コース
秋田⇒広域農道⇒協和⇒角館⇒仙岩トンネル⇒雫石⇒網張⇒小岩井⇒滝沢⇒外山ダム⇒岩洞湖⇒

早坂高原⇒岩泉⇒田野畑村 昼食 北川食堂⇒北山崎⇒普代⇒野田⇒久慈⇒平庭高原⇒

葛巻⇒沼宮内⇒松尾⇒八幡平樹海ライン⇒藤七温泉 入浴⇒八幡平アスピーデライン⇒

国道341号⇒玉川ダム⇒田沢⇒角館⇒協和⇒広域農道⇒モト ワークス ヒラタ  走行距離 567km





今回も空模様は怪しいのだが・・・。




















仙岩峠の茶屋で休憩するのも久しぶり。



タイヤが気になります。

 リベンジツーリング×2

今回は4台で太平洋を目指す。
FUNKY 3rd.ツーリングから4週間、我々は雨の為途中から予定を大きく変更せざるを得なかった前回ツーリングのリベンジを果たす時がやって来た。

今回の4th.ツーリングは、3rd.ツーリング予定を踏襲したもので、我々は前回に引き続き岩手三陸海岸を目指し秋田市を出発する。

三陸海岸の海産物を味わい、八幡平の温泉を堪能するのが今回の大きな目的なのだが、今朝も前回同様に秋田市の空は曇っていた。

しかし、前回との大きな違いは、路面が乾いていてバイクを走らせる上では何の問題も無かった事だ。我々は横山金足線から秋田中央ICに向かって左折する・・・!?

・・・すると頭に赤い物を載せた白黒カラーに彩られた車が私の目に飛び込んできた。直ぐ先の信号が赤である事も有り、我々は特段慌てる状況には無かったのだが、朝から何だが感じがよろしくない。

日曜のこの時間(AM6:00過ぎ)に今まで何十回とこの場所を通ってきた私だが、白黒カーを見たのは今回が初めてであった。交通取締りの為に止まっていた様には思われなかったが、休日の早朝から公務員さんの勤勉さには本当に頭が下がる。

今日の広域農道(秋田市〜協和荒川)はドライ路面で車も少なく、我々は快適に走って国道46号に出る。国道46号の協和〜角館間は、秋田県の中でも交通取締りが厳しい場所(24時間)の一つで、ここでは車の後ろを走るのが一番である。

車の後ろに着いて走っていた私は、追い越し解除区間になって車の前に出たのだが、またまた前方に白黒カーが見えてきた。ここでも交通取締りをしている様には見えなかったが、今日は白黒カーの特異日?なのかもしれない。

静かに走りを進める我々は、角館の街を抜け仙岩峠の茶屋を目指す。角館のバイパス工事が進んでいて、早ければ今年中?に全線完成しそうな感じであった。遅くても来年の桜の季節までに完成してくれれば、毎年花見の時期に渋滞する国道46号も大分走り易くなる事だろう。



POWER ONE

POWER ONE はよく熔ける。

仙岩峠登り口の追い越し車線でタイヤの右サイドを擦り減らした我々は、峠の茶屋のパーキングにバイクを停める。ふと我々のリヤタイヤに目をやるとタイヤの表面が大変な事になっていた。

今回我々のバイク四台の内三台がミシュラン POWER ONE を履いていたのだが、そのリヤタイヤが見事に熔けていた。

サーキット走行会をメインに一般公道も考慮したとメーカーが言う POWER ONE は、サーキットを走った後のレースタイヤの様な熔け方をしていた。

先の尖ったフロントタイヤと比較的中央がフラットなリヤタイヤを組み合わせた POWER ONE は、癖の無い軽快なハンドリングと強力なグリップ力でライダーを至福の空間に誘うのだが、ツーリングに使っている我々としてはもう少し耐磨耗性がないとお金が掛かり過ぎる。

暫しの休憩を取った後、我々は網張高原経由で岩洞湖・早坂高原に向かった。


早坂高原入口


トンネルが出来るまでは多くの車が
止まっていたパーキングは閑散としていた。



以前、早坂レストハウスだった建物はビジターセンターと名前を変えていた。

パッキングテスト
峠の茶屋を発った我々は、秋田県と岩手県に跨る仙岩トンネルに入る。前回のツーリングでは、トンネルの出口に陽射しが無く落胆した私だったが、今回は遠目からも陽が差しているのが分かるほど明るく、私のモチベーションは弥が上にも高まった。

雫石から雫石スキー場方向に左折、玄武温泉前を通過して岩手高原スノーパークに向かって上って行く。この道は結構スピードがのるスチエーションが多いのだが、途中に宿泊施設等配慮すべき箇所が多く、余裕を持った走りを心掛けてもらいたいと思う。

岩手高原スノーパークから一気に小岩井農場方面に駆け下った我々は、滝沢分れに向かって左折する。ここからは牧場の中を走る快適な道になるのだが、私はここで二番手さんにご迷惑をお掛けしてしまった。

見通しの効く直線で私はスロットルをワイドオープンにしてしまったのだが、スロットルを戻しミラーを覗くと後にいる筈の二番手さんの姿が見えなかった。暫くスロー走行で来るのを待ったのだが現れず、私はバイクを左に寄せて止め後続が来るのを待った。

すると二番手ではなく三・四番手がやって来た。二番手はどうしたのか三番手に聞いてみると、何かを拾う為に止まった様だと言う。私はハッとして直ぐにGSX−Rの荷物を見る。するとバッグのサイドに縛り付けていたプクプクポンプが無くなっているのが見えた。

私は今回、今月行く予定にしているプチ北海道に向けて荷物のパッキングをテストしていたのだが、プクプクポンプをサイドのベルトの間に差し込んでおいたのに少々不安を持っていた。

その不安が的中してしまい、二番手さんにご迷惑を掛ける結果になってしまったのは本当に申し訳なかった。不安が有ったら事前にもっとしっかり固定しておけば良かったのだが、どこまでやれば充分なのかは実際に走行テストして見なければ分からず、今回のテスト走行になったのである。

私の場合通常の荷物だけではなく、パンクの修理道具からボルト・ナット類等の修理部品、バンソウコウ・シップ薬・胃薬・目薬等の医薬品等も積んでいるので、他のメンバーより荷物が多くなってしまいパッキングに苦労する。

以前パッキングテストをしないまま北海道に行き、取り付けた缶が転げ落ちて支笏湖に落ちそうになった事もあって、最近は事前にテストする事にしている。

北海道は本土と違いアベレージスピードが高く、空力を考慮したより確実なパッキングが必要となる。色々な物が出っ張ったパッキングでは乱流が起きて走行に支障を来たすし、何よりもバタバタと煩いのは疲れる。

私は修理道具等重い物はバイクの重心(人間がパーツとしては一番重い)に近いシートの後に置くようにしている。荷物の重心が高い所に有るとハンドリングにも影響(バイクの立ちが強くなる)するから、荷物のパッキングには充分な配慮が必要である。



コラボ無し
滝沢分れから国道455号に入った我々は、外山ダムに向かう。いつもの商店前に走り屋さんの姿は無く、今日は昨年の様な地元ライダーとのコラボレーションは無そうである。

我々は淡々と外山ダムへの曲りくねった道を上って行く。外山ダムを過ぎた所で前方から10台位のバイク集団がやって来たのだが、それはここをホームとする走り屋さん達?のようだった。

SS系バイクが中心の集団で、中にはDUCATIやモタード系のバイクも見受けられたが、彼らもまた我々に熱い視線を送って来る。彼らは岩洞湖レストハウスからの帰りと思われ、下の商店に姿が見えなかったのは走りに出た後の為だったのようだ。

いずれにしても彼らと出会ったのが対向車線で本当に良かった。あれだけの台数に追い着いたにしろ追い越されたにしろ面倒な事になりかねなかったわけで、コラボする時はせいぜい2〜3台でお願いしたいものである。

岩洞湖レストハウスの前を通るとバイクが数台止まっていた。ここに走りに来ているライダー達が何処から来ているかは知らないが、此処には二十年以上前からライダーが集まって来ている。

昔は50ccの集団や250や400ccが中心で、走る場所も外山ダム手前までだった。現在は大型バイク(600〜1000)が中心となっているようで、バイクの大型化に伴い走るステージもスピードレンジが高い岩洞湖レストハウスまでになっているようである。



早坂高原の今・・・
昨年我々は新しく出来た早坂道路(トンネル)を通りそれまで毎年の様に立ち寄っていた早坂高原には行かなかったのだが、早坂高原が今どうなっているかを知りたくなった私は、今回早坂峠に立ち寄ってみる事にした。


この時間(AM8:30)パーキング
にいるのは我々だけだった。




建物の中には休憩場所が設けられていて、
我々もそこで休ませて頂く。


そして二年ぶりに訪れた早坂峠のパーキングは、閑散としていた。我々が到着した時(AM8:30頃)パーキングに車の姿は皆無で、我々がイグニッションスイッチを切った時、そこには静寂の世界が広がっていた。

早坂道路が出来た今、わざわざ狭く曲りくねった峠道を通ろうと考えるのは我々くらいのもので、ここを訪れるのは白樺の林の中に在るキャンプ場を利用する人ぐらいなのかもしれない。

私はここに来るまで自販機や売店が無くなっているのではないかと心配していたのだが、到着してみると自販機も有ったしお店のスタッフも一人いた。

以前、早坂レストハウスだった建物は早坂高原ビジターセンターに名前が変わっていて、そこにはオバサンが一人いて開店準備をしていた。オバサンは我々の為にビジターセンターのシャッターを開けてくれて、中で休むように言ってくれる。

ビシターセンターの中には休憩所や食堂が設けられていて、我々はそこで休憩させてもらう事にした。

暫く休憩時間を取った我々は早坂峠を後にしたのだが、次回もまたここに立ち寄るかは微妙な感じだ。もう少し峠道が楽しい道だったら良いのだが、如何せん道が細か過ぎる。










秋田から200km先に在る
いつものガソリンスタンド。





















































































小さ目の丼 じゅらん丼 1000円




写真ははウニ大盛(500円)で1500円





盛岡から来たV−MAX軍団メンバーとお話中。

我々のオアシス
早坂道路に戻った我々は、川沿いの快適なワインディングロードを楽しむ。すると昨年通った時には無かった道の駅が見えてくる。名称は三田貝分校という変わった名称で、分校跡を利用して作られた道の駅のようである。

我々は休憩したばかりで立ち寄る事はしなかったが、我々の休憩場所としては中途半端な場所に在る事は否めず、今後も立ち寄る事は少ないかもしれない


給油しているオジサンは、三年目にして
毎年訪れるFUNKYを認知したようである。

我々は秋田市から200km離れた、いつものミナガワ石油にバイクを入れ給油を行う。このGSがJASSからミナガワ石油に経営が変わってから、FUNKYがここを訪れるのは今回で三回目だが、ここの元気の良いスタッフはFUNKYを思えていた。

JASS時代にも毎年のように訪れるFUNKYはGSスタッフに認知されていたのだが、ミナガワ石油になってからも認知されたようである。昨年はアイスコーヒーを勧められたが、今年もスタッフからドリップコーヒーを勧められ、我々はありがたくご馳走になった。

毎回我々にコーヒーを勧めてくれるスタッフさんはそう若くはないのだが、いつも元気に動き回っている感じの良い方で、我々はいつもここで癒されモチベーションを上げて出発する事が出来るのだ。



岩泉から田野畑へ
給油を終えた我々は、国道455号を岩泉を目指す。上空には青空も見え陽射しが暑いくらいになってきた。岩泉の街に入り龍泉洞に左折する交差点を直進、直ぐ左に入って田野畑村に向かう。

この道は舗装はされているがセンターラインが無い所が多い狭い道で、右に左に曲りくねっていて走るのに忙しい。今まで私はこの道を10回以上走っているのだが、突然見た事の無い広い道に出た。

それは二車線の新しい立派な道で、以前通った時(2005年)には無かった道だった。左に行けばトンネルが有り道路の半分に通行止の柵が置かれ○○までは行けるが、その先は通行止みたいな事が書かれている。

右に行けば以前の道に繋がっていそうではあったが、私には自信がなかった。新しい道を横断した先にも舗装された道が有って、その道が以前からの道に思えた私はその道に直進する。

ところがところが、その舗装路は直ぐに砂利道に変わり林道のようになってしまった。これは明らかに以前とは違う道でUターンして引き返さなければならなかったのだが、狭い林道?(しかも坂道)でのUターンは大変で、何とか道端の空き地を見つけバイクの向きを転換する。

新しい道に戻った私だったが、見えているトンネルが気になってしょうがなかった。抜ける事は出来ないようだが、私はこの良さそうな道を走って見たくなった。

実は我々はこれから田野畑村に在る北川食堂
昼食を取る予定にしているのだが、店の開店時間はAM11:00となっていた。今の時間は、このまま店に向かえば開店時間の暫く前に到着する事は明らかで、時間も有る事だしトンネルの先がどうなっているのか私は探って見たくなってしまった。

私はトンネルに突入する。そのトンネルが結構長いトンネル(夏節トンネル983m)で、中はヒンヤリと涼しく外に出てからも快適な二車線路が続いていた。

これは使えると思った頃、道は舗装路から未舗装路に変わりその先は通行止めになっていた。この道が完成すれば龍泉洞の前を通る県道7号に繋がるようなのだが、完成したら結構楽しめる道になりそうである。

我々はまたまたUターンを強いられたのだが、私は全員が方向転換を終えた事を確認してからトンネルに向かって走り出す。少し走ってミラーを見ると後ろ二台の姿が見えなかった。

特別難しい道でも無かったから、遅れる原因として一番可能性の有るのは発進時の転倒(立ちゴケ)であった。発進した場所は坂道で、半クラッチに失敗すると転倒する可能性が大きかった。

それは当然新人さんが乗るGSX−R750の事なのたが、FZR400RR−SPもいる事だし私は戻る事はせずバイクを止めて彼らが来るのを待つ事にした。暫くして二台のバイクがやって来たのだが、やはり発進時に転倒したようである。

ギヤが二速に入ったままUターンをした新人さんは、一速に入れて発進しようとしたのだが、坂道でギヤに力が掛かった状態であった為ギヤが一速に落ちなかった。そこで二速のまま発進しようとしたのだが、考えが甘かった。

坂道の二速発進で大きな駆動力が掛かってしまったナナハンの後輪は、路面に土が浮いていた事も有って次第に左に流れ始め、ナナハンは右側に傾いていった。バイクを倒さないよう途中まで頑張った新人さんだったが、結局重力には勝てず最後はバイクをそっと地面に置いたと言う。

FZRの手を借りてナナハンは引き起こされたのだが、今まで無傷だったGSX−R1000 K9 の右サイドには、少なからず傷が付いてしまったのであります。

まあ、遅かれ早かれバイクを倒す時は来る?わけで、その時が今日になってしまっただけなのだが、新人さんにとっては大ショックだった。最初はショックなバイクの傷も、二回目からはそれ程でもなくなりますから・・・!?

四台揃った我々はトンネルを抜け田野畑村に向かう。トンネルを抜けると直ぐ二車線の新しい道は終わり、以前の狭い道に戻ってしまった。国道45号に出る少し手前は二車線の少し楽しめる道で、我々はそこで暫し走りを楽しむ。



北川食堂

国道45号に面したこの屋根が目印になる。



田野畑村の北川食堂は、最近東北じゅらんに取り上げられて一般に知られるようになったようだ。


壁にはお勧めメニューが張り出されている。

国道45号に出て右折すると田野畑村の街は直ぐ先で、私は左側に在ると言う北川食堂を探しながら走る。右側に在るガソリンスタンドを少し過ぎた左側に北川食堂は在った。

売店?の屋根の上に北川食堂と書かれているので、注意して走れば問題なく見付けられると思います。

北川食堂に到着したのはAM10:30頃で、我々は開店まで外で30分程待つ事になった。結構道草して来たつもりだったが、いつも北山崎に到着している時間を考えると(ここから北山崎まで30分と掛からない)ここに11時に着くには、大々的な道草が必要であったようだ。

11時になってオネエサンが準備中の札をひっくり返し、シャッターを開けたので我々は店内に入る。

我々が当然最初のお客なわけで席は選び放題だったのだが、我々はブーツを脱いで奥の小上がりのテーブルに着く。

私がこの北川食堂に来た目的は、三陸のウニを使用した生ウニ丼を食べる為だったのだが、壁に貼られたメニューを見るとウニ丼だけでも四種類有るようだ。

時価 (当日の価格)
生ウニ丼     2,580円
生ウニ重     3,680円
ミニ生ウニ丼   1,400円
東北じゅらん丼 1,000円
(ウニ大盛500円)

私はこれまでの経験からウニ丼に支払う金額は2000円(例外は有る)までとしていて、その定めからするとミニ生ウニ丼か東北じゅらん丼が対象になるのだが、見本が有るわけではないのでその違いをオネエさんに聞いてみた。

ミニ生ウニ丼は生ウニ丼2,580円のハーフサイズのようなのだが、じゅらん丼の内容がよく分からなかった。じゅらん丼にはウニ大盛(+500円)が有って、私はじゅらん丼ウニ大盛とミニ生ウニ丼とではどちらの方がウニの量が多いかオネエさん聞いてみたのだが、その質問に答えるのはオネエさんにとっても難しかったようで、結局回答はもらえなかった。

私はウニ丼でお腹をいっぱいにしたいわけではなく、美味しいウニを食べたかっただけなので、じゅらん丼(小さい丼)のウニ大盛を注文する事にした。皆さんも私と同じじゅらん丼(ウニ大盛)を注文する事になったのだが、二人のメンバーは150円プラスの味噌汁とお新香付をオーダーしていた。

そしてじゅらん丼(ウニ大盛)が運ばれて来た。結論から言うとこのじゅらん丼(ウニ大盛)は美味かった。オネエさんの説明によると、今日のウニは地元田野畑で獲れたウニでは無い(今日は海が濁って水揚げが無かったようだ)との事だったが、三陸で獲れた新鮮なウニを毎日仕入れていると言っていた。

ここのウニ丼で特筆すべきはちゃんとした料理人によって調理されている事で、観光地等で食べるウニ丼はご飯の上にウニを載せただけみたいな物が多いのだが、北川食堂のウニ丼は見た目にも気を使っており、ウニの下に刻んだ海苔が敷いてあったり、イクラが少し載っていたりして、それよりも何よりも生ウニと酢飯の相性が最高だった。

それはまさに生ウニの美味さを最大限に引き出すプロの仕事であった。

じゅらん丼(ウニ大盛)は、ご飯とウニの量がちょうど良くて、本当に美味しく頂けた。ウニ丼で腹いっぱいになりたい人はべつだが、美味しいウニ丼を食べたい人には じゅらん丼(ウニ大盛) 1,500円(時価)はお勧めです。

美味しいウニ丼を食べ満足して店を出ると、我々のバイクの横にV−MAXを中心としたバイク集団(男女5〜6名?)が停まっていた。彼らから話しかけられたメンバーの話によると、彼らは盛岡市から来たライダーのようで先週も北川食堂に来たのだと言う。

毎週訪れたくなるほど北川食堂の食事は美味しいと言う事なのだろうが、私も田野畑村が秋田市の近くに在ったらまた来週北川食堂のウニ丼を食べたい気分でありました。

我々が秋田市から来て10時半にはここに到着していた事を知ったV−MAX軍団のリーダーらしき彼は、大変驚いていた。反対に我々だったら盛岡から何時間で来るのだろうか? 2時間位・・・かな?













お約束の田野畑ソフトを購入。



水墨画の世界が幻想的だった。



駐車場の路面からは湯気が上がっていた。


北山崎の違う顔
北川食堂を発った我々は来た道を少し戻って信号が有る交差点を右折、三陸鉄道 北リアス線 田野畑駅 に出る道に入る。そして県道44号に出た所で我々は太平洋を眺める事になる。

今日の太平洋は霧に覆われ何も見えなかったが、今日の霧は以前見た霧とは少し趣が違う感じであった。

明戸キャンプ場前の一時停止を右折した先から北山崎入口までの道は楽しいワインディングで、私は先頭で走りを進める。私はタイヤの全ての面を使って楽しんだ後、北山崎入口の信号で後続を待つ。どうしても遅れてしまうのは新人さんなのだが、前回のツーリングと比較すると待つ時間は確実に短くなっているようである。


田野畑牛乳を使った田野畑ソフト
金250円也
大きさは小さ目、味は普通!




海霧で霞んで見える北山崎。

バイクを北山崎のパーキングに止めた我々は、展望台に向かう。途中、私はお約束の田野畑ソフトをいつものお店で購入したのだが、このソフトを売っている女性も以前と変わっていなかった。

FUNKYにはこの女性の隠れファンがいるのだが、残念ながら今回その彼は参加しておりません。

二年ぶりに訪れた北山崎展望台は、リニューアルされて木製のデッキに変わっていた。以前は眼下の北山崎の景色を撮影しやすくする為、北側の床が階段状に高くなっていたのだが、新しい床はフラットになっていた。

柵の前に立って眼下の海を背景に入れる為には、どうしても高い位置にカメラを置かなければならないのだが、床がフラットになったおかげでそれが難しくなってしまった。

これは観光客の心理(バックを入れた写真を撮りたい)を考えない設計で、改悪と言っていいだろう。その為お行儀が悪かったが、今回私はベンチの上に立って記念写真を撮ってしまった。

その展望台から見る景色が、今回幻想的なものだった。展望台から下の部分には海霧が広がっていて、展望台があたかも雲海の上に有るような景色が眼下に広がっていた。

そしてその海霧が北山崎の断崖絶壁に流れて来て、水墨画のような幻想的な景色を作り出していたのである。

北山崎が霧に包まれているのを私は今まで何回か経験しているが、その時は展望台も霧の中で何も見えない状態だったから、今回は本当に貴重な体験をさせてもらった。

何か得した気分で私は北山崎を後にしたのでありました。



天候に翻弄され
田野畑ソフトを買ったお店の辺りまで戻って来ると、雨が落ちて来た。展望台に向かう時上空は確か青空だった筈だが、今上空は厚い雲に覆われ結構大きな雨粒が落ちて来ている。

先ほどまで太陽に熱せられていた歩道からは真っ白な湯気が立ち上がっており、辺りは異様な風景になっていた。我々は公衆トイレの軒先に駆け込み、雨宿りを強いられる事になった。

雨が完全に上がるまで待つわけにもいかず、我々は雨が小降りになったところでバイクの所に戻る。雨具を着る程の雨でもなく、我々はそのまま北山崎のパーキングを発って久慈を目指して走り出す。

北山崎から数キロの所にある黒崎まで来ると、雨は上がり路面も乾いて来る。先ほどまでの雨は何だったのか、雨具を着なくて良かったと思ったのもつかぬ間、野田に近づくとまた雨が降ってきた。

今度は結構強い雨で私は雨具を着る場所を探したのだが、適当な場所が見つからないまま走っていると久慈近くになって雨が上がる。久慈の街を抜け我々が国道281号を久慈渓谷沿いに走って行くとまた雨が落ちて来て、路面はすっかりウエットに変わってしまった。

この状況は平庭高原への上りとその先に在る白樺林の中の道を楽しみにしていた私を大いに落胆させた。我々は濡れた路面に気を使いながら淡々と走りを進め平庭峠に到着したのだが、皮肉な事に平庭峠の空は青空で眩しいくらいの日の光が降り注いでいた。

平庭高原の前後で天気が変わる事はよくある事なのだが、走って楽しい太平洋側が雨や霧になる事が多いのは困ったものである。




北山崎から くずまき高原 道の駅
まで1時間半の一気走りでした。






















松尾八幡平IC近くのいつものGSで給油。
八幡平樹海ラインに備える。



一年ぶりの八幡平樹海ラインへ

集中力を保つ為に甘い物が欲しくなった私は、ほうれん草が練り込んであるというロールケーキを見つけ買って食べてみたのだが、これが結構美味しく頂けた。

北山崎を出て1時間半後、我々は 道の駅 くずまき高原 にバイクを停める。途中何回も雨に当たって水を吸い込んだ我々のレザーウエアーも、ここまで来る間に太陽の熱と走行風でしっかり乾いていた。夏の暑さはライダーに取ってプラスに働く事は殆ど無いが、これは数少ない暑さのプラス効果であった。

我々がバイクを止めた直ぐ傍に結構金の掛かった岩手ナンバーの DUCATI モンスター が1台止まっていたのだが、40歳代と思われる彼は盛んに携帯電話を掛けていた。

我々は1時間半の一気走りの後だった為長目の休憩を取ったのだが、DUCATIの彼は一向に走り出す気配は無かった。

そうこうしている内に売店のオバサンと思しき人がやって来てDUCATIの彼にキーを渡していた。DUCATIの彼がなかなか出発しなかったのは、DUCATIのキーを何処かに置き忘れて出発出来なかったのが真相のようである。彼が携帯を掛けていたのはスペアーキーを取り寄せる算段をしていたものと思われ、オバサンからキーを受け取る彼の顔は笑顔で満ち溢れておりました。

そんなやり取りを少し離れた所から見ていた私は、昨年の北海道でキーを紛失した登別温泉の事を思い出していた。旅先でキーを無くすと本当に焦るだって本当に・・・! 最近はバイクから抜き取ったキーは、ポケットに入れ必ずファスナーを閉めるようにしているのだが、バイクにつけっぱなしの方がキーを無くす心配は無い?

長目の休憩を取った我々は、松尾八幡平IC近くのJOMO GSへ給油に向かう。道の駅 くずまき高原 を出ると直ぐに大坊峠の下りなる。この峠を我々が通る時殆どが下り方向で走るのだが、対向する上り車線は登坂車線も有って結構楽しそうな道に見える。

しかし、ここを通るのは三陸海岸から八幡平に向かう時が殆どで、今後も上り方向で走るのは難しそうである。

国道4号に出た我々は盛岡方面に左折、道の駅 石神の丘 を通り過ぎて二つ目の信号を右折(左折すると沼宮内駅)して八幡平に向かう。県道17号を使って国道282号の平館に出た我々は、松尾の街を抜けいつもの JOMO GS にバイクを入れる。

すると事務所の中から人の良さそうなオバサンが一人出て来て給油を始めたのだが、お客というものは一人来るとバタバタと続けて来るもので、お約束通り我々がGS入ってから車が続々とやって来てオバサンはパニック状態に・・・。

車だったら給油口に給油ノズルを差し込んで他の作業も出来るのだが、バイクの場合はそうも行かないから、オバサンにとってこの状況は最悪であった。忙しく動き回るオバサンを横目に、我々はこれから向かう八幡平樹海ラインに備えてしっかり休憩を取る。



八幡平樹海ラインを堪

北山崎で雨に降られた時は八幡平の天候が心配になった私だったが、内地部に入ると天候も回復し今日は八幡平の上で霧に包まれる事はなさそうである。GSを出た我々は、八幡平温泉郷入口の信号を松川温泉方面に右折し八幡平樹海ラインに向かう。

松川温泉までの道は狭くてヘアーピンカーブが連続する道なのだが、以前と比べるとヘアーピンカーブの道幅が拡幅され大分走り易くなった。それでもカーブには小石や砂が落ちていて注意が必要な事には変わりはないのだが・・・。

松川温泉峡雲荘前を過ぎ道がT字路になった所を右折すると、八幡平樹海ラインがスタートする。今日の樹海ラインのロードコンディションは、ドライのグリップの良さそうな路面で、走っている車の数も少なく結構楽しめそうである。

私は先頭でこの樹海ラインを楽しませてもらったが、後の皆さんもそれぞれに楽しんだ模様である。

八幡平樹海ラインを走る上での注意点は、以前レポートに何回か書いているので割愛させて頂くが、走る時の注意点を一つだけ挙げるとしたら

「見えていない道路の先は崖だと思って走れ。」 かな・・・。

実際その様な場所が有りますからご注意下さい。

タイヤの表面をボロボロにした後、我々は藤七温泉駐車場にバイクを停める





八幡平受戒ラインを上って藤七温泉到着。



中段から上の露天風呂(我々が入った)を見る。




今年もここで休憩したのだが、
昨年はその後雨が降ってきて・・・。


藤七温泉を味わう

山側の男湯(内湯)がリニューアル
されて綺麗になっていた。



上から中段の露天風呂を望む。



露天風呂の底からは泡がプクプク。下には木の板が敷かれているが、泥の所も有ってそこはかなり熱い。

バイクを降りた我々は、早速タオルを持って売店に行き入浴券(600円)を購入、露天風呂が沢山ある山側のお風呂に向かう。

昨年有った入浴券を入れる箱が無かったり、男湯の内湯がリニューアルされ綺麗になっていたり、一年の間に藤七温泉は進化?しているようである。

山の斜面に幾つもの露天風呂が点在する藤七温泉の露天風呂は、基本的にお風呂の下からプクプクとガスが噴出している所に造られている。

一昨年は中段、昨年は下段の露天風呂に入った我々は、今年は上段の一番高い所に造られた露天風呂に入る事にした。

ここの露天風呂の造りは、お風呂の底に板を敷き、周りを腰掛けられる様木の板で囲んだ形になっている。

温泉のお湯は灰色で底は全く見えないから底の板がどの様になっているかを窺い知る事は出来ないのだが、所々に板の切れ目が有ってそこの下は灰色の泥になっている。

その泥が熱くて驚くのだが、底からはガスが出ており、温泉の表面は常に気泡が弾けている。

小さな黒い虫に食われながら露天風呂を楽しんだ我々は、内湯に入って泥を落とした後、石鹸で体全体をしっかり洗って温泉を出る。

私は温泉から上がる時、体を洗わずに温泉成分を体に着けたまま出るのを基本としているのだが、ここの温泉の場合そのまま出ると着ている物に温泉の匂いが付着し、下手をすると1年以上匂いが取れない事になりかねないのだ。

温泉から上がった私は売店から森永チョコモナカ ジャンボ を購入、バス停前のベンチに座って食べる。アイスが柔らかくて食べるのに苦労したのはご愛嬌だったが、ここまでの状況は昨年の再現ビデオを見ているようだった。

そう、昨年もここで 森永チョコモナカ ジャンボ を食べた後、私は雨に降られて雨具を着て、玉川温泉に向かう途中で滑ったのでありました。あれからちょうど一年が経ちました。鎖骨は着きましたが、肩の動きは少しガクガクしています。

早いものですね。今年もまた同じバイクに乗って仲間と藤七温泉に来ているわけすから、私は本当に幸せ者です。今はこの先雨が降らず、昨年の再現にならない事を祈るばかりです。


話題は変わった走りの事。



秋田市に帰って来たGSX−R750のリヤタイヤ。1st.ツーリングの時のタイヤと比較してもらえば走りの質が変わった事が分かると思う。

一年前の記憶
藤七温泉を出た我々は、八幡平アスピーデラインに出て左折、秋田県に入る。県境から暫くは見晴らしが良い尾根道で、前方には以前登った事の有る焼山や栂森の山々が見え素晴らしい景色が広がっていた。

道が一旦下りが始めると蒸の湯温泉まではヘアーピンコーナーの連続で一気に標高を下げる。後生掛温泉の昨年雨具を着たパーキングを横目で見ながら通過、大沼で小休止した後アスピーデラインを一気に下った我々は国道341号に出る。

田沢湖方向に左折した私は、ペースを上げて走り出す。昨年は路面が濡れておりそれなりにしか走れなかったのだが、雨も次第に小降りになりペースは徐々にではあったが上がって行った様な気がする。

中ノ沢に架かる赤い橋を渡り左に曲がるシェルターに入ったところから昨年の私の記憶は飛ぶのだが、今年はしっかりと目を見開いてシェルターの先を注視する。そして緩く右にカーブする現場を通過したのだが、さすがにそこはフルスロットルというわけにはいかなかった。

国道341号のアスピーデライン入口から玉川温泉まで区間は、バラエティに富んだコーナーが我々を迎えてくれるのだが、この変化に富んだ道が楽しい。当然気をつけなければならない箇所は多数有るのだが、それを踏まえて走ればこの区間は楽しめる。

6月の筍取りの季節や紅葉の季節は道端に車が止まって人がウロチョロしているので駄目だが、それ以外は時間帯を選べば結構楽しめる道である。



ステップアップ
新玉川温泉入口で最後尾の新人さんが到着するのを待ったのだが、新人さんは私に一息着かせる時間を与えずにやって来た。そして次に止まった田沢の茶たての清水でも、我々がイグニッションスイッチを切ると間もなく甲高いGSX−R750のエキゾーストノートが遠くから聞こえて来ていた。

新人さんは今日の朝と夕方ではエキゾーストノートの音質も甲高くなって、パワーバンドを使う走り方を知ったようである。まだGSX−R750のポテンシャルの一部しか使ってはいないが、これからが楽しみである。

一方、FZR400RR−SPもまた今日の走りで階段を一段登ったようだ。FZRは今回前後のタイヤを ミシュラン POWER ONE に変えて来ていたのだが、ブレーキングとハンドリング決まる様になり走りが変わった。

FZR400RR−SPは1993年製造の古いバイクだが、ポテンシャルは高く高速ステージでなければリッターバイクと互角の走りが出来る事はFUNKYの歴史の中で証明済みである。

このFZRがFUNKYで走り始めてから三年目に入ったが、その間ハードのスープアップも進みそれに合わせてソフトのブラッシュアップも進んできた。そして今回のツーリングでFZRとそのライダーは一定のレベルに達したようである。

しかし、それで終わりという事ではなく次のステップが幾つも待ち受けている。常に向上心を持ち安全で楽しいバイクライフを送っていってもらいたいと思います。

一年前走る事が出来なかった宝仙湖沿いの道を楽しんだ私は、満足して茶たての清水を発ち角館を目指す。日曜日の夕方とあって国道46号は車が多く、我々は流れに乗って走り角館のいつものドライインで休憩を取る。


角館のドライブインで休憩。

止められたバイクのリヤタイヤを見ると結構凄い事になっていたのだが、これは POWER ONE の性格に寄るところが大きいと思われる。

これまでと同じような走りをしたにも係わらず POWER ONE のリヤタイヤが蟻んこだらけなのは、POWER ONE の性格がレースタイヤに近い事の証明なのだろう。

我々はレースではなくツーリングを楽しむ為に走っているわけで、グリップ力がいくら高くても直ぐに減ってしまったのでは使えないから、グリップ力と耐磨耗性のバランスが重要になる。

我々のツーリング使用で3000km以上持ってくれれば一応合格(出来れば3500km)としたいのだが、私の POWER ONE の場合2100km走った時点で残りの溝の深さが2.0mm(新品5.0mm)となっていて、合格出来るかどうかは微妙な感じだ。



解 散!!
お疲れさんでした。


リベンジ終了
角館を出た我々は、国道46号の協和荒川から広域農道を使って7時前に秋田市に帰って来た。

私にとって今日のツーリングは前回の3rd.ツーリングと共に一年前のツーリングのリベンジを兼ねたツーリングとなった。一年前も本当はこの時間に秋田市に帰って来ている筈だったのだが、実際には私とGSX−Rが別々に秋田に帰って来たのは11時過ぎで、メンバーの皆さんには大変ご迷惑をお掛けした。

これで一年前の事はすっかり忘れ、次のツーリングに向けモチベーションを上げて行きたいと考えておりますますので、今後とも宜しくお願い致します。


                   おわり

                                       Ryuta
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