コース

秋田⇒井川⇒八朗潟外周道路⇒能代⇒八森⇒

鯵ヶ沢⇒車力⇒小泊⇒竜泊ライン⇒竜飛埼⇒

昼食 ウニ帆立丼 漁師の店 ⇒今別⇒

大平⇒やまなみライン⇒今泉⇒金木町⇒奥内⇒

青森⇒田代平⇒谷地温泉入口⇒焼山⇒

奥入瀬バイパス
(撮影会)⇒子の口⇒休屋⇒

⇒発荷峠⇒十和田樹海ライン⇒小坂⇒比内⇒

米内沢⇒上小阿仁・道の駅⇒五城目⇒広域農道

モト ワークス ヒラタ 走行距離 581km




空は晴天 今日雨の心配は無さそうだ。

2nd.と雨
桜が散ってツツジが咲く5月中旬にi行われる FUNKY 2nd.ツーリング は、寒気が入り込む事が多く天候が安定せずに雨具を着て秋田市を出発する事が多い。特に今年は5月初旬から気温が低い日が続き、田植えも平年より一週間以上遅れている状況だった。

しかし、この田植えの遅れが2nd.ツーリングに晴天をもたらす事?になったのだが、私としては複雑な心境ではあった。週半ばまで気温が低い状態が続いていた秋田も週末には天候も回復、気温も平年並みに戻って今年の2nd.ツーリングは珍しく雨具を着ないで秋田市を出発する事になった。

今回の参加者は仕事や田植えで参加出来ないメンバーがいて4名となったが、初参加者が1名いて彼がどんな走りを見せてくれるか楽しみである。初参加の彼は隼を2万キロ以上走らせた実績の有るライダーで、私のレポートを読んでFUNKYツーリングを体験してみたいと参加したものだ。

FUNKYではツーリング参加者を特に募集しているわけではないが、走ってみたいと考えるライダーに対しては常にウエルカムで、事前に相談してもらえれば参加時の注意事項等をレクチャー致します。

出発予定時間のAM6:00、我々は予定通りに秋田市を出発して先ずは八森のいつものパーキングに向かう。初参加の彼のレベルが分からない為、最初は最後尾を走ってもらいマイペースでFUNKYの走りを見てもらう事にした。

秋田市から広域農道を使って北上した我々は、途中から井川の日本国花苑方向に左折してJR井川駅前で国道7号を横断して八郎潟に出る。八郎潟外周道路を走っているとトラックの荷台に苗を積んだトラックが走っており、八郎潟干拓地でも田植えの真っ最中のようである。

今回も八郎潟外周道路にブラックバス釣りの車は殆ど見られず、快適に走って三種で国道7号に出て能代市に入る。民主党の高速道路無料化政策で、秋田中央インターから能代市までの高速道が6月から無料になるという話だが、本当に無料化されるのだろうか。

無料化になれば、秋田市から高速を使って楽に(時間的にも短縮される?)能代まで来られるようになるので私としては早く実現してもらいたいのだが、「絵に書いた餅」 が大好きな民主党の現状を見ると?マークが取れないのは残念である。




日本海の空は青空で気持ち良い。


八森 岩舘
県立自然公園














鯵ヶ沢 由利商店前

R101は快適

チェンジリンクの長さを変更してペダルの高さを上げる。



左が新しいブーツ、右が以前のブーツ。1cm位厚さが違う。
同じアルパインスターのレーシングブーツだが、
時代が違うと厚さがこんなに違う。
厚くなってる分強度が増、安全性が増している。
1時間少々で我々は八森に到着したのだが、私はGSX−Rから降りると直ぐチェンジペダルの高さ調整を行う。今回私は新しい(最新ではないが・・・)ブーツを履いてきていたのだが、ブーツのつま先部の厚さが変わった(厚くなった)為、今まで通りにつま先をペタルの下に入れるとペダルを少し押し上げてしまい、チェンジが上手く出来なくなっていたのだ。

そこで、ブーツが厚くなった分(10mm程度)だけチェンジペダルを上に移動したのだが、10mmもブーツの厚さが違うと結構戸惑いますね。ブーツとかグローブとかバイクと接する部分の道具が変わるとそれに慣れるのに結構時間が掛かってしまうもので、結局今回のツーリングから帰って来てもまだ違和感が残っていました。

新しいブーツに慣れるまではまだまだ時間が掛かりそうですが、今まで履いていたブーツは10年以上も履いたブーツでバイクを操作する上では殆ど存在を感じないほど足に馴染んでいた。ゴアテックスの防水性が落ちたり、ブーツの底が剥がれたりして交換時期なのは分かっているのだが、なかなか捨てる気にはなれないブーツである。

暫しの休憩の後、我々は鯵ヶ沢の由利商店を目指し国道101号を北上する。今日の日本海は波も無く穏やかな表情を見せており、我々は快調に走りを進める。初参加の隼氏もFUNKYの走り方に大分慣れてきたようで、GSX−R750の後をピタリとマークして走っている。

FUNKYでは車の後ろに着いた時、車の前に出る場合と出ない場合があるが、黄線では前に出る事は無く(当然だが・・・)、白線(破線)の場合でも前に車が連なっている場合は基本的に追い越す事は無いからリラックして走ってもらって結構なのだが、突然のペースアップも有りますので先頭の動きだけはチェックしておいて頂きたいと思います。

八森から1時間以上の一気走りで鰺ヶ沢バイパス手前の信号を右折してイカ屋さんが並ぶ道に入った我々は、今年は間違わずに由利商店横にバイクを停める。するとバイクから飛び降りた隼氏がトイレを探し始める。それは以前にも見た光景で、この時期1時間以上走り続けると皆さん体内タンクが満タンになるようで、トイレを探してしまうようだ。

私がトイレの場所を教えると前回同様にトイレが解錠されておらず、オエネイサンを探して鍵を開けてもらうまでまた我慢する事に・・・。年寄りは八森でトイレに行けば車力までは大丈夫なのに、若者は鰺ヶ沢でアウトになるとは・・? 若者は代謝が違うのでしょうね。 きっと・・・!


生干しイカ 一杯 一皿250円


私は店の中に入り、オネエサンに生干しイカを2杯注文する。2杯するか3杯にするか迷ったが、今日は早めに昼食を取る予定なので少な目にいたしました。そしてオネイサンが手慣れた手付きで焼いたイカが運ばれて来る。私は皆さんと共に1年ぶりに美味しい生干しイカを食べたのだが、初めて食べた隼氏にも好評だったようである。

生干しイカを食べ小腹を満たした私はホッケを半身に開いて冷凍した物をお土産に購入する。1パック 750円(3半身)を3パック買ったのだが、保冷材(500mlのペットボトルに水を入れて凍らせた物)と一緒に包装されたお土産は結構な大きさで、私のバックには入りそうもなく、誠に申し訳なかったが他のメンバーにお願いして運んでもらう事にした。




車力のGSで給油と休憩



農 魂!
GS前の柱に有った看板です。


竜飛埼へ

時間はまだ10時

鰺ヶ沢を発った我々は、次の休憩&給油地点の車力に向かう。いつものように農道?を使って車力のGSに到着すると、いつものオジサンが出て来たのでレギュラー満タンを告げる。私のGSX−Rには200キロ走って11リットル弱のガソリンしか入らず、今までに無い高燃費であった。それは今日の穏やかな走りの証明でもあったのだが、これから先は燃費が悪くなる走りがしたいものである。

我々が来た事でオジサンはオニイサンを呼んで来て、お二人で我々の給油作業をしてくれたのだが、以前ソフトボールの話で盛り上がったオバサンが最後にやって来て、私の顔を見て「アーラッ」と声を掛けて来る。

私は久しぶりにオバサンの顔を見て挨拶を交わしたのだが、ここで3人の顔を同時に見たのは久しぶりだったかもしれない。昔と違って例の農道が十三湖に直結している今、このGSに立ち寄るのは少し遠回りになってしまうのだが、私はこのGSの人達の顔が見たくて立ち寄っているところも有る。

車力を発って竜飛埼を目指す我々は、水の張られた水田地帯の中を駆け抜け十三湖から国道339号のT字路に一時停止すると、右手からバイクが三台走って来るのが見えた。私はそのバイクの前に入ろうとも考えたのだが、後続が少し離れていたのでそのバイクをやり過ごしその後に着く。

我々の前を走るバイクは三台のローライダー系?のハーレーで、青森ナンバーを揺らしながら走っている。そのハーレーの前には4〜5台の車が走っており、我々がその車列の前に出る事は到底不可能な状態で、我々はハーレーの後ろに着いたまま小泊を目指す。

小泊の手前に峠が有って、私はそこで車の前(ハーレーを含む)に出ようと考えていたのだが、私が追い越しを掛けようとした場所に出るとハーレーさん達が前の車に追い越しを掛けてしまった。私はハーレーさん達が追い越しを終了するのを待って車とハーレー三台を纏めて追い越したのだが、私の後ろのメンバーは頑張るハーレーさん達を追い越す事は叶わなかったようだ。

小泊から竜泊ラインに向かう時 道の駅 こどまり の手前にもう一つ峠が有って、その曲がりがきついトリッキーなコーナーが続く峠を私は隼氏の前で先導する事にしていた。

今、私と後続の間にハーレーさん達が挟まった形になっていて、私が隼の先導をするのは不可能な状態にあった。そこで私はハーレーさん達を前に出し、スロー走行をして峠道でハーレーさん達と絡まないよう間隔を開ける事にした。

暫くスロー走行をしてハーレーを先行させた私は、隼氏と共に後ろに下がって峠道を走る。ミラーに写る隼氏は綺麗なリーンウイズのライディングフォームで着いて来ており、細かな道を走り慣れているようにお見受けした。峠道を楽しんで我々がハーレーさん達に追い着くいと、ハーレーさん達は道の駅に消えて行き我々の前はクリーンになった。

道の駅から竜泊ラインが山側に入るまでの海岸線の道は、景色も良く適当に曲りくねった道が続き私の好きな道の一つだが、我々は車を気にせずに走りを楽しむ事が出来た。

山側に入る手前のゲートで、私が先頭、二番手FZR、三番手隼、4番手GSX−Rのフォーメーションに変更、極端なヘアーピンカーブが続く眺瞰台への道を我々は駆け上がって行く。隼は強大なエンジントルクを利してFZRを追い掛け、前三台は一体となって眺瞰台に到着しパーキングにバイクを止める。





後ろのバッグの中には私のホッケが・・・。



突然現れたFZR250Rに乗る地元ライダー?
良い音してました。


目の前に津軽海峡と北海道の山々が見えていた。



後は日本海
いつもは日本海に我々が北海道に行く時に乗る新日本海フェリーが見えるのだが、今回は眺瞰台の到着が早かった為その姿は見えなかった。




















































久しぶりに竜飛埼までやって来ました。


階段国道 R339
我々が走ってきた竜泊ライン(R339)は、この
階段を通って下の車道のR339に繋がっている。



一眼レフカメラを構える怪しい集団が・・・?

津軽半島 竜飛埼


 眺瞰台から見る竜泊ラインの変化に富んだ道。  画像にポインターを当てると赤丸部分が拡大し、ます。  極端なヘアーピンカーブが見えます。



今日の眺瞰台からは雪を頂いた北海道の山々がハッキリと見えており、今走って来た竜泊ラインも新緑の若葉色に染まっていて、そこには春の景色が広がっていた。少し遅れて下からGSX−Rのエキゾーストが上がって来て私は急いでカメラを取り出しコーナー出口にレンズを構える。次第にエキゾーストノートは大きくなり、私のホッケ?がコーナーから飛び出して来る。私は慌ててカメラのシャターを押し、ホッケの到着を確認する。

眺瞰台から日本海を眺めると、いつもは見えている苫小牧東港行きのフェリーの姿が無かった。それは我々の到着時間がいつもより早かった為のようなのだが、私はそんなに急いだつもりは無かったので驚いてしまった。

眺瞰台からは南に高い山が見えていて、

私は思わず 「鳥海山?」 と言ってしまった。

冷静に考えてみれば津軽半島からこんな近くに鳥海山が見える筈がないのだが、眺瞰台から見る岩木山はいつも見ている急峻ない岩木山とは違った姿を見せていた為、私は太平山から鳥海山を見ている気になってました。

私の 「鳥海山?」 の言葉は、皆さんに即座に否定されのだが、私の中では一瞬岩木山が鳥海山に見えたんです。


眺瞰台での休憩を終えた我々は、今度は竜飛埼に向かって竜泊ラインを下って行く。ここの下りは、直線を下って急カーブになる所やRが変化する複合コーナーも多く、私は慎重に走りを進める。我々はいつも風力発電の風車が有る所から右折して三厩駅に出る道に入るのだが、今回はR399に在るお店で昼食を取る事もあり、久しぶりに竜飛埼を訪れる事にした。


隼のブレーキペダルの高さを変更中。

竜飛埼のパーキングにバイクを停めると、隼氏が先ほどの下りで二度ほど後輪が滑ってしまったと話し掛けて来る。急な下り坂では車重の多くがフロントタイヤに掛かる為、平地と同じ様にリヤブレーキを掛けるとリヤタイヤがロックし後輪が滑る現象が起き易くなる。

自分では軽く掛けたつもりのリヤブレーキが効き過ぎ、後輪のコントロールを失って転倒する事もある。これを防ぐにはブレーキペダルの高さを下げ、リヤブレーキが効き過ぎないようにすると良い。

バイクのリヤブレーキは基本的にフロントブレーキの補助的な役目をするブレーキ(スクーター等の後輪が重いバイクは別)と考えるべきで、効き過ぎるリヤブレーキは <百害有って一利無し> である。

私は隼のリヤマスターシリンダーのロッド長を調整しペダルの高さを10mm程下げ、ブレーキランプスイッチのタイミングも調整する。このペダルを下げた状態では、以前よりリヤブレーキが効かないとライダーは感じてしまうかもしれないが、効かせたい時はより深くペダルを踏めばブレーキは効きますから、この状態で慣れる事が大事です。

隼氏はこの調整以降後輪をロックさせる事がなくなったと喜んでおりましたが、チェンジペダルもブレーキペダルも乗るライダーに合わせて高さを調整する事が大切である。隼のペダルの位置(ストック状態)は体の大きな外人さんに合わせてあると思われ、日本人には高いように思います。

ブレーキペダルを調整している時、フートレスバーがノーマルより数センチ高い物に変えられているのに気付いた私は、隼氏にその理由を聞いてみた。隼氏はワインディングロードを走りに行く事が多いらしく、コーナーでステップを擦ってしまう為に交換したようだ。彼のバンク角はカウルを擦ってしまう位に深いようで、右のサイドカウルにはアスファルトに擦った跡が残っていました。


国際海峡 津軽海峡を監視するレーダー。
ペダルの調整を終えた私は、皆さんと共に竜飛埼灯台に向かう。灯台へ繋がる坂を上って行くと眼下に階段国道339号を歩く観光客の姿が見られた。ただの階段が国道になっているだけで観光の対象になる? 日本は不思議な国である。

白い灯台の建物の傍に数人の若者が屯しており、その横には一眼レフの立派なカメラが三脚に取り付けられて置かれていた。彼らが何の目的でそこにいるのか私には分からなかったが、何か怪しい集団ではあった。

竜飛埼からの景色は以前と何も変わっていなかったが、我々はお約束の記念写真を撮って竜飛埼を後にする。バイクの所に戻って来ると、駐車場に隣接するお土産屋さんのオネエサンから呼び込みの声が掛かる。この呼び込みはここの名物と言っていいくらいのお約束なのだが、我々はお土産屋さんに立ち寄る事も無く、昼食予定の漁師の店に向かった。





漁師の店








ウニ帆立丼  1500円























金木町 斜陽舘前に到着
昨年はドシャ降りの雨でしたが、今年は良い天気です。




































津軽半島奥内では田植えの準備中でした。


漁師のお店  ウニ帆立丼

FUNKY 2nd.ツーリング の昼食と言えば、蟹田の かにた川 での しろうおの踊り が定番なのだが、今年は1週間前に しろうお祭り が終了しており、私は他の昼食場所を探す必要があった。インターネットで探すと竜飛の近くにウニ丼を1500円で食べさせるというお店がある事を知り、今回私はそこで昼食を食べる事にしたのだ。

そのお店は津軽海峡沿いのR339に在って、私は竜飛埼からR339に降りて今別に向かって走る。私がこの道を走るのは久しぶりだったが、道は以前(15年以上前?)走った時と殆ど変わっておらず狭いままだった。FUNKYでは竜飛から三厩まで走る時は山側の道を使うのが常たが、この状況では何かない限り海沿いの道を使う事はなさそうである。

店は国道の左側に在るとの事で、私はゆっくりと店を探しながら走ると漁師の店と書かれた看板が目に入る。それが探していたお店だった。バイクを横の空き地に停めた我々は、早速店内へ・・・。

中に入ると店のおばさんが私の顔を見て

「前に来た事あるでしょ。」 と言うではないか。

私に似た顔の人物がそう沢山いるとは思えないが、以前に私はこの店を訪れていたようである。

私はインターネットで見た1500円のウニ丼を頼もうとしたのだが、お品書きにウニ丼は無かった。おばさんに聞くとウニ帆立丼(1500円)なら有ると言う。何故ウニ丼ではなくウニ帆立丼なのか理由は聞かなかったが、無い物は致し方無く全員ウニ帆立丼を注文する。

そしてオバサンの手で運ばれて来たウニ帆立丼は、ご飯に刻み海苔を散りばめた上に8個の大きな帆立を並べ中心にウニを載せた丼だった。丼の盛り付けとしてはもう一工夫ほしいところだが、漁師さんの店ですから・・・。

問題は味な訳で、私はまず帆立を食べてみる。如何にも新鮮そうに見える帆立は身がプリプリしていて美味かった。他のメンバーが店の裏で帆立貝を開いているオジサンの姿を見たというから、帆立は本当の取り立てのようです。

問題はウニだが、私の感じでは地物の新鮮なウニとは思えなかったが、これは多分まだウニは旬ではない為ではないかと思うのですがどうなんでしょう。

ところがこのウニ帆立丼の一番の問題点は、意外な所に有った。それは帆立の下に隠れていたご飯で、どう見ても炊き立てのご飯ではなさそうだったのだ。帆立が新鮮で美味しかった事を考えると、私としてはそこが少し残念な点だったかな・・・。

また、ウニ帆立丼を食べ終えた私を悩ませる物が有った。ウニ帆立丼を食べ終えた私の手がテーブルの上に置かれた爪楊枝にのびたのは、帆立の繊維が年寄りの隙間の大きい歯の間に挟まってなかなか取れなかったからだ。

この帆立の繊維は強靭で、私の歯間から完全に取り除かれるのは家に帰って歯を磨くまで待たなくてはならなかったのだが、それは食べた帆立が新鮮だった証明であったのかもしれない。私はバイクを走らせながらズーッと舌で帆立を探り続けておりました。



津軽半島を行ったり来たり
昼食を終えた我々は、今別から内陸に入り小国峠を越えて大平に出てやまなみラインに向かう。津軽半島きっての高速ステージやまなみラインは、年々路面の段差が大きくなってきていて下半身のホールドをライダーに要求して来る。

私が先頭でやまなみラインを走ったのだが、いつもは往復するやまなみラインも今回は片道走行の為アッという間だった。やはりやまなみラインは往復して楽しまないといけないようです。

再び国道339号に出た我々は、途中から田んぼの中を走るの農道?に入って金木町を目指す。田んぼの中を真っ直ぐに続く道は変化に乏しく退屈で、前回まで走っていた街中を通る道の方が変化が有って良かったかも?と思ってしまった。

いずれにしてもこの区間はリエゾン区間で、短時間で金木まで移動するのにこの農道を使ったのは正解だったと思う。金木の街に入った我々は、斜陽館前に在る金木町観光物産館のパーキングにバイクを停める。この金木町観光物産館は昨年も訪れていて、昨年は大雨の中雨宿りしたのを思い出す。

昨年とは正反対の青空の下、我々はこれから向かう奥内に抜ける峠道に備えゆっくり休憩を取る。これから向かう峠道は、昨年ウエット路面で走った時にドライ路面で走ってみたいと思わせた道で、今回の予定コースに最初から組み入れていた道である。

そして我々は金木の街を出て、峠に向かって走り始める。この峠は標高はそんなに高くはなく坂もそんなにキツクはないのだが、右に左にコーナーが連続して休む所がないのと結構長く続く。

私が先頭、FZR、隼、GSX−Rの順で峠道を走ったのだが、隼氏は前に遅れる事無く集中してして走っていた。この峠道のレイアウトは、隼氏が日頃走っている道に似ている所が有って走り易かったのかもしれない。

峠道を走り抜けた三台のバイクは、奥内の国道280号に出る手前でバイクを止めて後続を待つ。周りには水の張られた田んぼが青空を映しだしてキラキラと輝き、その奥には白い雪を頂く八甲田の山々が見えており青森の春を感じさせる風景が広がっていた。


                 バックに八甲田山が白く輝いていました。


四台揃った我々はR280を南下、青森市街に向かう。国道7号バイパスに入った我々は、八甲田 横内 雪中行軍遭難者銅像下のパーキングを目指したのだが、パーキングが近づくに連れ道路脇に雪が見え始め、気温が下がって来る。

FUNKYの歴史の中には八甲田山中で雪に降られ遭難し掛けた事も有りますので、少し位の寒さでは驚きもしませんが、今日は快適過ぎて少し拍子抜けでした。







八甲田 横内 雪中行軍遭難者銅像下のパーキングで休憩。











                八甲田の山々はまだ冬の装い。 新緑の季節はもう少し先のようです。


八甲田〜十和田湖

PM2:35、我々が雪中行軍遭難者銅像下のパーキングに到着してみると、このお寒い中結構な数のバイクが停まっておりました。寒さも気にせず走るライダーの皆さん、かなり熱いです。

休憩していると隼氏から質問が・・・。

「秋田に帰るのは何時頃になりますかね?」

「目標は 6時半かな?」 と私は答えたのだが・・・。

私の作った今回の予定表にはPM6:00とかPM6:30とかの帰還時間を書いてあったと思うが、別に距離や時間を計算して弾き出した時間ではなく、長年の経験から適当に決めた時間(結構当たるが?)を書いているので帰還時間はあまり当てにはならず、努力目標と考えていただきたい。

隼氏はある事情から遅くても六時半頃までに秋田市に帰りたかったらしいのだが、この場所でこの時間で秋田市に六時半は正直厳しい時間である。八甲田に上がる前の青森市街だったら、高速を使ったりして直帰すれば時間内に帰る事も出来ただろうと思うが、我々にはこれから先に予定している事が多々有り、六時半までに帰る事は到底無理と思われた。

此処から酸ヶ湯方面に抜けて黒石ICから高速に乗って直帰すればギリギリ間に合いそうな気もするが、これから先に楽しむ所はまだ沢山有るし、出来れば同行した方が楽しいと私は思ったのだが・・・。

其の辺の判断はご本人にお任せしたのだが、ご本人は我々と同行する事を選択する。そうと決まれば此処に長湯する理由はなく、我々は早々に雪中行軍遭難者銅像下のパーキングを発って次の休憩地点 蔦温泉 に向かう。

帰還時間に制約がある場合は、事前に言って頂ければそれに合わせた対応も出来たのだが、予定の2/3近くが経過した時点では対応が難しい事もある。事情を知ってしまった私としては、これ以降のスケジュールを出来るだけ切り詰める事を検討しなければなるまい。

田代平を過ぎ、我々は谷地温泉に出るスペシャルステージに入る。このステージはブナの原生林の中を走る中速コーナー中心のステージで、私はこのステージを後を気にせずに走ってしまった。隼氏のレベルは大体掴めたからFZRに隼を任せて、私はスロットル開度を増してブナの森を駆け抜けた。

谷地温泉入口で後続を待っていると、FZRと隼がそう離れずにやって来た。コーナーはFZR、直線は隼の構図で、一緒に到着したものと思われる。

全車揃ったところで、我々は狭く曲りくねった道をゆっくりと蔦温泉に向かって下って行く。





蔦温泉は春の装い。











焼山のSHELL GS 到着 PM16:00





奥入瀬バイパスにて・・・。










十和田樹海ライン入口(発荷峠側)のパーキングで休憩。


久しぶりの蔦温泉

蔦温泉は新緑が綺麗でした。

蔦温泉に到着してみると蔦温泉は新緑の季節を迎えていて、山桜のピンク、新緑の黄緑に囲包まれ春爛漫の景色が広がっていた。

早速我々はタオルを持って温泉に向かう。入浴料は500円と以前と変わっておらず、メジャーな温泉にしては良心的な料金設定で好感が持てる。蔦温泉は私が大好きな温泉の一つで、それは建物の雰囲気だったり、スタッフさんの人柄だったり、勿論温泉の泉質だったりするのだが、蔦温泉は各々のポイントが高く、総合点が高いのである。

私は温泉が湯船の底板の間から湧いている大好きな久安の湯に入ったのだが、いつもは混雑している久安の湯も今日は我々以外の入浴者はオジサン一人だけで、我々はゆっくりと温泉を楽しめる環境にあった。

しかし、スケジュールが押している事もあり、私は早目に温泉から上がっていつもの給油ポイント焼山に向かった。



撮影会&十和田樹海ライン
焼山の SHELL GS は、竜飛の帰りによく立ち寄るGSで、今までの経験からこの焼山で給油すれば秋田市までガソリンの心配はいらない事になっている。今回もいつものおばさんが一人出て来て我々に給油してくれたのだが、彼女は我々が来るまで事務所内で山から取って来たタケノコ(ネマガリダケ)の皮を剥いていたようだ。

この時期にこのGS訪れると、事務所内のテーブルに山菜が山のように積まれているのが常で、ここのオバサンは山菜取りの名人なのかもしれません。それにしても、もうタケノコが採れているとは!! 早過ぎないかい?

我々はこの先の奥入瀬バイパスで走行写真を撮る事にしていて、私はFZRとその打ち合わせをしてGSを後にする。

昨年の八月にも走行写真を撮影した奥入瀬バイパスは、普段は殆ど交通量が無く(皆さん奥入瀬渓流をご見学)上りは追い越し車線も有るので撮影には適した環境に有るが、走っている車がいないわけではないので、安全には充分に注意する必要があります。

奥入瀬バイパスに入り、私は一人先行して昨年と同じポイントにバイクを止めて後続が上がって来るのを待つ。数分の静寂の後、下からFZRの甲高い排気音が聞こえて来て、それが次第に近づいて来て、そして通り過ぎて行った。

私はカメラを連写ドライブにしてその姿を撮影したのだが、撮れているかどうか自信が無かった。メモリーを確認して見ると、FZRと隼は撮影に成功したが、GSX−Rはシャッターの押し方が悪く最初の一枚しか写れていなかった。GSX−Rには申し訳ない事になってしまったが、取り直す時間も無く今回はご容赦願いたい。

十和田湖の外輪山から湖面まで一気に下った我々は、子ノ口から宇樽部、休屋と走って和井内から発荷峠に上り十和田樹海ライン入口のパーキングに入ろうとしたら、前を走っていた二台のバイクもパーキングに入って行った。


時間は5時少し前
日が傾いて影が長くなって来ました。


彼らはパーキングの奥にバイクを停めたのだが、私はどの辺にバイクを停めるか一瞬迷ってしまった。すぐ横に停めるのもわざとらしいので、私は少し離れた所に有った残雪の傍にバイクを停める。

彼らも後から入って来た我々の事が気になるようで、チッラチッラと我々の方を見ている。彼らの乗るバイクの1台はZX−12Rだと思ったが、もう一台が何だったか忘れてしまいました。何れにしてのネイキッドモデルだったような気がするが定かではない。

このような状態になった場合、どちらが先に出発するかが問題になるのだが、それは彼らの走るスピードによって対応が違ってくる。

基本的に私は他のチームのバイクと絡むのを嫌うから、先に出てそのまま逃げ切るか、先に出てもらって暫く間を開けて出発するかのどちらかなのだが、相手が我々より速そうだったら基本的には後者を選択する事になる。

そして今回私の決めた順番は、先行逃げ切り?でした。時間も無い事ですし、早く出てそのまま誰にも邪魔されずに樹海ラインを楽しんでしまう事にしました。

そして我々は彼らの視線を感じながらパーキングを出て、十和田樹海ラインに走り出す。フォーメーションは、私、FZR、隼、GSX−Rの順、ここの下りは結構スピードが乗りブレーキをしっかり掛けられるかが重要になるが、初めてここを一緒に走るメンバーもいる事から、私は自由に走る事は止めミラーを見ながら走る事にする。

しかし、シェルターを抜け高速ステージに変わる頃にはFZRが隼の良い先導役になる事が分かったので、私は直線で少しスピードを上げて走ってみる。まだシーズンが開けたばかりでブレーキのタイミングを掴むのに苦労したが、私はそこそこに十和田樹海ラインのを楽しむ事が出来たのでした。

七滝手前の低速ステージになって私がスピードを落とすと直ぐに後の二台がやって来たから、後の二台もそれなりのスピードで走っていたようだ。我々は、七滝の前でGSX−Rが到着するのを待ったのだが、なかなかやって来なかった。

暫くしてバイクのヘッドライトが見えたので私はスタートを切ったのだが、走って来たのは例の二台のバイク達で、我々は再び止まってGSX−Rを待つ事になってしまった。

「GSX−R どうした?」

嫌な時間が過ぎてゆき私が引き返す事を考え始めた時、GSX−Rのライト光が見えて私はホッと胸を撫で下ろす。安定した走りをするGSX−Rの事、余計な心配はご無用なのだが、今回は走行途中に何かを飛ばしてしまったらしく、一度戻ってから走って来たらしい。その為、例のバイク達の後からやって来る事になったという。

四台が揃った我々は、小坂、毛馬内、比内と走り、国道285号に入って上小阿仁の道の駅を目指す。

上小阿仁の道の駅到着。







無事に帰って来ました。


全走行距離 581km


無事帰還
米内沢の街を抜け国道285号の北欧の杜公園入口に来た時、私はいつもと様子が違う事に気が付いた。その違和感は、信号交差点の角に建つコンビニの建物に色が無くなっていた為だった。そのコンビニにはローソンブルーが輝いている筈なのだが、今日は白一色のプレーンカラーになっていた。

入口は閉ざされウインドウには白い幕が垂らされていて、明らかにローソンは閉店になっていたのである。このローソンが出来たのは結構前(10年は経つ?)になるが、FUNKYではツーリングの帰りや北海道に行く時によく立ち寄らせてもらった思い出多きコンビニで、私としては非常に残念な気持ちになってしまった。

しかし、これも時代の流れなのでしょう。今度休憩する時は近くのコンビニらしき店にするか、米内沢のローソンになるのかな?

陽が落ちで少し薄暗くなった頃、我々は上小阿仁の道の駅に到着する。時間は既に六時半近くで、秋田市に帰り着くのは七時半頃になってしまいそうである。隼氏には大変申し訳無い事になってしまったが、何卒ご容赦下さい。

最後の休憩を取った後、我々は秋田市を目指して国道285号を南下する。今日のR285は結構交通量が有って我々は車の流れに乗って五城目まで走り、広域農道に入る。この道も車が多く私は車の後ろに着いて走っていた。

すると右のミラーに明るい光が写り、そしてそれが急速に近づいて来た。長い車列を追い越そうと一台の車(ブルーに塗られた四角い古いGTR)が追い越しを掛けて来たのだが、その時対向車線には対向車のライトが光っていた。

< どうするGTR!? >

私はスロットル少し戻し、前の車との車間を少し開けてその状況を見ていた。

対向車は迫っており、私の前の車を追い越す事も不可能、青いGTRに行く場所は一箇所しかなかった。それは私の前のスペースで、GTRは横っ飛びでそのスペースに飛び込んで来て、そして対向車が行き過ぎると再び対向車線に出て走り去って行った。

人騒がせなGTRだったが、私の前にスペースが無かったらGTRはどうしたのだろうか?

GTRは対向車とは衝突したくはないでしょうから、私の横に幅寄せをしてくるのは明白であった。バイクと車が接触すればバイクの転倒は避けられず、私は大怪我をするか下手をすればあの世行きになっていたかもしれません。

こんな場合、自分は悪くないと主張しても被害を被るのはバイクだから、バイクに乗るライダーは自分の立場を主張するのではなく、自分の身を守る行動を取らなければならない。

青いGTRには、こんな場所で急いだところでリスクの割に大して時間も稼げないから、もっと安全な場所を選んで頑張って?もらいたいと思います。

そんな事も有りながら、PM7:30 予定から1時間遅れで我々は秋田市に帰還する。今日の走行距離は581km、予定のコースを省略した事も有って600kmにはとどかなかったが、今シーズン初のロングツーリングは無事に終了した。

今年の2nd.ツーリングは、珍しく天候にも恵まれ楽しく走る事が出来た。私自身の走りも長い距離を集中して走った事により、走りの勘が戻って来て後半は徐々に楽しく走れるようになっていた。


次回の3rd.ツーリングの予定はまだ立てていないが、新しい道にもチャレンジして行きたいと考えている。




                           終


                                             by  Ryuta
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