コース

秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒三ツ森山⇒

道の駅 東由利⇒七曲峠⇒
西馬音内 松屋

(蕎麦昼食)
⇒横堀⇒松ノ木トンネル⇒笹子⇒

猿倉⇒
矢島 花立⇒祓川⇒猿倉⇒矢島花立

南由利原⇒仁賀保高原⇒⇒四角井戸溜池⇒

西目⇒仁賀保⇒沿岸道⇒大内⇒
かすみ温泉

(入浴)
⇒大正寺⇒出羽グリーンロード⇒

国道13号⇒岩見三内⇒宝川⇒


  モト ワークス ヒラタ
 
           走行距離 378km






最高の天気で2009シーズンが開幕!!






待ち合わせ場所に到着。






いつもの佐藤商店前で休憩。


向かいの景色も変わらない。


TZRは四年ぶりの現役復帰となった。
2009シーズン開幕
三日前には山で雪が降る寒い天候が続いていた秋田だったが、2009 FUNKY 1st.ツーリング当日は朝から青空が広がり絶好のツーリング日和となった。今日の1st.ツーリング参加者は5名、その内2名が新人さんで私はそのお二人の先導役を勤める予定である。

私が乗る GSX−R1000 K5 は、先日二回目の車検を取って五年目に突入、走行距離ももう直ぐ3万kmになろうとしている。GSX−Rが導入されたこの四年間でFUNKYの走りは次第に変化し進化し続けて来たのだが、今シーズンがどんなシーズンになるのか大変楽しみではある。

今日初参加の二人が乗るバイクの1台は以前私が乗っていたTZR250R(ユーゾーチャンバー装着)でもう1台はニューカマー 09 GSX−R750(ホワイト/シルバー)である。

09 GSX−R750はFUNKY久しぶりのナナハン(93 YZF750−SP以来)で、最新ナナハンの走りがどんなものなのか大変興味が有るところなのだが、ライダーがまだバイクに慣れていない状態で、本領を発揮するにはもう少し時間が必要なようである。

今日の参加者は5名だが1名途中で待ち合わせている為出発時間のAM8:30になった我々は、4名で店を発ち待ち合わせ場所に向かう。横山金足線から秋田中央ICに向かう道に入り少しペースを上げて後ろの様子を見てみる。

初参加の後ろ2台は少し離れていたが、ペースを落とすと直ぐに追い付いて来る。一瞬の加速に対応出来るようになるには経験が必要となるが、先頭が今何を考えているかを読んで予め準備しておく事が前と離れない事に繋がるのだが、先頭が気まぐれなのでそれも難しい?

しかし、先頭は状況による決まった行動パターンを持っているので経験を積めば結構読めるようになるのだが、それには時間が必要で二年位は掛かるかもね・・・?

予定通り待ち合わせ場所で1台と合流した我々は、5台となって出羽グリーンロードに向かう。今日はゴールデンウィーク中でもあり、いつもより時間が遅い事もあって車が多くペースが上がらない。

交通量の多い国道13号からグリーンロードに入ると車も少なくなってペースを上げたのだが、私は後ろ2台の前に下がって先導役を務める。直線で早目にブレーキランプを点灯し十分減速してコーナーに進入、コーナーはそれなりに立ち上がって直線を加速し後ろが追い付いて来るのを待つのだが、後ろの2台は直線加速が不十分でなかなか追い付いて来ない状態が続く。

しかし、彼らは今まで経験した事が無い加速をしているわけでそれも当然といえば当然の事なのだが、距離が進むに連れそれは徐々に解消?されていく。前の2台も今年最初のグリーンロードでもあり、それなりに走って南外の佐藤商店前に揃ってバイクを止める。







枝垂桜が満開でした。

今日の佐藤商店は、気温11度と1st.ツーリングにしては結構暖かい。向かいの民家に有る枝垂れ桜は満開状態で、春爛漫を感じさせ我々の眼を楽しませてくれる。

私は初参加の2人に此処までの走りのチェックとこれから先のルートを説明する。2人共FUNKYでの初走りに少々戸惑い気味ではあったが、顔には笑みがこぼれていた。

此処から先はいつもの定番コースで、グリーンロードの長い直線を経て大森に出た後、二井山から三ツ森山を上って東由利老方の道の駅まで走る。

初めてお目見えのGSX−R750は、メンバーの皆さんから注目を集めていたが、リヤタイヤの端が2cm以上余っておりライダー本人は盛んに恐縮していた。

しかしそれも距離が進み夕方近くになると10mm以下になっていたから、ライダーの走りは今日一日で確実に進化していったようである。


休憩を終えた我々は、まずは直線に向かう。直線で私は少しペースを上げてみたのだが、後ろの2台は自己リミッターが効いたようで、私との間隔は次第に空いていく。

人間の感覚というものは直ぐに変わる事はなく、変わるには慣れという時間を必要とする。しかし人間は慣れる動物で、最初は無理と感じていたものも次第に普通になっていくものなのである。


先導役を務めます。



東由利の道の駅で休憩。

三ツ森山を楽しむ?
グリーンロードが国道107号に出る少し前から三ッ森山林道に右折、そこで私は後に下がって先導役に回る。この時期の三ッ森山林道は雪が融けたばかりで路面に小石や泥が散乱している事が多く、路面状況を確認しながら走る。

それでも今年の冬は雪が少なく山を越える事が出来たが、雪が多い年は残雪で道が塞がれ途中で引き返した事がこれまで何回かあった。何れにしても三ッ森山林道は交通量も少なくワインディングが続く楽しい道ではあるが、路面状況が安定しない道なので路面をしっかり確認して走る事をお勧めする。特にブラインドコーナーは要注意である。



三ッ森山を越えて一休み。


ワインディングを楽しんだ我々は、東由利の道の駅で休憩となった。此処の道の駅はバイクが多く停まっている事が多いのだが、今日はバイクよりは車が多いようだ。

今日はゴールーデンウィークも始まったばかりで、1000円で県外からやって来るバイクや車はまだ少ないようである。

充分に休憩を取った我々は、道の駅を発って1st,ツーリング定番の羽後町七曲峠に向かったのだが、私には先ほどから一つ気になっている事があった。


古傷の痛み

先日のスプリングツーリング以降、左肩から左腕に掛けてジビレと言うか痛いと言うか、神経痛?の様な痛みに私は悩まされていた。

その原因は六年前の北海道でシャツを脱ごうとして痛めた首の関節からきていると思われのだが、その痛みが再発したのは久しぶりであった。それに加え昨年の鎖骨骨折の後遺症(まだ動きが悪い)も有ってか、乗車姿勢を取ると左肩が痛むのである。

コーナー等で体を動かして走っている時はそうでもないのだが、国道等を車に着いて同じ姿勢でいると特に痛むのである。再発した原因として考えられるのは、半年ぶりにバイクに乗った為バイクに乗る時に使う首の筋肉が弱っていて、頭の動きを抑え切れず首の関節に負担が掛かってしまったのではないかと思われる。

私の歳(還暦)になると古傷の一つや二つは誰でも持っている?と思うが、この肩の痛みはバイクに乗れなくなるのではないかと思わせる程のもので、私の気持を憂鬱させていた。

関節が神経を圧迫して出る痛みは、骨折などの物理的に壊れている痛みと違って薬(モルヒネは別?)が効き難くいようで、手持ちの痛み止めの薬を飲んでみたがどれも効果が無かった。

これからバイクに乗り出して首の筋肉が鍛えられた時、痛みがどうなるか様子を見たいと考えているが、駄目だったら病院行きになりそうである。しかしこの手の痛み(頚椎椎間板ヘルニア 鞭打ち症等)は関節に負担を掛けない様に安静にしている(頭の重さが首に掛からない状態、横になっている状態等・・・)のが良いようなのだが、寝ていては仕事にならないので困ったものである。

首に首長族の様な輪っかを嵌めて首への負担を軽くする方法も無くは無いのだが、輪っかを嵌めた状態でバイクに乗れるのかな・・・?



七曲峠 肘曲に到着。 拡 大


カタクリの紫の花やフキノトウが
可憐な花を付けていました。

七曲峠は春爛漫

桜はまだ三分咲き?


名前を知らない紫色の小さな花が咲いていた。

東由利老方の道の駅を出た我々は、国道107号を横手方面に少し走り県道32号に右折、県道34号の梨ノ木峠を越え田代に出た後、七曲峠に向かう。

国道107号から七曲峠までの道は私の好きな道の一つで、長閑な田園風景を眺めながら流す走りは、私の至福の一時なのである。

この道は時々集落の中を通るのだが、狭かった集落付近の道が改修され大分走り易くなっていた。以前は車1台がやっと通れる程度しか道幅がなかった所が数箇所有ったのだが、それが立派な二車線の道になっていて、中央線が無い場所はあと一箇所だけになった。

そこの改修が終われば周囲にあまり気を使わずに走れる様になり、もっとリラックスしてこの道を楽しむ事が出来るのだろうが、このご時世ではそれが実現するのは暫く先になりそうである。

七曲峠のシェルターを抜けるた所に肘曲コーナーが在って、我々はいつもの様に道端のスペースにバイクを並べて停める。

私が楽しみにしていた肘曲の桜は咲き始めで三部咲き位であった。昨年は五分咲き位だったから、今年は少し咲くのが遅かったようである。

それでも蕾ではなく花を見る事が出来て本当に良かった。花は人の心を豊かにする効果が有るようで、私は肩の痛みを忘れ花々に向かってカメラのシャッターを押していた。

七曲峠で春爛漫の風景を楽しんだ後、我々は狭く細かく曲りくねった峠道を下って西馬音内の街に向かった。





今年は西馬音内の松屋で昼食。



私は奥まで続くこの土間が好き!
今年は松屋の蕎麦

天ぷらそば大盛 750円


ざるそば 大盛 650円
今日の昼食は久しぶりに西馬音内の街中に在る松屋さんで蕎麦を食べる事にする。この松屋さん、定休日が日曜日で通常のFUNKYツーリング(日曜日開催)では食べる事が出来ず、今日のような祝・祭日でないと食べる事が出来ないお店なのだ。

小路を少し入った所にある松屋さんは、外見からは普通の民家にしか見えないが、辛うじて二階に出ている看板でそれと分かる。目印といては、JAこまち西馬音内支店が分かり易いと思うが、そのJAの所の十字路を北に少し入った所に写真の建物が在ります。

松屋さんの建物の中は、入口を入ると昔の町屋の典型で土間が奥まで続いている。私は20歳になるまで土間(本物の土)の有る家に住んでいたせいか、土間の有る家が懐かしく感じる。

昔の家の税金は道に面した間口の広さで掛かっていたそうで、税金を安くする為間口を狭く(四間位が標準?)して奥行きが深い家が多かったと聞く。

通常土間の奥には蔵が有って、私は小さい頃その蔵の中でよく遊んだものである。松屋さんの土間の奥に、蔵が有ったかどうかは未確認である。

土間でブーツを脱いだ我々は、奥の座敷に上がってテーブルに着く。時間が12時前だったせいなのか、連休本番前だったせいなのか、いつもは席が空くのを土間で待たされる位混んでいる松屋さんだが、今日は待つ事無く直ぐに席に着く事が出来た。

私は天ぷらそばの大盛(冷たいやつ)750円を注文、他のメンバーも好きな物を注文していた。此処のお蕎麦はコシの有る更科系蕎麦で、魚系の出汁を使ったそば汁と相まって大変美味しいと私は思う。

初めて此処を訪れたメンバーにも松屋さんの蕎麦は好評だったから、一度訪れて見る事をお勧めする。稲庭の佐藤養助本店の稲庭うどんはメジャーではあるが、待たされる時間や味や価格等を総合判断すると、私は松屋さんの方がお得感が有ると思います。

美味しいお蕎麦でお腹を満たした我々は、西馬音内を発って国道108号の笹子に向かった。


笹子のいつもの JA GS で給油。


給油を終えこれからのSSに備えるバイク達。

松ノ木トンネルSSはアッという間・・・
国道13号に出て 道の駅 雄勝 の前を通ると、車やバイクで混雑しているのが見えた。始まったばかりのゴールデンウイークだが、1000円で利用できる高速の出入口が目の前に有るこの道の駅は、ゴールデンウイーク期間中大混雑する事になりそうである。

横堀で国道108号に入った我々は松ノ木トンネルに向かう。以前国道108号の難所だった松ノ木峠をバイパスする為峠の下に掘られた松ノ木トンネル前後の道は、結構な高速ステージとなっておりFUNKYの定番SSになっている。

此処は危険なコーナーも少なく、私は先導役を勘弁してもらって先頭で行く事にした。院内鉱山入口の先から笹子の道の駅まで何キロメートル有るか知らないが、高速ステージであるだけにアッという間に笹子に着いてしまった。久ぶりの高速ステージにブレーキタイミングが分からず、コーナーの暫く手前からブレーキランプを点灯させてしまった。

ブレーキを掛けるタイミングは走って徐々に感覚を取り戻して行くしかないのだが、私の場合その感覚が戻るのは例年3rd.ツーリングあたりまで掛ってしまう。サーキットと違いツーリングでのブレーキタイミングの取り方は、コーナー手前何メートルの目印からブレーを掛け始めるというサーキットでの手法は使えず、もっぱらライダーの感覚に負うところが大きい。

次々に現れる未知のコーナーに対し安全で且つ無駄の無いタイミングでブレーキを掛ける事は、経験が有って出来るものであり一朝一夕に習得出来るものではない。それは本で勉強できるものでもなく、ライダーが実際に走って習得するしかないのである。

コーナーの暫く手前からブレーキを掛け始め、そのタイミングを徐々に先にもって行く作業を繰り返し、充分安全マージンを取った上で無駄の無いタイミングでブレーキを掛け始めるポイントを探していくのだが、コーナーもスピードも状況も千差万別でそれぞれのコーナーに対応したブレーキポイントを探り出すのは容易な事ではない。

それはもう経験と感しか無いのだが、不思議な事に長年走っているとブラインドコーナーの先に何か有る事を感じたりする事もあって、そんな時はブレーキを強く掛けてコーナーに進入したりもする。

何れにしても私、ブラインドコーナーの先にはいつも大きな石が落ちていると考えて走ってます。 実際、コーナーの先に大きな石が落ちていた事も経験していますしね!!

短い時間でしたが松ノ木トンネルSSを楽しんだ我々は、笹子の JA SS にバイクを入れ給油を行う。昨年はガス欠が心配で松ノ木トンネルSSでのフルスロットル走行を断念したFZRの彼は、今年は遠慮なくスロットルを開けたようで直ぐにやって来た。

流石に初参加の二台は大きく遅れて来たが、皆さんそれなりにSSを楽しんだようである。

各車の給油量はまちまちで、特に二速ホールド走る事が多かったGSX−R750の燃費が悪かった。前に遅れまいと初心者はピックアップの良い低いギヤで走りたがるが、スピードや加速に合ったギヤを選んで走れるようになると燃費は確実に良くなるのだが、それが路面に黒い線を引くようになってくるとまた燃費が悪化するようになる。















ブナの森が新緑に包まれるのはもう少し先。





大自然の中にいるのは我々だけ・・・。

秀麗なる鳥海山
給油と休憩を終えた我々は、笹子を発って国道108号を鳥海町に向う。片側交互通行で止められた時、メンバーの一人が左の山の方向を指差す。私がその指の先に目をやると、そこには真っ白な頂の鳥海山が見えていた。

鳥海山が見えたら矢島の祓川(鳥海山五合目)まで行く予定にしていた私は、まずは鳥海町猿倉を目指す。猿倉から矢島花立に出た我々は、祓川を目指して鳥海山を登り始める。

高度が上がるに従って道の両側には雪の壁が現れてくる。白い雪の中に立ち並ぶブナの木々には燦々と太陽の光が降り注ぎ、空の青、ブナの黒、雪の白の世界を際立たせていた。


拡 大
ブナの森を抜ける道が坂の頂点に達すると、正面に ドォーン と真っ青な空をバックに真っ白い鳥海山が見えてきて、私はその迫力に圧倒されてしまった。

そこでその先に在る以前も休憩した事の有るパーキングにバイクを停め、休憩を取る事にする。

今日の鳥海山には東風が吹いているようで風上の矢島側には雲一つ無く、鳥海山は美しい姿を見せている。

この時期の鳥海山は幾度となく見てきた私だが、これ程に美しい鳥海山を見たのは初めてだったかもしれない。道路脇には数日前に降ったと思われる新雪の名残が有って、鳥海山の山肌も新雪に覆われていると思われ、その山肌の白さは際立っていた。

清々しい空気を吸い、キラキラした日の光を浴びながらユッタリとした時間を過ごしていると、本当に気持が良い。周りには我々以外誰も居らず、我々はこの空間を独り占めにしていた。



以前私は河北林道の峠に在る山にこの時期に登った事があって、その時も我々のグループしかそこには居らず大自然を独り占めにした事があったが、その時と同じ様に我々は秋田の春を満喫してしまいました。

奥に見えるのは太平山地の最高峰 白子森 1,179m




休憩を終えた我々は五合目祓川を目指して走り始めたのだが、祓川の手間でブナの森を抜け出し鳥海山が目の前に見える場所に出る。そのあまりの美しさに私は思わずバイクを止め、写真を撮る事にした。


雲一つ無い青空の中に聳え立つ鳥海山。



美し過ぎる鳥海山。

    この付近の残雪の高さは例年より低く、今年の冬が暖冬であった事が分かる。


綺麗な鳥海山の写真を撮った私は、祓川まで行くのを取り止め猿倉に下る道に入る。この道を少し下って行くとパーキングが在って、そこには毎年この時期車が多く停まっている。

此処に停まっている車達は、祓川の駐車場に停まっているスキーやスノーボードを滑りに来た車達とは少し目的が違うようで、雪面にはスノーモービルのトラックの痕が多数残されていた。

この時期の鳥海山は一面絶好のゲレンデで、天候さえ良ければスキーやボードを担いで山頂まで登り(登る時間は3〜4時間位?)雪面に自由にシュプールを描く事が出来る。私も以前は春スキーを楽しんだ事があったが、鳥海山の春スキーは滑った事は無かった。

3〜4時間登って滑るのは15分程度では、滑る気がしないというよりも登る気がしませんです。私の場合登るだけで足が一杯一杯になってしまうのは明らかで、滑りを楽しむ足は残っていない筈ですから・・・?

鳥海山にロープウエイを建設すれば観光客やスキーヤーは喜ぶだろうが、人が大勢入る事による自然破壊が心配されるし、建設しても赤字になるのは目に見えている?

ゴールデンウィーク中に集まるスキーヤーの数からして、ヘリコプターで山頂まで運んでくれるサービスがあれば料金にもよるが結構利用する人はいると私は思うのですが・・・どうなんでしょう?

あんな綺麗な鳥海山を見たらスキーヤーはキッと何回も滑ってみたいと思う筈で、それを売りにすれば全国から人が集まって来ると思うのですが、ゴールデンウィーク期間限定でヘリスキーを誰か企画しませんかね。






仁賀保高原下の見はらし台で休憩。



















かすみ温泉
日帰り入浴料 300円




由利本荘市(旧大内町)に在るカスミ桜。
咲いたカスミ桜の様子が見られます。




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浴場から見るカスミ桜(5月五日撮影)

由利原・仁賀保高原を走る
再び猿倉に戻った我々は矢島花立を目指す。先ほどは先導役を務めた私だが、今度は先頭を走らせてもらう事にする。猿倉から花立は結構な高速ステージで、少し楽しませてもらった。

花立から南由利原のサイクリングセンター前を通過し、仁賀保高原に上って行く。先ほどまで我々の前に元気なZZR1100がいて仁賀保高原の上りでその走りを見てみたかったのだが、残念ながら四角井戸溜池方面に右折して行ってしまった。


その後にもZZRの姿を見掛けたから、あのZZRは由利原をホームとして走り回っているようである。


細かなコーナーが続く仁賀保高原の上りを無事通過、我々は仁賀保へ向かって下って行く。この道は大きなRの深いコーナーが続き、コーナーで寝ている時間が長くライディングポジションをチェックするには好都合な道である。

今回初参加の二人もここでは深いバンク角を体験したようで、見はらし台で見た彼らのタイヤの端は、今朝見た時に比べると大分端まで当たっていて彼らも深くバンクする楽しさを少し感じ取ったようである。

見はらし台で休憩を取った後今来た道を引き返した我々は、再び深いバンク角を楽しんだ後由利原方面に下った我々は、釜ケ台十字路を左折し西目のコロニー入口に向かう。

四角井戸溜池からコロニー入口までの道は結構楽しめるのだが、横道も有り路面状況も安定しないから走行には十分な注意が必要である。コロニー入口で先行グループと合流した我々は、仁賀保の沿岸道入口に向かう。

これから我々が向かうのは旧大内町に在るかすみ温泉で、そこにはカスミ桜という秋田県の天然記念物に指定された山桜の古木が有るという。私はその桜を見たくて今日の温泉をかすみ温泉にしたのだが、そこで私は考えてもいなかった人物と出会う事になるのである。



奇跡の再会

今回の温泉は当初私は雄勝の湯ノ沢温泉を考えていたのだが、営業が五月からのようで急遽かすみ温泉に変更していた。

このかすみ温泉は本荘と大曲を結ぶ国道105号の葛岡に在るトンネル手前から少し入った所に在るのだが、FUNKYが訪れるのは今回が初めてある。


国道から温泉までの道は広くはないが良く整備された舗装路で、バイクでも問題なく行ける道だった。玄関前を抜け奥の駐車スペースにバイクを停めると、目の前にカスミ桜が在った。

残念ながら花はまだ咲いていなかったが、蕾は明日にも綻びそうな感じで枝は蕾のピンク色で薄っすら桃色に染まっていた。

我々は温泉セットを持って玄関に行き、入浴料300円をオネエサンに支払って浴場に向かう。脱衣場の広さは畳二枚程しかなく、我々だけで満杯状態になってしまった。

私が着ている物を脱いで浴場に入って行くと、そこには先客が2名いて一人は湯船に一人は体を洗っていた。ここの湯船は四名入れば満杯状態の小ぢんまりとした物だったが、私は軽く体を洗った後他のメンバー二人と共に湯船に入る。

窓からはカスミ桜が見えていて、私は満開のカスミ桜を想像しながらゆっくりと温泉に入り時間を過ごす。ここの温泉は泉温が低く加温しているようだが、ヌルッとした肌触りでお肌に良さそうな温泉である。

我々メンバー3名と先客1名(私と同年代の男性)で湯船は満員状態だったが、先客1名が湯船から出て少し湯船に余裕が出来たのだが、その先客が浴場から出て行く時私に声を掛けて来た。

先客の彼が言うには、私が彼の知っている人物に似ていると言うのだ。それだけだったら有ってもおかしくない話なのだが、彼が知っている人物の親父さんの出身地が横手でその人物の名前にリュウが付くと言うではないか!?

「それって私の事でしょ!!」 と、私は思ったのだが・・・。

先客はそう言って浴場を出て行った。

私は何故先客が私の事を知っているのか不思議には思ったが、HPに私が横手の出身である事は書いてあるし、名前もHPを見れば分かる事だから

「彼はHPを見た事があって私を知っている?」 

ぐらいの事だとその時の私は考えていた。

私は首まで温泉に浸かって首の治療?に専念したのだが、その効果は限定的なものであったようで、温泉から上がった直後は痛くなかった左肩も走り始めて暫くすると再び痛み出してくるのであった。

温泉から出て玄関のソファーの所に行くと、先ほどの先客がいて再び私に話しかけてくる。彼は温泉から上がって玄関に来た時、玄関に並ぶバイク用ブツーを見て閃いたという。

さっきオッサンは 「リュウちゃんだッ!!」 「従兄弟のリュウちゃんに違いない。」 と。

彼の従兄弟のリュウちゃんはバイク屋の息子で、バイク屋を継いでいる事を知っていた先客は、浴場に居たオッサンはやはり従兄弟のリュウちゃんだとブーツを見て確信したという。

恥ずかしながら私、幼い頃はリュウちゃんと呼ばれておりました。しかし、最近私をリュウちゃん」と呼ぶ人間は多くはなく、その殆どは身内や親戚関係に限られるのだが・・・?

私は彼の顔を 「ジーッ」 と見る。

「エッ ○○○○ 君じゃないの・・・。」

その顔は私の記憶の中の顔とは大きく異なってはいたが、昔の面影が残っていて私は彼の名前を思い出した。彼は私の母方の従兄弟で小学生の時一緒にキャンプに行った事もあったが、彼とは最低15〜20年(思い出せない位昔)は会っておらず、私が彼と湯船に並んで座りその顔を間近に見ても○○○○君と分からなかったとしても無理も無かったのである。

彼は今関東に住んでおり、今回偶々仕事で秋田に来ていて今日は休みでこの温泉に来ていたらしいのだが、関東に住んでいる従兄弟とこの田舎の温泉で出会い事など私は夢にも思ってもいなかったわけで、この奇跡としか言いようのない偶然に 「こんな事ってあるんだ。」 と私は本当に驚いてしまった。

それにしても、何十年ぶりに私の顔を見て名前を思い出した従兄弟の記憶力には感服する。私の顔が特徴的(36年前から髭を生やしている)で判別し易い顔?と言ってしまえばそれまでだが、昔と違い頭は白髪て薄くなっているし顔はシワだらけで垂れているのに、彼は私を思い出した。   偉い!!

当時私をリュウちゃんと呼んでい彼は、私の名前をフルネームでは覚えていなかったようで、リュウが付く人となって思い出したようである。

私を幼い頃から知っている殆どの人が今でも私の事をリュウちゃんと呼ぶのは何故なんだろう? 呼ぶ方は昔からそう呼んでいるのだから違和感がないのかもしれないが、この歳になってリュウちゃんと呼ばれる方としては恥ずかしいかぎりである。

彼とは何十年ぶりかの写真を撮って分かれたが、私は従兄弟との久しぶりの再会に彼と過ごした幼い頃の事を思い出していた。


そんな大ハプニングの有ったかすみ温泉で充分に休憩を取った我々は、秋田市に向かって走り出す。


before


after
最後の仕上げはグリーンロードで・・・
国道105号に出た我々は、本荘方面に少し戻って県道9号に入り大正寺に向かう。県道9号は久しぶりに走ったが、道路改修が進んで路面も綺麗で快適に走る事が出来た。

大正寺から雄物川を渡ってグリーンロードに出た我々は、今日最後の走りを楽しみながら秋田市を目指す。初参加のGSX−R750やTZR250Rの二人は朝とは別な走りになっていて、今日一日沢山の経験を積んで走りが変わってきたようである。

リヤタイヤの当たりもまだ端まではいっていないが、バンクした時にパワーが掛かるようになってきたようで、サイドの溝が少し反り返るようになっていた。バンクした状態でパワーを掛けられる事が大切で、これが出来るようになるとバイクがコーナーでグングン回って行くようになる。

何れにしても、ライディングテクニックの上達に終わりは無く、一年や二年で習得出来るものでもなく、地道に反復練習した後に徐々に身に付いてくるものであって、焦らず向上心を持ってバイクを楽しめば誰でも安全な走り方を習得出来るようになる。

それまで続ける事が大切で、そうすればバイクを安全に楽しむ事が出来るようになるとと思います。


午後五時過ぎ、我々は無事秋田市に帰って来た。今日の走行距離は380kmと多くはなかったが、今シーズン初めてのツーリングでもありまた先導役という事もあってか私は結構疲れていたようで、次の日は筋肉痛や目の疲れに悩まされてしまった。

ツーリングを重ねツーリングで使う筋肉が鍛えられ次第に体もツーリング向けになっていくのだが、筋肉痛はシーズン始めに毎年通らなければならないステップではある。




                             終わり
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