コース

秋田⇒出羽グリーンロード⇒南外⇒三ッ森山⇒東由利⇒

笹子⇒院内⇒雄勝峠⇒新庄⇒尾花沢⇒銀山温泉(入浴)

⇒尾花沢⇒新庄⇒鮭川⇒真室川⇒青沢越

大台野そば 昼食⇒山形鳥海山 滝ノ小屋口

⇒八幡町⇒吹浦⇒鳥海山ブルーライン 鉾立

⇒象潟⇒仁賀保高原⇒西目⇒本荘⇒岩城⇒雄和

⇒空港道路⇒横森金足線

モト ワークス ヒラタ  走行距離 538km





出発が朝日が顔を出す時間になりました。






南外及位 紅葉にはまだ時間が必要のようです。


気温は9℃ まだ暖かい!?


今日は借り物のパッド付きのパンツで参加。






東由利 道の駅 到着


●今年も残すは後二回・・・
早いもので今年のFUNKYツーリングも今回を入れて二回となってしまった。秋田も10月に入り、朝晩めっきり冷え込むようになってきて最低気温が10℃を下回る日も出てきている。

ツーリングの朝起きてみると太陽はまだ顔を出して(日の出は5時半頃)はいなかったが、空は快晴で絶好のツーリング日和である。しかし、天気予報によれば今日の秋田は降水確率が高く雨が降る予報になっていた。

我々の今日の予定は、山形の銀山温泉を観光した後山形の美味しいそばを食べ、鳥海山の山形側と鳥海ブルーラインを走る事になっていて、天気予報からして鳥海山に雲が掛かる事が心配であった。

今日はいつもより起きるのが遅くなってしまい(二度寝してしまいました)店に到着したのが出発時間の20分前だった。バイクを出したりしている内に新人さんのGSX−R750 K9が到着、もう一台のFZR400RR−SPも今回は出発時間前に到着する。

今日の参加メンバーは最近このトリオで走る事が多い3台で、先ずは定番コースの出羽グリーンロードを使って南外の及位 佐藤商店を目指す。

道路に設置された温度表示によれば気温10℃前後でそう寒くはない。この時期秋田では朝霧が発生して視界を妨げる事が心配されるのだが、それはもう少し気温が下がった時(5℃位?)に発生する。

それでも雄物川沿いを走る小種まで来ると川霧が発生していて、視界が悪くなっていた。シールドに付着した水滴をを取る為、私は首を左右に振って風圧で水滴を吹き飛ばす。

このような状況に慣れていなかった新人さんは、視界を確保する為思わず曇ったシールドを明けてしまったのだが、今度は水滴がメガネに付着して前が見えない状態に陥ってしまったようだ。

新人さんは以前はコンタクトレンズを使用していて、シールドに水滴が着いた時はシールドを明けて走っていたらしく、その癖が出てしまったようだ。メガネを掛けているライダーの場合、霧で前が見えなくなっても絶対にシールドを開けてはいけない事を新人さんは今回学んだようである。


西から雲が広がって来ていた。




朝の時点で既に終わっている私のGSX−R1000 K5のリヤタイヤ。先日の北海道でリヤタイヤを使い果たした為、倉庫の奥から引っ張り出して来た2年物のPilot Poweer 2CT の中古タイヤを履く。グリップは期待すべくもない。



西から徐々に厚い雲が・・・。

霧が出ていたり、路面温度が低かったり、タイヤの溝が無かったり(私の場合でけど・・・)して、南外佐藤商店前に到着したのはいつもより10分程遅かった。

佐藤商店前の温度表示を見ると9℃でまだ手が悴む程の気温ではなかったが、これが最終ツーリングの11月初旬になると5℃前後になって、普通のグローブでは手の感覚が無くなるようになるのだが、それは1ヶ月先の話である。

西の空を見ると白い雲がじわじわと流れて来ていて、上空を覆い始めていた。今日の天気予報では秋田は雨が降る予報になっていて、西から次第に雲が広がって来ているようである。

先日の北海道でタイヤを使い切った私は、今回新しいタイヤで参加したかったのだが、諸般の事情から昨年から熟成させてきていたタイヤ(Pailot Power 2ct)を履いてきた。

スリップマークが出掛けているこのタイヤは、前に履いていたRacetec  Interact や Power One のグリップ力と比べると劣る事は明らかだが、今回はこれで頑張ってみる事にします。

休憩を終えた我々は佐藤商店を発ち定番コースで東由利の道の駅を目指す。例の直線を走った後、三ッ森山を上り始める。

最近の三ツ森山は路面が傷んでいる所が多く、しっかり路面を確認しながら走る。山々の木々はまだ一部が色づき始めてばかりで、全山が赤や黄色の紅葉で彩られるのは暫く先になりそうである。

道の駅で休憩を取った後、我々は田代から立石峠を越えて鳥海町に入り国道108号に出る。笹子から松ノ木トンネルの高速ステージを走り国道13号の院内に出る。

国道13号を南下した我々は雄勝トンネルを抜けて山形県に入り先ずは尾花沢を目指す。

国道13号は秋田県境から自動車専用道が出来て金山まではあっと言う間だが、金山〜新庄間は昔のままの二車線路で追い越しも出来ず少々時間が掛かった。それでも新庄からは再び自動車専用道が尾花沢まで伸びているので、以前の専用道が無かった時代と比べると県境から尾花沢までの所要時間は、2/3程度に短縮されたように思う。

東由利の道の駅から尾花沢まで一気走りをした我々は、給油の為国道沿いのGSにバイクを止めた。





尾花沢で給油。




















































銀山温泉 観光


老舗 能登屋


共同浴場で入浴。


共同浴場の外観。


これがカートリッジ式ソフトクリーム製造機。
これはソフトクリームとは言わないでしょ!?


不揃いなソフトクリーム これは成功例?
※ポインターを画像に合わせると・・・

●勘違いの40km

これから無駄に40km弱走ります。

普通のGSのつもりで入ったENEOSはセルフ方式のGSだったが、最近はセルフGSも珍しくなくなって、給油する我々もセルフGSの幾つかのパターンを習得して戸惑う事はなくなってきた。

各自給油を追え、体調を整える。これから我々は此処から20分程の銀山温泉に向かうのだが、私はこの交差点からから銀山温泉に向かうのは三回目で、道に迷う事など全く考えていなかったのだが、これが見事に嵌ってしまうのである。。

GSを発った私は、いつもの道を道なりに進んで行く(この時点で私は以前と違う道に入っていた)と以前は見なかった建物(市役所や図書館)が現れ、頭の中に?マークが点灯したのだが、これは辺りの環境が変わったものと私は勝手に解釈していた。

人間、自分の考えていた事と違った状況になった場合、状況の変化を自分の都合の良いように解釈してしまうものなのだが、その時の私は正にそれだった。その道が突き当たってT字路に出た時、右折方向に銀山温泉の文字が有って私は疑問を持ちながらもその方向に右折する。

その道を進みながらも以前と違う景色に、私の頭の中の?マークは次第に大きくなっていく。そして道が大きく左にカーブして峠道?に差し掛かった時、私はこの道は違うという結論を出しUターンして引き返す事にした。

結論から言ってしまうと、その道の数キロ先に銀山温泉は在ったわけで、そのまま進めば5分も掛からずに到着していたのだが、私は何回かの切り替えしを行い苦労してバイクの向きを変えてしまったのである。

こんな時私は高速道のSAで無料配布している地図を見て自分の位置を確認するのだが、今回その地図を持っていなかった為(マップケースが北海道のままだった)、私は自分のいる位置を頭の地図上に間違ってプロットしていた事に気付かなかったのである。

それでもそのまま来た道を引き返せばまだ゙被害?は少なかったのだが、またしても私の思い違いにより40kmの距離と1時間の時間をロスする事になるのでる。その時間ロスに加担?したのが、我々の前を走る土浦ナンバーのスカイラインだった。

私は自分の位置の思い違いから南に向かえば銀山温泉へ向かう道に出られると思い込んでいて村山へ向かう道に反応してしまったのだが、前を走る土浦ナンバーが村山に向かう道に左折していった時それは確信に変わってしまった。

県外ナンバーが走る道はメジャーな道である?筈で、スカイラインはきっと銀山温泉に向かっているのだと愚かな私は確信してしまったのである。この村上に向かう道には地元の車も滅多に通らない狭い峠道が有って、その狭い道を走りながらも私は峠を越えれば銀山温泉に行けると考えていたのだから、どうしようもない馬鹿でした。

そのどうしようもない馬鹿に付き合わせられたのが後を走る気の毒なお二人なのだが、お二人は私がUターンした道がそのまま進めば銀山温泉へ出る道で有る事を標示板で知っていたにも関わらず(私はその標示を見落としていた)、私を止める事をせず山道の練習の為に走っているぐらいの温かい気持ちで走っていたようです。

土浦ナンバーのスカイラインが何故地元の車も滅多に通らない狭い峠道に向かったかというと、多分それはスカイラインのカーナビが村山に抜ける最短ルートとしてこの山道を表示したからだと考えられる。普通はあんな狭い山道を県外ナンバーは走りませんから。

だとすれば、私はカーナビにせいで40kmも無駄に走ってしまったのかぁ・・・?。

村山の街を見下ろす場所に出た辺りから自分の思い違いに気付いた私は、国道13号に出て北上、尾花沢に戻る。尾花沢のGSを出発してから約く1時間後、我々は再び同じGS前を通過する。

その時の私はまだ自分がどこで最初のミスを犯したのかよく分かっていなかったのだが、徳良湖方面から何とか銀山温泉に辿り着く事が出来たのであった。1時間の時間と2リットル以上のガソリンをロスした勘違い騒動は一応一件落着したのだが、この1時間のロスがこれ以降の我々の予定に微妙に影響してくるのである。



●銀山温泉観光

下の橋から役300m手前に在る黒い建物前の
砂利のスペースが無料駐車場になっていますので
皆さんはここにバイクを停めましょう。



料金300円は壁の料金箱に入れます。
前回来た時(3年前)は200円だったから
5割の値上がりは上がり過ぎ?


4人も入れば満杯?
脱衣所は二名が定員かな?



中は狭いです。


湯上りの熱った体には川風が気持ち良い。


川には大きな魚が沢山泳いでいたが、
鯉ではなかったのは確かです。


銀山温泉を三年ぶりに訪れた私は、温泉街入口に掛かる橋の上にバイクを止めたのだが、前方の店の中から美人のオネエサンが出て来てバイクはここから300m程戻った黒い建物の隣に在る土の駐車スペースに停めるよう指示される。

三年前は橋の上に車を停めても何も言われなかったのだが、温泉街の景観を守る為という理由で車やバイクの駐車は禁止になったようである。その代わりに手前に駐車場を用意したようなのだが、その告知が不十分でその事を橋まで来て初めて知らされるのは誠に不親切である。

初めて訪れる人の為に上の駐車場手前からその事を看板等で告知する事が私は必要だと思うのだが、どうなんでしょう。皆さんは黒い建物の横に在る駐車場にバイクを停めて、温泉街に向かいましょう。

温泉街を歩いて一通り観光?(歩いただけ)した後、我々は温泉街の中ほどに在る共同浴場に向かう。私が最初に訪れた時から比べると大分小綺麗になった共同浴場は、三年前二百円だった料金が三百円に値上がり(50%アップ)していてた。

ここの共同浴場の脱衣所は二人が服を脱ぐのが精一杯で、浴場の洗い場も二人はキツイし、お風呂も三〜四人が良いところだが、私はこのお風呂に人が溢れているところを見た事はない。

ここの温泉は多分塩泉系?の温まる温泉で、私は温泉から上がってもまだ熱った体をクールダウンする為、橋の上に置かれた椅子で休めせてもらう事にした。

私の場合温泉から上がったらアイスがお約束なのだが、川の向かいのお店にソフトクリームの看板が出ているのを発見、行ってみる事にした。

そこのソフトクリームは300円で我々が券売機で券を買ってそこのご主人に渡すと、ご主人はソフトクリームの製作に取り掛かった。

このお店のソフトクルーム?は変わっていて、ご主人はまず冷蔵庫を開けソフトクリームの素?が入ったカートリッジを取り出し、それをおかしげな機械に装填する。入口の横に置いてあった見慣れぬ機械はソフトクリームを製造する機械だったのだ。

一般に見られるソフトクリームの機械は、原料のミルクをタンクに入れそれを冷やしてソフトクリームを作る。その為タンクの洗浄等のメインテナンス作業が必要となるし機械の価格も高価になるのだが、この機械はそれら点を改善した機械のようである。

他の場所でもこの手の機械を見たから、今後この手のソフトクリームが増えて行くのかもしれないが、私的にはこれはソフトクリークとは別の食べ物だと思います。

そしてご主人が作ったソフトクリームが我々に渡されたのだが、そのソフトクリームの味はともかく(不味くはなかったが・・・)その不揃いな形をしたソフトクリームに私は疑問を感じた。

それはご主人がソフトを作る練習をした事があるのだろうかという疑問だ。ソフトクリームを商品としてお客に提供する時、機械のハードと形を作る人のソフト(テクニック)とが合わさってソフトクリームという商品になると思うのだが、私が食べたバニラの形は見るから規格外で商品としてが販売してはいけない物だと思う。

味は変わらないとはいえ、

「形が悪くて申し訳ない。」

の一言が位は欲しかったかな。

ゆっくりと休憩を取った後、我々はバイクの所に戻る。温泉街からバイクの在る駐車場までは結構な上り坂で、年寄りは息が上がってしまいました。

駐車場に戻るとアメリカンやOFF車やネイキッド等沢山のバイクが駐車場に停まっていた。下の橋の袂に大勢の若者が屯していて我々に熱い?視線を送って来ていたのは、彼らがライダーであったからのようである。

彼らを含めて銀山温泉では沢山のバイクを見たから、ライダーにとって銀山温泉は人気スポットであるようだ。

銀山温泉に1時間15分程滞留した我々は銀山温泉から尾花沢に戻る。今度は私が知っている以前通った道を走ったのだが、道が新しくなっていて国道13号に直接出る広い道が出来ていた。

この道を使えば迷って40kmも余計に走る事は無かったのだが、例のENEOSで給油しようとしてこの道の入り口を通り過ぎたのが敗因であったようだ。

私の当初の予定では自動車専用道が終わった先に在るJAGSで給油する事を考えていたのだが、それを少しでも先で給油しようと変更したのが事の始まりであったようだ。

予定は出来るだけ変えないで行動するのが、災いを少なくするコツである事を痛感した今回の勘違い事件であった。


山形県酒田市升田  大台野そば  地図
営業日 土・日・祭日
電話予約をすればウィークデイも営業するようです。



店内は普通の民家です。


もりそば 並(250g) 800円?


後に見えるのが秋田市内から来たRX−7。


●幻の大台野そば
尾花沢から国道13号で新庄まで戻った我々は国道47号に左折して酒田方面に向かう。升形から国道458号右折し鮭川から真室川に向かう。真室川の手前から真室川の街をバイパスして国道344号に入った我々は、山越えの青沢のトンネルを抜ける。

この道は、舗装はされているが狭い1.5車線路で、路面も一部濡れていて気を使って走る。その道がトンネルを抜けるとちゃんとした二車線路になるのだが、私はそこで久しぶりのオットットをしてしまった。

緩い右コーナーに差し掛かった時、集中が足りなかった私はブレーキポイントの設定が一瞬遅れてしまった。速度が速過ぎたGSX−Rはハンドルが内に切れないままコーナーに進入、GSX−Rは真直ぐガードレールに向って行く。

私がリヤブレーキを軽く踏みながらバイクが内側に向くのを待つと、何とかバイクが内側を向いてガードレールとのコンタクトは避けられ。

「久しぶりのオットットだった。」

アレーッ どうなんるんだぁ・・・」 的な気持ちが 「 オットット 」 変わって事無きを得たのだが、こんな事をしていては楽しくないから、それ以降私は走りに集中致しました。

我々は国道344号の北青沢から一山越えて升田に出る事にしていて、北青沢の集落に入る。このルートを走るのは四年ぶりだったが、私は自信を持って右側の道に入った。ところが道は急に登って行くし、道には栗が落ちているしで様子がおかしい事に気付いたのだが、Uターンする場所が見付からずにそのまま走るしかなかった。

道は畑の中で行き止まりとなっていたが、幸いにも行き止まりの場所が広くなっていて(方向転換の為?)我々はそこで方向転換して今来た道を引き返す。最近私この手の道の間違いが多くなっているのは歳のせいなのでしょうか? とにかく自信を持って間違う事が多く、本当に困ったものである。

元の道に戻って数十メートル先に進むと右側に沢沿いの道が見えて来る。その道にはは見覚えが有って、正解の道だった。無事升田に出た我々は、大台野に向かって上って行く。

我々はこれから鳥海山荘近くの鳳来そばで昼食を食べる事にしていたのだが、坂を登って行くと四年前に食べに行ったら閉まっていた大台野そばが営業中の幟が出ていた。

FUNKYの中で幻のそばとなっていた大台野そばを食べてみたいと考えた私は、予定を変更して大台野そばの在る集落の中に入って行く。大台野そばは道路から少し下った民家で営業しているようで、我々は慎重に狭い坂道を下って玄関前にバイクを停める。

玄関前には秋田ナンバーのマツダRX−7が1台停まっていて、私はこんな山の中のお店に秋田から来ている人がいる事に驚いた。我々も秋田なんですけど、此処は人の姿も見えない山中の小さな集落なんです。


おろしぶっかけそば 200g 800円?



ガッコは旨かったです。

店の中に入るといかにも職人さんらしい少々愛想が少な目の40歳代?の男性がいて、大台野そばはその男性一人で営業しているようである。RX−7のお客さんは若い男女のカップルで、私が中に入って行くと男性が私のGSX−Rのライトが点いている事を教えてくれた。

先程私がバイクを止めた時、ギヤを入れたままサイドスタンド出した為エンジンが止まったのだが、私はそのままメインスイッチを切らずにバイクから離れてしまったようだ。

私は急いで外にいたメンバーに頼んでメインスイッチを切ってもらう。私がバイクを止めた時店の中から視線を感じたのだが、それはGSX−Rのライトが点きぱなしになっているのを見ていた視線であったようだ。

我々は壁に書き出されたメニューの中から私と新人さんがおろしぶっかけそばを注文、FZRはもりそばを注文して仏壇前のテーブルに席を取る。

暫くしてそばが運ばれて来たのだが、出て来たそばはコシの有る美味しいおそばだった。

私の食べたおろしぶっかけそばは山形次年子の七兵衛そばと同じ大根おろしを使ったピリ辛のそばで、そばの上に大根おろしを載せその上からつゆぶっかけて食べるもので、大根おろしの辛みが効いて旨かった。

私的にはそばの長さが短く箸で摘まんだ時の感じが好きではなかったが、近くの鳳来そばも短かったからこの辺ではこの長さがスタンダードなのかもしれない。

秋田ナンバーのRX−7のカップルは、もりそばぶっかけそばの両方を食べる(男女共に)そば好き?で、我々と同じく秋田市内から来ていた。我々と違ってわざわざこの大台野そばを食べに秋田市から来ていたとしたら彼らは相当なそば好きと思われ、若者?(三十歳代)の中にもそば好きがいる事を知って私は少々驚いちゃいました。

彼らは我々が出発の準備をしている間にロータリーエンジンの軽いエキゾーストノートを残して出て行ったが、今時ロータリー車に乗る人も珍しく彼は何事にも拘りを持った人のようである。

カロリーを補給した我々は、いよいよスペシャルステージ滝ノ小屋口に向う。大台野でそばを食べている時、窓から見える空を厚い雲が速いスピードで流れているのが見えていた。

私は滝ノ小屋口の標高が1000m以上ある事もあり、雲が掛かっている事を心配していたのだが、鳥海山が見える所に出ると雲が掛かっているのは山頂部分だけで中腹までは見えていて安心する。





山形鳥海山 滝ノ口小屋口パーキング


秋の空。


下った後のFZRのタイヤ。

●山形 滝の小屋口への道

紅葉は始まったばかり?


1年目の走り。


3年目の走り。
※ポインターを画像に合わせると1年目の走り。



撮影を終えて移動中。

滝ノ小屋口までの道は変化に富んだコーナーが延々と続く道で、忙しいと言うが休めないと言うか、集中力を持続するのが結構難しい道で、今回ここを初めて走った新人さんは大変だったようだ。

どこまでも続くかに思われるワインディングロードを単独で走る新人さんは、道路左側にパックリと口を開けた大きな側溝も手伝って緊張しまくりの走行であったらしいく、走りを楽しむところではなかったようだ。

私がFZRと着いたり離れたりしながら滝ノ小屋口のパーキングに到着すると、そこには鳥海山に登った登山者の物と思われる車が沢山停まっていて、今日は多くの人々がここから山頂を目指したようである。

またパーキングの奥では、三脚に高そうな望遠レンズを載せたカメラマンが三名カメラを構えていた。紅葉の山々を狙っているようにも見えず、何かを待っているような感じなのたが、何を狙っていたのかは不明である。

私が紅葉の時期にここを訪れたのは初めてで、パーキングからは赤や黄色に彩られた山々が見えていたが、紅葉はまだ始まったばかりようであった。

ここを訪れた時、我々はパーキング下のコーナーで走りの写真撮影を行う事がお約束となっていて、今回も撮影を行う事した。

同じコーナーで同じように写真を撮っておくと、撮影毎に走りが変わっている事が良く分かる。それがバンク角だったり、ライディングフォームだったりするのだが、定点撮影は自分の走りの変化を確認するのには良い方法だと思います。

撮影を終えた我々は、一気に大台野まで下って次のスペシャルステージ、鳥海ブルーラインの山形県側に向う。

国道7号に出た我々は吹浦のGSでガソリンを給油、吹浦バイパスから鳥海ブルーラインに入って徐々にペースを上げていったのだが、その先に我々を待ち受ける者がいた事を知る由もなかった。



鳥海ブルーライン鉾立パーキング。
後が新しくなった稲倉山荘。










●鳥海ブルーラインの主?
鳥海ブルーラインの山形県側は、基本的にヘアーピンカーブが連続する低速ステージで、吹浦から鉾立に向かう登り方向では一速または二速(GSX−R1000の場合)を使用して走る場合が多い。

私はその登りを後のFZRを時々ミラーで確認しながら楽しく走っていた。ふとミラーを覗くとそこに写っていたのはFZRではなく見慣れないバイク(外車 FZRによればDUCATI)だった。場所(MAP)は多分大平山荘手前のヘアーピンカーブが連続する辺りだったと思うが、私の後ろにピタリと着いて走っている。

我々の後ろに追い着いて走っているという事は、結構なペースで走って来たわけで彼?はこの道をホームとする地元ライダーに違いなかった。私は変に絡まれるのも嫌なので、ウインカーを左に上げて彼に前に出てもらう事にした。

前に出たそのバイクは、私を引き離そうと逃げ始めた。地元ライダーとのコラボレーションは嫌いではない私はそのバイクを追い掛ける事にしたのだが、そのジモピーライダーの走りは見事だった。

コーナーの進入の仕方を見ればこの場所を何十何百回と走り込んでいる事は直ぐに分かったし、その無駄の無いコーナーへの進入はブレーキングを終えると探る事無く一気にバンキングしコーナーに飛び込んで行く。

彼?は多分この道の小さな穴凹一つ一つまで頭にインプット済みなのだろう、その迷いの無い走りはそれはもう見事でした。その結果私がどうなったかと言うと、コーナー毎にジリジリと離され最後には彼の後姿はコーナーの先に消えて行ってしまいました。

私の完敗でした。別にレースをしている訳では無いので勝ち負けは無いのですが、私の中では完敗でした。

私の負けを認めた上で、負け惜しみを書かせて下さい。
1, コーナーの先を探りながらの我々の走り方では、コーナー毎に遅れるのは致し方ない。
2, コーナーでの遅れを直線で取り戻し帳尻を合わせるのが私のパターンなのだが、今日のリヤタイヤはグリップが無く(溝の無い二年物の終わったタイヤ)スロットルを開けてもバイクが前に進んでいかなかった。
3. 私がここを走ったのは二年ぶりの完全アウェー状態であった事。

それにしても彼はこの場所に張って獲物を待っているくらいですから、地元ではブルーラインの主と呼ばれいる人なのかもしれませんね。

鉾立の駐車場にバイクを停めた我々の話題はもっぱら先程のバイクの事だったわけで、新人さんは瞬殺だったらしくFZRは初めての事にどうするか迷っている間にパワー差で追い抜かれたようです。

ブルーラインをベースにする走り屋さんがいる事は風の噂で聞いた事は有りましたが、今回の彼が噂の人であったかどうかは定かではない。

私の対外試合?としては久しぶりの負け試合?(FUNKY内では珍しくないですが)でした。


以前は後の高台に三角屋根の
稲倉山荘が建っていた。
※ポインターを画像に当てると三角稲倉山荘

久しぶりに訪れた鉾立は、以前有った三角屋根の稲倉山荘が綺麗に無くなって、新しい稲倉山荘が別の場所に建てられていた。新しい稲倉山荘は一階建の何の特徴も無い平凡な建物で、鉾立の雰囲気が以前とは大分変わった印象でした。

私としては鉾立てに来たと意識させる以前の三角屋根に郷愁を感じるのだが、階段を登らずに行ける今の建物の方だ使い易い事は確かである。

標高1000m以上の鉾立は強い風が吹いていた事もあって結構寒かった。我々は温かい飲み物を飲んだ後、早々に鉾立を退散しブルーラインを下る。

ブルーラインの秋田県側は全線ハミ禁の黄線がビッタシ引かれていて、我々は車の後ろで時間を過ごしながら象潟小滝に出る。象潟から仁賀保に出た我々は、仁賀保高原に駆け上りそして駆け下った後、四角井戸溜池からコローニー入口を通過し日本海沿岸道に入って西目パーキングエリアにバイクを止めた。





やらかしちゃいました。
新人さんのリヤタイヤに
見事にヒットしたスクリュー釘。



修理完了。



●久しぶりのパンク修理

修理開始。久しぶりに取り出した手押しポンプ
(茶色のバッグ)はFUNKYで30年間活躍している。



ツーリング先のパンク修理も久しぶり。
前回修理したのは10年以上前かも?
休憩を取りながら皆さんのタイヤの減り具合をチェックしていたFZRが、新人さんのリヤタイヤを見て声を上げた。

「これって釘じゃないですか?」

その声に私と新人さんがGSX−R750に駆け付けると、 POWER ONE に白く光る物が・・・・。

こんな時、その白い物を直ぐに抜こうとしてはいけません。先ずその白い物に唾を付け、空気が漏れていないかどうかをチャックする事が大切です。

私がその白い物に唾を付けると唾が見事に膨らんでエアーが漏れている事が判明した。漏れは少なかったので急激に抜ける事は無いと思われたが、ここから秋田までは1時間程掛かる為途中で走れなくなる可能性も有り、ここで修理する事にした。

FUNKYツーリングでパンク修理をするのは本当に久しぶりだった。先日の北海道で、私のK5のリヤタイヤに釘が刺さっているのが発見されたが、それは秋田に帰って来た後の話だったから、出先でパンク修理をしたのは10年以上前(思い出せない位昔)の事になる。

それでもパンクの修理道具は常に新しい物に入替えていたからパンクの修理自体は全く問題なく終了する。白い物の書体は20mm位のスクリュー釘でした。

パンク修理は完了したが、私には一つ不安な事が有った。それはFUNKY発足当時から使っている携帯空気入れだった。30年前に製造されたのそのポンプは前回使ったのが10年以上前の事で、それ以降一度も作動チェックをしていなかったのだ。

この古いタイプの携帯用ポンプは、ポンプのシールに革を使っていてその革に油気が無くなると空気が漏れ圧力が上がらない場合があるのだ。ポンプを組み立てホースをバルブに取り付けポンプを押すと・・・・、ポンプに圧力が掛かって無事空気がタイヤに充填され私は安心致しました。

これで新人さんは無事西目のPAを出発出来る事になったのだが、時間は既に5時を回っていて辺りは暗くなり始めていた。私が道に迷って1時間近く時間をロスした事もあって、当初の予定通り出羽グリーンロードを明るい内に走る事は不可能になっていた。

その為私は予定を変更、沿岸道と44峠、空港道路を使って店に直行する事にする。





走行距離530km。
本当は500kmで済んだのだが・・・?!



無事帰還
PM6:00過ぎ、我々は無事秋田市に帰って来た。秋田市に来ると道路脇に水溜りが有って秋田では予報通り雨が降ったようである。我々は今日一度も雨に当たる事は無かったのだが、聞いた話では秋田市では日中バケツをひっくり返したような激しい雨が降っていたのだと言う。

我々はタイミング良く秋田市に帰って来たようで、今日一日一度も雨具を着る事が無かった幸運を喜んだのだが、店からの帰宅寸前に豪雨に遭いずぶ濡れになった気の毒なメンバーがいたようです。


6th.ツーリングも無事終了し、今シーズンのツーリングは最終ツーリングを残すのみとなった。11月の最終ツーリングはいつも寒さと日没との戦いとなるのだが、何とか無事に終了して今シーズンを締め括りたいものである。


                       終

                                     平田隆太郎
TOP↑