
今日、雨の心配は全く無く(降水確率0%。私は雨具の下をバックから取り出して秋田を出発する。 |

2台のYZF−R1。

南外 佐藤商店前でいつもの休憩。

秋田では葉桜だった桜も南外では満開でした。

直線でフロントが浮いた話、三ッ森山林道の話で話は尽きない。 |

同じ体型をを持つ二人は、同じ悩みを共有する。 |
▼春爛漫!!
秋田市では桜も散って暖かくなって来た4月30日、2007シーズンの開幕を告げるFUNKY 1st.ツーリングが行われた。天候にも恵まれ朝から快晴の青空が広がる中、FUNKYメンバー7名は集合時間AM9:00の全員集合する筈だったのだが、9:00を回ってもいつもの一名が来ていなかった。
一応携帯を鳴らしてみるが、呼んではいるが出なかった。5分待って来なければ佐藤商店か東由利の道の駅で待っているからと伝言を残して出発するつもりでいたら、AM9;05にヤツはやって来た。彼の時計ではまだAM9:00にはなっていない様子で、余裕で皆さんと挨拶を交わしている。
今日参加の7名全員が揃ったところで、予定より5分遅れの出発となる。今回は先日のスプリング ツーリングに参加したFZR400RR−SPに乗るC氏が初参加しており、総勢七台のFUNKYとしては大所帯のツーリングとなった。
また、参加バイクの顔ぶれにも変化が有り ’07 YZF−R1(まだ慣らし中) が初参加、そして今ではFUNKY以外では殆ど見掛ける事の無い絶滅危惧種 FZR400RR−SP マゼンダカラー が2台も顔を揃える事になったのである。
今年になって私がGSX−R1000 K5に乗るのは今回が四回目だったが、三回の内スプリングツーリングでは300km近く走ったが先導役が殆どでスロットルが半分以上開く事は殆ど無かったし、後の二回は仁別周回コース(一周30km)を二回走って一回は2007シーズンの初乗り、もう一回はフロントタイヤの皮むきと実質的に今日が私のシーズンインとなるツーリングである。
私のGSX−Rのフロントホィールには、今回FUNKYでは初めてミシュランのPOWER RACE Cが装着されていた。仁別の皮むきでの印象では、倒し込みが軽く切れ込み等の癖も無く好印象だったのだが、今日のツーリングでFUNKY的使用法に合うのかどうかを検証してみたいと考えている。
秋田中央インター横を抜け宝川から協和に抜ける広域農道に入るが、今日は時間がいつもより遅い事もあって車が多くペースが上がらない。それでも大張野から国道13号に抜ける道や出羽グリーンロードは車は少なくそれなりに走る事が出来た。
出羽グリーンロードも日々変化しており、今年になって秋田空港に抜ける道が完成し、その交差点に信号が付いた。調子に乗ってブラインドコーナーを抜けたら目の前に赤信号なんて事もあるので、皆さん気を付けて下さい。
▼ハイスロ化
私のGSX−Rは、今シーズンに向け数箇所のモデファイを受けていた。その一つはスロットルのハイスロ化である。私がこのGSX−Rに初めて乗った2年前(先日1回目の車検を取った)には、このバイクのスロットルを全開にして走る事など有り得ないと思っていたものだが、昨年の後半あたりからスロットルがストッパーに当たる機会が多くなってきていて、スロットルを握り直す場面が時々起きていた。
その対策としてハイスロ化を考えたのだが、GSX−R1000 K5 の場合スロットルボディとスイッチケースが一体になっており、市販のハイスロキットを取り付けた場合、スイッチケースも交換しなけれがならない為、今回はスロットルチューブだけを交換する事にした。
GSX−R1000 K5 のノーマルのスロットル開度は76度位だが、色々試した結果65度程度まで狭める事にした。この65度という角度が通常我々が使用する場合に具合の良い角度で、微妙なスロットル操作が出来て握り替える事無くスロットルをストッパーに当てる事の出来る角度の様である。
そんなハイスロ化の効果を確かめながらグリーンロードを先頭で走った私は、国道105号に出て佐藤商店前にバイクを止める。今回のハイスロ化は、必要な時に必要なだけパワーを取り出せると言う意味では効果が有る様に感じたし、スロットル操作が過敏になる事も無かったから成功だったように思う。
▼桜が満開!!
秋田市では散ってしまった桜も南外では今が満開で、休憩しながら花見を楽しむ事が出来た。今日初参加のC氏は、先日のスプリングツーリングでのレクチャーが良かったのか危なげの無い走りで走っているようで安心する。皆さん自分のタイヤを確認しながら今年初めての走りに興奮気味に会話を楽しんでいる。
ここからのコースはグリーンロードから三ッ森山林道を越えて東由利の道の駅まで走るのだが、昨年は大雪の名残で三ッ森山林道は残雪で通行出来なかった。しかし、今年はU氏が通行できる事を先日確認しており、安心して三ッ森山に向かう事にする。
佐藤商店を出ると我々は二台の県外ナンバー4tトラックに追い着いた。私はトラックはそのまま国道105号を大曲方面に向かうと思ったら、トラックは右にウインカーを上げグリーンロードに入って行くではないか。我々もトラックの後ろに着いてグリーンロードに入ったのだが、出羽グリーンロードも最近有名になって県外ナンバーも多く利用している様である。
これはカーナビの普及が影響しているのだと思うが、グリーンロードはもう裏道とは言えない道になってしまったのかもしれない。長い直線に向かう道に左折すると、トラックはウインカーを左に上げ我々に先に行く様に合図を出した。合図が無くても追い越すつもりでいた私は、ハイスロの効果を確認しながらギヤを上げて行く。
そして上りの直線に向かった時、視界の中に車の姿は無く私とGSX−Rはそのまま直線に向かって加速を続けた。勾配が少し緩くなる所に差し掛かった時、GSX−Rのフロントタイヤは地球を離れ暫くリヤタイヤだけで走ってしまったのである。
今までこの場所でこんな体験をした事が無かった私だったが、そのまま加速を続けるとフロントタイヤはやがて地球に帰還し何事も無かった様にGSX−Rは坂を上って行く。そんな状況は私の後ろを走っていたU氏の隼も同じであった模様で、今回彼もまた私同様の初体験をしてしまったのである。
フロントタイヤが地球を離れていた時間はコンマ何秒も無かったと思うが、その距離は結構長かった様に思う。これもハイスロ効果の一つか!?
▼ライディングフォーム
三ッ森山林道に入り私は先頭をU氏に任せ、ここを走るのが初めてのC氏の前に着く。私のミラーには、次々に現れるコーナーに立ち向かうC氏の姿が写っていたが、私は彼の頭の位置が気になった。
コーナーリング中の彼の頭の中心位置はバイクの中心線より外に出ており、リーンアウトの姿勢でコーナーを回っていたのである。彼のFZRのリヤタイヤはサイドの端まで接地した痕があるのに比べ、同じ様なスピードで走っているB氏のリヤタイヤには端に余裕が有るのとは対照的であったのを思い出す。
これでは何かがあった場合タイヤに余裕が無く危険な為、走り終えた後彼に頭の位置を中心に持って来る様にアドバイスをする。普通の人は、リーンウイズ(頭の中心がバイクの中心線と一致する乗り方)で走っているつもりでも、傍から見ていると頭が外に出ている場合が多い。
目安としては頭一つ分内側に入れるつもりで走ると、頭の中心とバイクの中心が一致する走りになる様である。端まで使ったタイヤを見て、そのバイクに乗るライダーのコーナーリングスピードが高いと判断するのは早計で、ライディングフォームを見てからにした方が良いと思います。
▼道の駅 東由利
三ッ森山を越えて老方に出た我々は、道の駅 東由利 にバイクを停め休憩する。休憩中の話題は直線でフロントが浮いた話、三ッ森山林道の走りの話等で大いに盛り上がる。
三ッ森山で私は先頭をU氏に任せたのだが、任せられた彼は重い隼で先頭を引っ張るのは後ろのSS軍団の邪魔になるのではないかと恐縮していたが、私は走りの安定したU氏にあえて先頭を任せたのであって、しっかりしたペースで今年初めての三ッ森山を走ってもらいたかったのである。
次回ここを走る時は、気楽に走れるポジションで走ってもらいますのでご安心下さい。
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FUNKY 二年ぶりのNEWモデル 07 R1

全国広しとは言えどもFZR400RR−SPが一般道で2台揃うのは、FUNKYだけかもしれない。 |

今の時代全車この手のカウル付きと言うのも珍しい!? |
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▼道の駅 東由利 から 七曲峠 へ

我々は桜の古木の下にバイクを停める。

桜の蕾は開く寸前! |
長めの休憩を終えた我々は、道の駅を出てから梨ノ木峠を越え田代に出て1st.ツーリングで毎年立ち寄っている七曲峠に向かう。峠のシュルターを抜けて七曲峠9合目の肘曲コーナーにバイクを停める。晴れた日は眼下の横手盆地の向こうに焼石岳の山並みが残雪を被って白く輝いているのだが、今日は霞んで見えていなかった。
ここ肘曲には大きな桜の古木が立っていて、今年の冬は雪が少なかった事から桜の花が見られるのではないかと期待して来た私だったが、桜の蕾は咲く寸前まで膨らんではいたがまだ開いてはいなかった。蕾は明日か明後日には咲く状態で、後で通った峠の下では蕾が開いている所もあったから、何とも残念な状況であった。
ここの桜は年によってはこの時期(4月末)に満開の花を見る事が出来るのだが、ここ数年見る事が出来ない状況が続いている。地球温暖化と桜の開花時期は関係ない?・・・のか。
春の暖かい日差しを浴びながら休憩を取った我々は、狭い九十九折の道が続く七曲峠を下り、西馬音内の街に入って行く。西馬音内の街は昔からの落ち着いた風情を残す静かな街で、この様な街は国道13号線を外れた横手盆地の各地に点在する。
浅舞、沼館、大森、角間川、増田、六郷、等それぞれ歴史を持った古い町並みが残っている。街の外には近代的なショッピングモール等が出来てはいるが、この街並はこれから先も残っていって欲しいものである。
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普通の街中に在る松屋さん。

ナメコ蕎麦大盛り 750円

天ぷらそば大盛り 750円

ブーツも新しいS氏。慣れずに履くのに時間が掛かります。 |
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お品書き 拡 大
価格は1年前と変わっていなかった。
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▼西馬音内 松屋
昨年も来た西馬音内のお蕎麦屋さん 松屋さんで昼食にする事にした。いつも昼時は混んでいるお蕎麦屋さんなので、少し早目(AM11:30)に来たのが功を奏し、我々はそんなに待たずに席に着く事が出来た。
お品書きを確認すると昨年と値段は変わりはない様である。私はお蕎麦を食べる時、かけそばかざる蕎麦を食べるのだが、昨年はかけぞば大盛りを食べていたので、今年は奮発して天ぷらそばの大盛りを注文した。・・・と言っても大盛りで750円と大変リーズナブルな値段なのだが、私の上を行く蕎麦を注文した人物が現れた。
それは私とは別のテーブルに席を取ったM氏で、時々切れた様に高額献立を注文する彼だが、今回は天ザル大盛り1,100円を注文するという暴挙!?に出たのである。それは私が食べた天ぷらそばとは同じ天が付くとは言え、器から天ぷらの種類・数までも1ランク上の食べ物で、ここ松屋さんで最高金額の蕎麦なのである。
最近皆さんからやつれた感じがすると言われているM氏に何があったかは知らないが、M氏天ザルを食してやつれ解消を図ったのかもしれない。
▼2年ぶりの復帰

ロッシCAP |
今回2年ぶりにFUNKYに復帰したNEW ’07 YZF−R1に乗るS氏が座った横には、何気なく目立つ様にMOTO GP ライダー ロッシ 46 の黄色いキャップ が置かれていた。
S氏は2年前に’02 R1を手放してからバイクから暫く遠ざかっていたのだが、悪い虫?が這い出して来たのか今回’07 R1と言う最新ウエポンを手に入れてFUNKYに復帰して来た。
今回この1st.ツーリングに参加する為、NEW R1の慣らしを終えるべく4月始めから走り始めた彼は、R1の走行距離を1000km近くまで伸ばしていた。彼の長いバイク歴の中で、北海道に行った時を除いて1ヶ月の間に1000kmも走った事はなく、彼の FUNKY 1st.ツーリング に対するモチベーションの高さが窺える。
そしてその走りは、まだレッドゾーンまでは回していないと言うのだが、コーナーの進入や立ち上がりの速さは2年間のブランクを感じさせない軽快なもので、乗って間もない NEW R1 をもうコントロール下においている様な感じである。
勿論、超高速域でのコントロールには少し慣れが必要となるだろうが、お久しぶりのバイクの世界を大いに楽しんでもらいたいと私は思っている。
▼松ノ木トンネルの走り
昼食を終えた我々は、西馬音内から県道を通って横堀手前の国道13号に出た後、院内から国道108号に入り松ノ木トンネルに向かう。院内鉱山跡入口の手前で我々は2台のバイクに追い着く。
そのバイクの前には車が1台いて、2台のバイクは当然院内鉱山跡入口を過ぎて道幅が広くなった所で車を追い越すものと私は考えていたのだが、道が広くなっても彼らは一向に追い越しを掛ける気配が無かった。
このままでは折角の美味しい道を楽しみ損ねてしまうと私は車とバイク2台に一気に追い越しを掛ける。当然後ろの皆さんも追い越しを掛けたと思うのだが、その時の私にミラーを見る余裕は無く迫り来るコーナーと必死に戦っていた。
長い松の木トンネルに入って私はようやくミラーを見る余裕を取り戻し、後ろが揃うのを待つ。トンネル内はひんやりと冷たい空気で満たされていて身震いしそうになる。トンネル内を冷たく感じると言う事は外気温が高い証拠で、昼時を過ぎ気温もだいぶ上がってきたようである。
松ノ木トンネルを抜けるとその先に二つの短いトンネルが有って、そのトンネルが終わった先は結構変化に富んだ楽しい道になるのだが、その道を楽しむ為には二つ目のトンネルを抜けた時点で前に車がいない状況を作り出しておく必要がある。
松ノ木トンネルの中程まで来ると前方に車が1台走っているのが見えた。その車をトンネルの先のトンネルとトンネルの間の区間で処理する為、私はスピードを上げる。しかし、松ノ木トンネルを出た所までに車に追い着く事が出来なかった為、追い越しは次のトンネルを出た区間行う事になってしまったのだが、それは無事完了する事ができた。
これで体勢は整ったのだが、最後のトンネルを出る所で今度はバイクに追い着いた。私は車と違ってバイクに追い着いた時はライダーの動きを見極める事にしている。我々が後ろに着いた事を知ったライダーがどの様な行動を取るか問題で、それを見極めてからでないと次の行動を起こせないのだ。
前を走るライダーはスピードを上げるわけでもなく、我々をミラーで見ているだけで動きを見せない為、私は直ぐにバイクの前に出て高速右コーナーにアプローチして行く。右側の水汲み場の状況を探りながらコーナーに進入すると今日の水汲み場に人気は無く、私はアクセルを戻す事無く更にバンク角を深めて行った。
高速ステージを抜けると今度は中速のワインディングに出て左右の切り返しを楽しむ。ここのコーナーは田んぼの中のコーナーの為、見通しが利きコーナーの先を探る必要がないから思い切りコーナーに入って行けるところが楽しいのだ。
この時も私に後ろを確認する余裕は無く、私は笹子の道の駅手前の直線に出た所で初めてミラーで後方を確認し、後ろの順番がさっきと異なっている事を知った。何故か最後尾にいた筈のM氏が私の後ろにいて、その後ろも順番が違っていた様ないない様な・・・?
FZR400RR−SPの2台は暫く離れている様なので、我々は JA SS に入って給油をしながら2台を待つ事にした。少しして2台のFZRがやって来て7台のバイクが揃い全車満タンに給油する。我々が追い越したバイクの中にはリッターバイクもいたと思ったが、FZR400RR−SPツインズはリッターバイクも追い越して来てしまった模様である。
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鳥海山を正面に望むブナ原生林の中のパーキングにバイクを止める。 |


仁賀保のみはらし台に到着。

ここ仁賀保から南外まで一気走り。 |
▼笹子⇒猿倉⇒花立⇒祓川⇒猿倉⇒花立⇒南由利原⇒仁賀保高原
私のGSX−Rには10.31Lのガソリンが入り、燃費は16km/L以上の好燃費であった。比較的高いギヤで走る機会が多かったのが好燃費の要因と思われるが、NEW R1 は私よりも好燃費で走っていたようである。
S氏が乗るバイクと我々の乗るバイクを比較する場合、彼の乗ったバイクは人並み外れたパワーウエイトレシオを持っている事を考慮しないとフェアーな比較は出来ないのだが、概ね NEW R1 の燃料消費率は良好であるようだ。何とか言うエアーファンネルが短くなったり長くなったりするシステムが効いているのかもしれない?
食後の運動で胃袋内の蕎麦が動き回ったのを落ち着かせる為少し長めの休憩を取った我々は、笹子のJAスタンドを出ると直ぐに庄内(山形?)ナンバーのハレー軍団(4台?)に追い着く。
先頭のライダーは1m20cmはありそうなワイドなハンドル、二番手は地上から1m30cmはありそうな高い所にグリップがあるハンドルが装着されており、窮屈そうに走っている。あのバイクは構造変更をしているのだろうか・・・等と考えながら彼らの後ろに着いて走っていたら、彼らは鳥海町の 蕎麦 百八 に入って行く。
我々はその先の橋を渡って左折、猿倉方面に向かいフォレスタ鳥海下の十字路に出た後そこから矢島花立に向かった。そこで私は最後尾に下がりFZR400RR−SPツインズの後ろに着く。私の前を走るC氏の走りは朝とは見違える様に良くなっており、頭の位置もキッチリセンターに合って奇麗なリーンウイズフォームで走っている。
スピードも充分で危なげない走りになっていたから、今日の課題は充分クリアーしたようである。注文を付けるところはまだまだ沢山あるが、これだけ走れればFUNKYツーリングで皆さんのストレスになる事はないと思われる。
まずはこのフォームでFUNKYの走り方を学びながら安全に走る方法を習得する事が大切で、徐々にフォームの改造をして、タイヤに余裕を持った走りに変えていくのが良いと思う。
先頭グループには矢島スキー場の交差点で待っている様に指示してあったのだが、昨年まで工事中だった花立に向かう道が完成した模様で昨年まで有った柵が無くなり真新しい黒いアスファルトの道が伸びていた。しかし、先頭は交差点を右に曲がって坂の下で待っており、我々は旧道に入って花立を目指し花立の手前で先程の黒い道に合流する。
▼ブナの原生林の中で・・・
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予定ではここから南由利原に向かう事にしていたのだが、先程から鳥海山の頂上は見えていたし、昨年撮る事が出来なかったブナの原生林の中から見る鳥海山の写真を撮りたかったし、それよりも何よりも先程走れなかった黒いアスファルト道路を走りたかった事もあって、私は昨年同様祓川に向かう事を急遽決断、花立のT字路を直進し祓川に向かった。
標高が上がるにつれ道路脇に残雪が現れて来るが、昨年の大雪の後と比べると雪の壁の高さはだいぶ低いようである。道は次第にブナの原生林の中を走るようになる。しかし、ブナの木々にはまだ葉が出ておらず春の眩いばかりの日の光が我々に降り注ぎ、気温の割には寒さを感じないで走れている。
そして昨年止まろうとして通り過ぎてしまった、鳥海山を正面に見るパーキングが見えて来た。我々はパーキングにバイクを入れ、そしてエンジンスイッチを切る。するとそこには静寂の世界が広がっていた。聞こえるは微かな風の音だけ、正面には白く輝く秀麗なる鳥海山、周りには深いブナの原生林が広がっていた。
そんなキリッと引き締まった空気を呼吸しながら、我々は今走って来た道を振り返り話が弾む。私はここで昨年行った祓川のパーキングまでは行かず、手前で猿倉方面に左折する事を皆さんに告げる。
それとフォレスタ鳥海下から花立までの先ほど走った区間は、私は自由に走る事をC氏に告げる。先頭を私と同じ K5 GSX−R に乗る D氏にお願いしたら、私に先頭を任せると言われてしまった。先ほどは後方で走っていたので、二度目の皆さんの前を走るのはどうかと思ったが、私は行ける様なら行くと答える。
しかし、結果的には先頭で花立まで行ってしまったんですけどね。
▼花立まで先頭を走ってしいまいました。
ブナの森の中でリフレッシュした我々は、再び雪原の中を走り出す。今年は雪が少ないとはいえ5合目祓川に近づくに従い雪の壁は2〜3mに達する様になる。今日は祓川手前で左折してフィレスタ鳥海方面に下って行く。
以前はこの時期、鳥海山の斜面を使ってスキー大会が行われていたのだが、その大会はバブル崩壊と共に無くなってしまったように思う。その大会の時ゴール地点となっていた場所のパーキングに沢山の車が止まっていて、この付近でも春スキーを楽しんでいる人達がいるようである。
雪の壁の中を下って行くと法体の滝に向かう道路が右に分かれる所に出る。そこは発電所の水路を管理する建物が在る場所で、いつもの年なら雪の壁て通行止めになっているのだが、乗用車がその道に入って行くのが見えた。
法体の滝に向かう道を覗き込んでみると、道路に雪は無く通行出来ている感じだ。この時期にこの道が通行出来る事は今まで無かった事で、今回私は法体の滝のルートをコースから外していた。
昨年の最終ツーリングでも土砂崩れの為走れなかったこのルートは、結構楽しめるルートだっただけに道路情報をよく確認すべきだったと後悔したが後の祭り、これから法体の滝に向かうわけにもいかず、私は横目で曲がって行く車を見ながら直進する。
奥山放牧場まで下って来ると雪は無くなり、周りの景色は白と黒の世界から新緑の緑が美しいカラフルな世界へと変わっていく。フォレスタ鳥海ホテルの前を通過し、先ほど通った花立に向かう道に出る。
私はここを先頭で走り出す。後ろに突付かれるようだったら後ろに下がるつもりで走り出したのだが、走り出したらミラーを見る余裕など無くアッと言う間に花立に着いてしまった。
▼仁賀保高原・由利原一気走り
我々が花立に着いた時、花立のパーキングからバイクが1台出て来て我々の前を走って行く。FZRを待っていた我々は、少し遅れて花立を走り出し花立牧場の先で先ほどのバイクに追い着いた。
バイクはCBR900RRファイヤーブレード(893or919or929or954のどれかは不明)で結構走り屋!?さんとお見受けしたので、後ろに着いて様子を見る事にする。道は谷内沢集落手前のヘアーピンカーブが連続する所に差し掛かる。
一つ目のカーブを曲がるフォームを見て 「ふーん そんなんだ。」 と納得した私だったが、こんな所で追い越しても危険なだけなので集落の先に在る直線で追い越す事に決める。
するとファイヤーブレードさんがコーナーを一つクリアーした所で、いきなり左にウインカーを上げたではありませんか。追い越すつもりは無かった私だが、先に行けと言われて行かないのも何なので素直に前に出る事にした。
我々は彼に知らず知らずの内にプレッシャーを掛けてしまっていたのかもしれないが、そう怖がらなくても良いと思うのですが・・・どうなんでしょう!?
今日の南由利原サイクリングセンター周辺は、ゴールデンウィーク中という事で車と人でごったがえしていた。我々は静かにその前を通り過ぎ、仁賀保高原に向かったのであった。
仁賀保高原の上りはD氏に先頭をお願いして、私はFZRツインズの前を走る。この頃になると初参加のC氏も結構良いペースで走れる様になっていて、それなりのペースで高原に上って行く。
我々はそのまま仁賀保方面に下って行ったのだが、そこは私が先頭でみはらし台まで走る事にした。今日は走っている車が少なく深く回り込んだコーナーで深いバンク角を楽しむ事が出来た。
秋田県内でこんなに深く回り込んだコーナーを多く楽しめるのはここぐらいのもので貴重なコースになっているのだが、無理な走行をして事故が多発しないかと心配である。四輪の皆さんにご迷惑にならない様に、二輪の皆さんはここを楽しんでもらいたいと思います。
みはらし台で休憩を取った我々は再び深いバンク角を堪能しながら仁賀保高原に上り、そしてまた由利原側に下り、四角井戸溜池に出る。そこから西目のコロニー入口まで一気に走り、そしてそこからD氏を先頭に西由利原に上り、そして田代方面に下ってまた東由利原に上って行く。
▼D氏 快心の走り
そこでD氏が素晴らしい走りを見せたらしいのだが、私はFZRツインズを引っ張っていてその走りを見る事は出来なかった。D氏の走りを後ろから見ていたM氏によると、それはM氏でさえ一歩引く程の安定した素晴らしい走りだったらしい。
西由利原から田代方面に下って行くと、きついヘアーピンカーブが連続するのだが、D氏はそこを短いブレーキングと一気のバンキングて次々に現れるヘアーピンカーブを奇麗にクリアーして行ったらしい。
そしてその後、乗れているD氏の状況を如実に物語る事件が発生するのである。それは東由利原への上りで、いつもは殆ど車のいない場所で起きてしまった。
D氏 見事なパフォーマンスを披露!
先頭を走るD氏の目に道路左側に軽トラが止まり、その反対側に大型犬ゴールデンリトリーバーが遊んでいるのが見えた。D氏の目は軽トラの傍に立つ犬のご主人様と思われる男性とゴールデンリトリーバーの動きに集中する。
ご主人様は近づいて来るバイクを認識した模様で動きは無かったが、ゴールデンリトリーバーはバイクが近づくに従い動きが活発になり、バイクにじゃれ付く様に道路中央に飛び出して来たではないか。
D氏は、その動きを注意深く観察しながらブレーキを掛け軽トラとゴールデンリトリーバーの間で抜けられるラインを模索したのだった。しかし相手があまりにも大きくそしてその動きの予測が困難だった為、回避する事は出来ないと判断したD氏はフルブレーキを掛けた。
GSX−Rのフロントフォークはフルボトムし、リヤタイヤは持ち上り・・・そして落ちた。その見事なまでのジャックナイフを、真後ろで見ていたS氏もフルブレーキを掛けD氏の横に停止する。
その後ろにいたM氏は、二人の鮮やかなフルブレーキングに拍手喝采を送りたいところだったのだが、彼もまたその横に並んで急停止する。問題は更にその後ろにいたU氏であった。道路は軽トラと三台のバイクで埋め尽くされており、彼が潜り込める隙間は残されていなかったのである。
従ってU氏に残された道はバイクの後ろで停止する事しかなかったのだが、ここでこの冬強化された隼のフロントブレーキ性能が発揮される事になるのである。マスターシリンダーをニッシンのラジアルマスターに変更されていた隼のフロントブレーキは、微妙なコントロールが可能になりフロントタイヤを鳴らす事もなくピタッとバイクの後ろに止まってみせたのである。
そしてゴールデンリトリーバーがご主人様のところに戻った後、D氏を先頭に四台のバイクは何事も無かった様にその場を立ち去ったのであった。もしも、じゃれ付いて来たお犬様がもっと小さなお犬様だったら最悪衝突しても何とかなったかもしれないのだが、相手がゴールデンリトリーバーじゃねぇ・・・唯では済まなかったでしょうから、FUNKYの日頃の修練がこの結果を生んだものと思う。
もっともジャックナイフする程のスピードで走っていなければ、こんなドラマティックな展開にはならなかったと私は思うんですけど・・・。
その十数秒後、後続の三台はそんなドラマが展開されていた事な知らずに軽トラックの横を勢いよく走り去ったのでありました。
東由利原から国道108号前郷に出て、そこから国道107号に抜け東由利蔵まで走った我々は、そこから白沢峠を越えて大森町坂部へ出た後大内羽広から大台峠を越えて南外の岩倉温泉まで走る。
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南外 岩倉温泉に到着です。

玄関には日本秘湯を守る会の提灯が下がっている。

久しぶりにフルーツ牛乳を飲んだのだが・・・。覚えていた味とは少し違っていた。 |

温泉に入ってスッキリして外に出る。
後は一気に秋田まで走ります。
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▼日本秘湯を守る会 会員 岩倉温泉
私が岩倉温泉を訪れるのは何年ぶりだろう。少なくても15年は来ていなかったような気がする。以前より小奇麗になった様な気がするが、建物自体は変わっていないようだ。
我々は奥のパーキングにバイクを停め、タオルを持って玄関に行くとフロントには誰の姿も無かった。暫くして奥からご主人と思われる年配の男性が出て来たのだが、ご主人は我々の姿を見て怪訝な顔をして我々を見ているだけだった。
ご主人の心の声
「暴走族のお前達は、ここに何しに来たんだ?」
私
「お風呂に入れますか?」
ご主人の心の声
「そんな格好して風呂に入るってっか・・・・・」
「こいつらを風呂に入れてもいいもんだべか・・・」
この間ご主人は我々を眺めるだけで無言のままだった。
ご主人は我々を風呂に入れても良いものか判断しかねる様子だったが、ここで断ると後が怖いと判断したのだろう(何って言ったって我々は暴走族ですから) 渋々?
「いいよ・・・」 とご主人は小声で言う。
私
「お幾らですか?」
ご主人
「400円だぁ。」
私
「以前は何回も寄せてもらっていたんですけど・・・。今日は久しぶりに寄せてもらいました。」
私のこの言葉を聴いて、ご主人の顔に初めて笑みがこぼれた。
※帰ってから聞いた情報では、最近の岩倉温泉では飛び込みの日帰り入浴は行っていないとの事だった。どおりでお主人の顔が怪訝そうなわけだ。
それからは話が早かった。我々はブーツを抜いて一人400円をお釣りの無いようにご主人様に支払い、勝手知ったる風呂場に向かった。
我々が脱衣所に行くとちょうど入っていた人が出たところで、お風呂は我々の貸切状態でゆっくりと温泉に入る事が出来たのである。私はツーリングで入る温泉はこんな感じで入るのが好きで、有名で混雑している温泉はどうも好きになれない。
ここ岩倉温泉の湯船は男湯と女湯が奥の壁際で繋がっていて、仕切りの壁も湯口の所で途切れているから、見ようと思えば女湯を覗く事が出来る造りになっている。勿論、我々は覗く様なまねは致しませんでしたが・・・。もっとも女湯には誰もいなかったんですけどね。(何故判る?)
温泉から上がって体の火照りが収まるまで休憩する。私は昔懐かしいフルーツ牛乳を見つけ久しぶりの味を楽しんだのだが、私の覚えていた味とは少し違っていた。メーカーが違っていたから(昔飲んだのは雪印?)当然といえば当然なのだが、何か残念な気がしてならなかった。
▼ハプニングそしてハプニング
今日岩手から参加のB氏がここから出羽グリーンロードを使って岩手に帰る事になり、私はここから出羽グリーンロードまでの道をB氏に説明する。ここを出れば秋田まで一気に走る予定にしていたのだが、私はガソリンが持つかどうかが少し心配であった。
私のGSX−Rは充分秋田まで持つ事は分っていたのだが、この中で一番心配なのはタンクの小さいFZRである。ガソリンを入れてから走った距離と秋田市までの距離そして燃費を勘案すると持つかどうかは微妙なところだったが、最悪途中で入れれば何とかなると判断しそのまま行く事にする。
私は先頭で岩倉温泉からグリーンロードに出る道に向かう為右折したのだが、何故かそこを左折し走り去ったバイクがいたようだ。それはあっという間の出来事で、それを見ていたM氏が止める暇も無かったのだと言うのだが、道は日本全国繋がっているのでM氏はそれを追う事はしなかったという。
その話を先頭の私は全く知らなかったわけで、グリーンロードでB氏と別れたつもりの時もホーンを鳴らしたりしたのだが、確かにミラーでB氏の姿は確認してはいなかった。
グリーンロードで一台が別れ?六台になった我々は国道105号に出て出羽クリーンロード入口でバイクを止める。そこでは工事が行われていて、片側相互通行になっており我々は少し待たされる事になる。するとS氏がU氏に寄って行き何かを話している。
そしてU氏が後ろを覗き込もうとしたその時、隼が左に傾いてゆきC氏のFZRに倒れ掛かっていくではないか。私はその一部始終を見ていたのだが、何が起きたのか理解できていなかかった。
倒れた隼はFZRを支えに何とか地面に寝そべる前に皆さんの手で引き起こされ事無きを得たのだが、私はグリーンロードに入った所でバイクを停めその真相を探る事とした。
その真相はこうだった。隼の右後ウインカーが垂れ下がっているのを発見したS氏は、U氏にその事を告げる。それを確認しようとU氏が後ろを振り向いた瞬間、隼を支えていた左足から力が抜け隼が傾いてしまったのだと言うのだ。
この隼傾き事件の発端となった垂れ下がり右後ウインカーには前科が有って、それは2年前の青森八甲田の田代平での事だった。U氏の隼にはショートフェンダーなる物が取り付けられており、ウインカーの取り付けがノーマルの物と違った取り付け方がなされている事から、取り付けが甘く締付ナットが弛み易い状態になっているのだ。
田代平で締付けられたナットが2万キロの走行距離と二年の歳月を経て今回再び緩みウインカーが垂れ下がったのだが、ウインカーは垂れ下がっただけで配線が中を通っているナットは脱落しても無くなっていない為、修理はナットを締付けるだけで終了した。
しかし、そこでU氏から新たな訴えがあった。温泉を出る頃からエンジンの音がおかしいと言うのだ。確かにエンジンを掛けてみると排気が洩れている様な音がしていた。空ぶかししてスロットルを戻すとマフラーから火を噴いているので、これは明らかにエキパイとエンジンの取り付け部付近から排気が洩れているものと思われる。
エキゾーストパイプにクラックが入った場合も考えられるが、いずれにしても排気漏れでエンジンが壊れる事は考えられないから、このまま無理をしないで秋田市まで走る事をU氏に指示する。
ここでガソリンが少なくなったと訴えるライダーがいて、給油の事を考え直す事にした。この先にガソリンスタンドは有るのだが、休日は5時で閉まる場合が多いのを思い出す。時間は既に5時を回っておりこの先のGSが閉まっている可能性が高いと判断、少し戻って南外のJAスタンドで給油する事にし、我々は再び国道105号に出てJAスタンドにバイクを入れた。
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一人いませんが、全員集合。

ゴムの弾力を感じない、叩くと金属音を発するスチールラジアルタイヤ。 |
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▼後は秋田まで一気走り
給油を終えガソリンの心配が無くなった我々は、最後のSS出羽グリーンロードを直走る。この頃になると昨シ-ズンの感がだいぶ戻ってきた私は、メリハリの利いた走りが出来る様になっており、小種までの区間を先頭で走る。
そこから先は先頭M氏、D氏、私の順で国道13号に出る所まで走る。そして最後の高速SS、県立公園へ分かれる交差点から国道13号に出るまでのステージが始まった。
先頭を走るM氏のタイヤはゴムが薄くなり厚さは1mm以下、叩けば乾いた音を発していた。そんなM氏が先頭を走ると当然コーナーの立ち上がりでリヤタイヤが滑り出すのだが、そこを何とかコントロールしながらM氏は結構なペースで走っている。
M氏の後ろをピッタリとマークするD氏。その間隔はスピードが変わっても変わらない様に私には見えた。私は二人の後ろを少し間隔を開けて着いて行く。
D氏の走りを見ていると彼もようやくGSX−Rに慣れてきたと言うか、GSX−Rの走らせ方が分かってきた様に感じられる。彼がGSX−Rデビューを果たしのは昨年の2nd.ツーリングだった。
それまで7年ほどYZF−R6に乗ってライディングテクニックを磨いてきたD氏は、昨年リッターバイクにステップアップしたのだが、リッターバイクのハイパワーをどう使ったら良いのか悩んできていた。
しかし、ここにきてその使い方が分かってきたようなのである。それはR6であろうとGSX−Rであろうと、排気量に関係なく同じ乗り方をしないとバイクは曲がってくれないと言う事である。
R6と同じ様にGSX−Rを乗れば当然スピードは高いわけで、ライダーはその高いスピードに対応する感覚を習得する必要がある。しかしそれには時間が必要で、D氏はこの一年間でその感覚を養いようやく身に付いてきたと言う事だろう。
私は子供の成長を見守る親の気持で、お二人の後姿を見ながらグリーンロードを走っていた。私の後ろには久しぶりのFUNKYツーリングで電池が切れかけたS氏や、マフラーからバックファイヤーの火炎を噴きながら走る隼や、初めてのFUNKYツーリングに緊張しまくりのFZRが続いていた。
PM6:15 秋田市に帰って来た。今回もまた色々有ったツーリングだったが、無事に帰って来る事が出来た。この無事に帰ると言う事が重要な事で、2007シーズンも無事帰還を目標に走りたいと考えている。
そう言えば一人反対方向へ走って行った彼は無事家に帰り着いただろうか・・・?心配だ! (翌日の掲示板で無事帰宅を確認しております。)
最後にPOWER RACE C のフロントタイヤは、FUNKY的使用法に充分使える事が分かりました。空気圧の管理をシッカリ行えば、一般ツーリングにも充分使えると思います。 |
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2007 FUNKY 1st.Touring
終
Report by Ryuta |