コース

秋田
⇒宝川⇒岩見三内⇒農免道路⇒協和⇒角館⇒仙岩峠⇒雫石⇒湯田⇒横川目⇒愛宕⇒

石淵ダム⇒つぶ沼⇒東成瀬⇒増田⇒
稲庭 昼食 佐藤養助稲庭饂飩⇒横堀⇒雄勝トンネル⇒

真室川⇒
鳥海高原 湯の台温泉⇒遊佐⇒仁賀保⇒大内⇒南外⇒出羽グリーンロード

大張野⇒宝川⇒横山金足線⇒
モト ワークス ヒラタ 走行距離 527km




西の空は少し明るくなって来たが
路面は濡れている。










道の駅 雫石 は雨。


これからどうするか頭を悩ます雨。




和賀仙人駅近くのパーキングで雨具を脱ぐ。


●今日も雨・・・?
今日の出発はAM6:00。明け方まで降っていた雨は上がったが、路面は濡れていた。前回のツーリングでは、出発時路面は濡れてはいなかったが日本海から雨雲が近づいてきており、我々は雨雲から逃げるように秋田市を出発していた。

しかし、今回は雨が上がって天候が回復する傾向にあり、出発に際し私はの気持はそう重くはなかった。パソコンで確認した雨雲レーダー画面では、これから向かう岩手県に雨雲は殆ど映おらず、我々が岩手県に入る頃には路面も乾いて走りを楽しめる状況が待っているとその時の私は考えていた。

秋田市を発って広域農道で協和に出た我々は、国道46号で仙岩峠に向かう。路面は乾いたり濡れたりを繰り返し、雨も時々ポツポツ降る状況であった。秋田と岩手を隔てる山々には雲が掛かっていて、仙岩トンネルに近づくと雨脚が少し強くなってきた。

しかし、トンネルを抜ければ岩手県側の路面は乾いている筈で、私は乾いた路面をイメージして仙岩トンネルに飛び込む。

そして岩手側の出口が見えて来た。陽射しが出ているとは思っていなかったが、見えて来た出口は暗く路面も黒く光っており秋田県側より雨脚も強いではないか。標高が高い影響かと考え乾面が乾くのを期待しながら下って行ったのだが、、道の駅 雫石 まで来ても状況は変わらなかった。

そこで状況を見る為、道の駅に入って休憩する事にする。今日はこれから網張高原経由で滝沢に出て早坂高原に向かう予定だったのだが、この状況では早坂高原の路面が濡れている可能性が高かいと思われる。


端末で行き先を検討中。

道の駅の休憩所には、国道の状況をが見られる端末が置いてあって、我々はそれを使って各地の道路状況を確認する事になった。

ライブカメラ(情報は本当のLiveではなく一定間隔)の情報を見ると、これから向かう予定の早坂トンネル付近の路面は濡れており、北の安代方面も同様だった。岩手県で路面が乾いているのは県南方面の道だけのようである。

濡れた路面は走っても楽しくは無く、結局我々は路面が乾いている岩手県の南に向かう事になった。ここ雫石から県道1号で沢内村、湯田と走り、国道107号で横川目に出た後そこから国道397の愛宕まで南下する事にした。

それから先は、先日テレビが宮城岩手内陸地震から約1年ぶりに国道397号の岩手県側が開通した事を伝えていてのを思い出し、私は国道397号を使って秋田県に抜けるコースを考える。

道の駅 雫石 を発った我々が県道1号の新山伏トンネルを抜け沢内村に入ると、端末情報通りに路面は乾いて来て快調に走る事が出来た。やはりバイクはドライ路面を走らないと楽しくないです。

前回のツーリングの後半からズーッとウエット路面だけを走っていた私は、久しぶりにGSX−Rで走るドライ路面を楽しんだ。県道1号は交通量も少なくそこそこのペースで流すと結構気持ち良く走れる道だった。

湯田で国道107号に入り錦秋湖を眺めながら車の後ろに着いて走った後、私は和賀仙人駅入口のパーキングにバイクを停める。このパーキングにはトイレが有ったと記憶していたのだが、停まって見るとトイレの入口は板で封鎖されており使用出来なかった。

これが分かっていたら手前の道の駅で休憩したのだが、皆さんには申し訳ないが次の休憩地点愛宕のGSまでトイレを我慢してもらう事になった。我々はここで雨具を脱ぎバッグの中に仕舞い込んだのだが、この時の私は今日はもう雨具を着る事は無いと考えていたのだが・・・。

雨具を脱ぎ勝負グローブを嵌めた私は、横川目から愛宕までのスペシャルステージを楽しんだ。このステージは昨年地震の後に一度走っていたが、その時は道路に段差が沢山有って走るのに苦労した記憶があった。私は段差を予想し細心の注意を払って走ったのだが、路面は綺麗に直っていて、それは思わぬ誤算だった。地震の被害も少しずつではあるが、修復されているようである。

タイヤのサイドを削る走りを久しぶりに楽しんだ我々は、愛宕で国道397号に出ていつもの ESSO GS にバイクを滑り込ませる。





日も差して雨の心配は無くなったのだが・・・。



これから何処に向かうか検討中



●一年ぶりに開通した国道397号を走る
事務所からいつものおばさんが出て来て、一台一台に給油をしてくれる。今日は一人で営業しているようで、待たせて申し訳ないと盛んに恐縮していた。給油後オバサンに道路の修復状況を聞いたが、我々がいつも通るここ愛宕から衣川1号ダムへ抜ける道は地震で崩れたままで、今でも通行止めであるようだ。

本来ならここから栗駒を回って宮城県花山に出るのがFUNKYの定番コースなのだが、地震から一年経っても道路は分断されたままの場所が多いようでそれは諦め、我々はこれから国道397号で秋田県側(東成瀬)に出る事にする。

30年近く前から走っているFUNKY定番コース国道397号が地震で通行止めになってから一年、この道路を使えない事でFUNKYのツーリングコース設定に大きな制約が出ていた。

従って国道397号の開通は大変喜ばしい事なのだが、開通したと言ってもまだ片側通行の箇所が多数有るらしく、走りを楽しむのは当分先になりそうではある。

これから国道397号で東成瀬に出た後、国道342号で須川に上り小安に下る。国道13号で山形県に入り真室川から八幡町に出た後山形鳥海山に上り、その後鳥海ブルーラインを走ると言うのが、私が描いた理想のコースであった。当然この予定は秋田県と山形県が晴れている事を前提として考えたものだったが、この前提が見事に覆される事になろうとは、その時の私は思ってもいなかった。

給油と休憩を終えた我々は、GSを出て先ずは西松建設から小沢一郎が金を貰ったとか貰わなかったとか、天の声が有ったとか無かったとかテレビで話題になっていた胆沢ダムに向かう。

すると以前と胆沢ダムへのアプローチが変わっていて、ダムサイトに真っ直ぐ向かう新しい道が完成していた。胆沢ダムも八割がた完成しているようで、大きなロックヒルダムが姿を現していた。

その大きさは秋田県で建設している森吉山ダム(同じくロックヒルダム)と同程度の規模のように私には見えた。昔は重力式やアーチ型のダムが多かったが、最近はロックヒルダムが多く建設されているように感じる。

岩を積み上げて造るロックヒルダムは、近くにダム材料の岩が有ればコンクリートで作るダムよりは安く出来る?から、今のご時世に合ったダムなのかもしれない。

ダムサイトを過ぎると以前と変わらずダムの裏側に下って石淵ダムに出る。石淵ダムも地震の影響を受けたようだが、遠目からは分からなかった。しかし石淵ダムを過ぎると道路状況が一変、道路に大きな段差や片側通行が現れてくる。

つぶ沼に上る道も変わっていて、以前ヘアーピンカーブ等が有った林の中のルートがキャンセルされ、新しいルートが作られていた。つぶ沼の先には新しい道との合流地点が既に完成しており、新道がつぶ沼まで開通するのは時間の問題のようである。

つぶ沼を過ぎるといよいよ県境まで続く楽しいワインディング始まる筈だったのだが、つぶ沼から先の道路状況は悲惨だった。地震の影響を受けなかった平らな道路は50mも続かず、前後の段差や左右の段差、路肩の崩壊、法面の崩壊が続き、片側通行は数え切れないほど有って、我々は度々停止させられる事になる。

モルタルを吹き付けた法面から5mは有りそうな巨岩が剥がれ落ちたと思われる箇所も有って、地震の激しさに私はゾッとしてしまった。

我々は荒れた路面や砂利道に悪戦苦闘しながら県境を目指していたのだが、次第に路面が濡れてきて上空も曇ってきた。我々は雲の中に入ってしまったようで霧雨も降ってくる。

以前の倍以上の時間を使って我々は県境のトンネルを抜け秋田県に入ったのだが、秋田県側も雲の中で霧雨が降っていた。秋田県側の路面は良く整備されおり乾いてさえいれば楽しめる状況にあったが、路面がウエットではそれは許されなかった。

慎重に岩井川まで下ったところで、私は悩んでしまった。予定では岩井川から須川に上る事にしていたが、私の予想に反し路面は濡れておりこの状況では須川も雲の中にあると思われる。

わざわざ雲の中に行く事もないので、私は須川には向かわず増田から稲庭を通って国道13号の 道の駅 おがち に向かう事にする。増田まで来ると路面も少し乾き始めたが、稲庭に近づくと再び路面が濡れてきた。







稲庭 佐藤養助 稲庭饂飩本店


















霧雨は降っているが、雨具を着ないで出発。



●新装なった総本店
予定では昼食は山形鳥海高原に在る鳳来で蕎麦を食べる事にしていたが、稲庭饂飩の 佐藤養助 総本店 の前を通ると駐車場が空いているのが見えた。いつも混雑していて待たされる総本店だが、今日は待たずに食事が出来そうだったので私はここで少し早い昼食を取る事にした。

この佐藤養助本店は昨年?建て替えられ工場と食事処が一緒になった新しい建物になっていたが、私はまだ一度も中に入った事がなかった。中に入って見ると稲庭饂飩や秋田のお土産が並んだ売店やお食事処、奥が稲庭饂飩工場の見学コースとなっていた。


練った粉を熟成中。



熟成した生地を伸ばして3cm幅に切り、丸くしてひも状にする。この後、某に掛けて綯っていく。




ランチセット 1050円
ミズの根を叩いた山菜が美味だったようだ。




かけ (温麺) 750円

奥の見学コースからは捏ねた小麦粉を寝かしているところやそれを伸ばしているところを窓越しに見られるようになっていた。

今日は日曜日で工場は動いていないと思ったら、この見学コースの為か最低限の人数が出勤している?ようである。

団体さんも見学に来ていたから工場を休む事は許されないのかもしれない。有名になったらそうなったで大変なところも有るようである。

我々5人はお食事処に入って4人用のテーブルと2人用のテーブルに分かれて席に着くと、男性のスタッフが来て我々の為に4人用と2人用のテーブルを付けて一つにしてくれた。

そんなところに気が付いてくれる彼の気持ちが嬉しかった。これは従業員教育が徹底している事もあるだろうが、私は働いている若いスタッフの心遣いを感じた。この店舗のスタッフは以前の店舗と違い若いスタッフが中心のようで見ていて爽やかな印象を受けた。

以前は女子高校生のバイトと思われるスタッフも働いてそれはそれで良かった?のだが、この歳になると年寄りの元気な姿を見るより、若者や子供達の元気な姿を見る方が嬉しくなる。

注文した稲庭饂飩が若い女性スタッフの手で運ばれて来た。店舗は変わったがメーニューは殆ど変わっておらず、以前に大体のメニューを食べていた私は今回シンプルな かけ (温麺) を注文した。

稲庭饂飩は饂飩と言っても讃岐うどんとは真逆の独特な饂飩で、見方によっては素麺に近いかもしれない。

しかし、手間暇掛けて作られた稲庭饂飩は独特の味わいが有り、私は稲庭饂飩を美味しくいただく。今回は温かいのをいただいたが、夏は冷たいつけ麺もお勧めである。

皆さんもそれぞれの稲庭饂飩を味わい我々は店を出たのだが、外は霧雨が降っていた。先ほど見た携帯の秋田県南部の雨雲レーダー画面には雨雲は映ってなかったが霧雨が降っている。

我々は雨雲レーダーの弱点を知ってしまったようだ。雨雲レーダーは霧雨のような細かい雨粒には反応しない事を知る。

実はこれから向かう鳥海山周辺もレーダー画面には何も映っていなかったのだが、実際には霧雨が降っていたたのである。

稲庭を発って宇留倉トンネルを抜け国道13号に出た我々は、山形県境の雄勝トンネルに向かった。


鳥海荘は雲の中。


露天風呂から見えるのは景色は・・・。


温泉から上がってリラックス。


ガスが出ているが霧雨は止んだ


●雨を求めて・・・?
雄勝トンネルを抜け山形県に入ると路面が次第に乾いてくる。金山近くまで来ると完全なドライ路面となり我々は快調なペースで真室川に向かっていた。真室川が近づく連れ私の頭の中を二つの考えが錯綜して結論を出せずにいた。

昼食は食べたし、これから我々は走りに集中したいところなのだが、私は真室川から少し南下した所に在る昨年立ち寄った羽根沢温泉が気になっていた。羽根沢温泉で少しゆっくりして天候が安定してから鳥海山に向かうか、このまま鳥海山に向かうのかで私は悩んでいたのだ。

真室川駅入口の信号に止まった時、私は決断する。羽根沢温泉には行かず、ここまま鳥海山に行って走りを楽しむ事を・・・・。 しかしその10分後、私はその決断を後悔する事になるのであった。

真室川から青沢越に向かった我々だったが、標高が上がるに連れ路面が濡れはじめ小雨も降ってきた。それはまさしく我々が岩手県から秋田県境に向かった時の再現だった。鳥海山周辺も奥羽山脈と同様低い雲に覆われていたのである。

青沢越えを越えて標高が下がってくると再び路面は乾き始め私は少しペースを上げて走る。国道344号から鳥海高原の登り口に出る山越えの道を探しながら走っていた私は、右側の道から出て来たSR400のを見ていた。

「あぁ・・・!」

SR400が出て来た道が探していた道であった事に気付いてしまった私だったが、遅かった。気付いた時はその入り口を大分通り過ぎてしまっていて、Uターンして引き返す事も考えたが面倒なのでこのまま国道344号を八幡町まで走り、そこから鳥海高原に向かう事にする。

私は2年前に来た時も行き過ぎてしまいUターンして山越えをしたのだが、前回の学習効果が全く出ていませんでした。申し訳ない!

八幡町から鳥海高原登り口までの道は見通しの良いワインディングが続き、我々は楽しく走りを進める。鳥海高原に上り始めると次第に路面は濡れてきて、標高が上がるに連れガスが出て来た。

鳥海山荘の在る所まで上がると周りはすっかりガスに包まれ小雨も降っおり、我々はまた雲の中に入り込んでしまったようである。

私が何故わざわざ鳥海山荘まで来たかと言うと、湯の台温泉に入りたかったのとあわよくばこの上に在る滝ノ小屋口までのワインディングを走りたいと考えていたからなのだが、予想していた通り?ワインディングは雲の中で走れる状態ではなかった。

私の予想では鳥海山荘(標高550m)は雲の下にある筈だったのだが、今日の雲は予想以上に低く500m位しかなかったようである。

我々はフロントで入湯料500円を支払い温泉に向かう。ここの浴場には大きくはないが露天風呂が付いていて我々は露天風呂で時間を過ごす。

ここの温泉は

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム−炭酸水素塩温泉
(含土類−重曹泉)
(低張性中性高温泉)

の無色透明のお湯で、結構温まり感があった。

露天風呂から見える筈の美しい景色はガスで掻き消され、残念ながら灰色の世界しか楽しめなかった。

時間を掛けて温泉を楽しんだ我々は、温泉から上がってロビーのソファーで暫し寛ぐ。

窓の外を見るとガスは相変わらずたったが雨は上がったようだ。私は下界の乾いた路面を楽しみに外に出る。ガスに包まれた鳥海荘を発った我々は、ガスから抜け出し先ほど楽しんだ八幡町までの道を快調に走る。

八幡町から遊佐に向かって走って行くと・・・、何と路面が濡れてきて小雨が降ってきたではないか。

これから先、天気は回復傾向にあるのではなかったのか?

国道7号の吹浦に出る頃になると雨が強くなってきて、吹浦から鳥海ブルーラインに上る予定は当然パス。強くなる雨に雨具を着ようと考えたのだが適当な場所が見付からない。私はガソリンが秋田まで持たない事もあってガソリンスタンドを探した。





国道7号 小砂川で給油。
このスタンドで給油したのは15年ぶり?










道の駅 象潟 で休憩。


●ドライ路面を求めてさ迷い歩く
秋田県に入り小砂川に昔よく給油したGSが在る事を思い出した私は、そこで給油と雨具を着る事にした。小砂川バイパスを過ぎるとその ESSO GS が見えてきて、我々はスタンドの屋根の下に駆け込んだ。

給油を終え、一度仕舞い込んだ雨具を再び引っ張り出した我々の気持ちは重かった。ここから秋田市までは80km位(2時間)だが、このまま雨の中を走って帰ると思うとモチベーションが上がらない。

ドライ路面を求め太平洋を見る予定を変更しわざわざ日本海まで来た我々だったが、そこに有ったのはウエット路面だった。スタンドのスタッフに聞いた話だと、朝降っていた雨は一旦止んで我々が来る時間に合わせたようにまた降り始めたらしい。

我々はドライ路面に完全に嫌われているようである。

雨が降る小砂川を出た我々は国道7号を北上、次の目標を象潟小滝経由の仁賀保高原と定めたのだが、国道7号から小滝に向かう道は濡れておりそれもパス、そのまま国道7号を走り 道の駅 象潟 で休憩を取る事にした。

象潟まで来ると空が少し明るくなってきて雨も殆ど上がってきた。秋田市方面からの電話情報によると、向こうは雨は降っておらず洗濯物が干せる状態だという。朝からドライ路面を捜し求めてきた今日のツーリング、皮肉にもスタート地点がズーッとドライ路面であったようで何とも皮肉な話である。

その状況を踏まえ、これからの予定を考える。今のこの状況からして仁賀保高原の路面が乾いている状況は考え難いが、一応仁賀保高原からコローニー入口までのコースを頭に入れ、乾いているであろう出羽グリーンロードを目指す事にした。

象潟を発つに当たり雨具をどうするかで各メンバーの対応が別れた。私を含め3名は雨具をフル装備、1名は雨具の上だけを着て、1名は雨具を全て脱いだドライモードで走り出していた。

各人のウエアーの状況(ドライモードの彼はレザーウエアーの中まで濡れていた)と天候の読みで対応が分かれたのだが、結果論から言うと雨具の上だけを着た仕様が良かったのかもしれない。私の場合、雨具は上だけにしてグローブをドライ仕様にすればベストであったと思われる。

象潟を出て仁賀保の街までやって来たが、仁賀保高原に立つ風力発電の風車の姿は雲に隠れて見えていなかった。この状況では路面も濡れている事は明らかで、仁賀保高原もパスする事にした。

今、100年に一度の大不況?の波をモロに受けているというTDK仁賀保工場前を通過し、日本海沿岸東北道仁賀保ICから自動車専用道に上がった我々は、大内ICまで走って国道105号に出る。

国道105号は小雨が降っており路面は黒く光っていた。これから向かう大曲方向の空は雲が低く垂れ込めており、天候が回復する気配は見えない状況であった。


秋田は雨が降っていませんでした。



日が長く明るい内に解散となった。
















●ドライ路面は楽しい!!
国道105号矢立峠のトンネルを過ぎ、私は出羽グリーンロードの入口までしっかりスピードをコントロールして走る。矢立峠から佐藤商店付近までの区間は、国道105号で最もスピードコントーロールに注意しなければならない最重要区間で、ネズミ捕り、パトカー、覆面、白バイ何でも有りの区間なのだ。皆さんもこの区間を通過する時はスピードには充分ご注意下さい。

出羽グリーンロードに入っても路面は濡れていた。しかも車が多く我々は車の流れに乗って走る。大沢郷近くまで来ると期待していたように路面が乾いて来たのだが、我々の前には車やバイクの大行列が出来上がっていた。

出来れば国道341号に出るまでそれらの前に出たかったのだが、あまりにも長い大行列に一気の追い越しは到底無理で、私は暫く様子を見る事にした。

小種まで来る間に車が1台2台と減っていき、大正寺に抜ける道に数台の車が消えて行った結果、我々の前にいた車の数が大分減る事になった。そこで私は車列の前に出て次のスペシャルステージに備える事にした。

本日最後の貴重なドライ路面をより良い条件で走る為、私はその障害を出来るだけクリアーにしておきたかったのである。

国道341号から再び出羽グリーンロードに入った我々はペースを上げ、ウエット路面で溜まったストレスをドライ路面に消化し今日のツーリングを締め括ったのであります。

ドライ路面に浮れ過ぎの面も一部見受けられたが、我々は五時過ぎ秋田市に無事帰還、雨で大幅に予定が変更になった3rd.ツーリングは終了した。



新人さんのリヤタイヤの表面。
前回とはその表情が大きく異なる。


ポインターを画像に当てると以前の
タイヤの様子が見られます。


最終ステージで私はGSX−R750(新人さん)の走りをチャックしたのだが、1st.ツーリングの時とは大きく走りが進化しており、その変わり様に私は驚いた。

新人さんはGSX−R750をこれまで4000km近く走らせているのだが、そのバイクに対する真摯な取り組み方には頭が下がる。

左の写真は今回のツーリングから帰ったGSX−Rのリヤタイヤの写真だが、1st.ツーリングの時に撮った写真と比べるとその違いが一目瞭然である。タイヤの銘柄が違うから表面の表情は違うが、明らかに今回の方がバンクした時にパワーが掛かっている事が分かる。

むしれた感じの部分がもっと端の方に移動してくれば本物になってくるのだが、GSX−R(SS系のバイクは初めて)に乗り始めてまだ2ヶ月しか経っていないのだから大したものでである。

これからも安全には充分注意し、SSバイクを楽しんでもらいたいと願うものである。


次回の4th.ツーリングは、今回のリベンジツーリングと位置づけ、再び太平洋を目指そうと考えている。


                        おわり 


                                        by Ryuta

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