ツーリングコース

秋田市⇒秋田道(高速道)⇒琴丘森岳IC⇒上小阿仁⇒

阿仁前田⇒くまげらエコーライン⇒太平湖⇒大葛⇒花輪⇒

小坂⇒十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒田子⇒浄法寺⇒

七時雨山荘 昼食
⇒八幡平樹海ライン⇒

八幡平アスピーデライン⇒松尾⇒安比⇒松尾⇒

八幡平樹海ライン⇒八幡平アスピーデライン⇒

国道341号⇒玉川ダム⇒田沢⇒角館⇒刈和野⇒

強首温泉 樅峰苑 入浴⇒出羽グリーンロード⇒

大張野⇒宝川⇒秋田市

モト ワークス ヒラタ
 走行距離 556km



見上げる空には一部青空も見えていて
差し当たり雨の心配は無さそうである。




●夏休み明けの2010シーズン後半がスタート
連日暑い日が続いている今年の夏だが、お盆も過ぎ日中はともかく夜は少し寝易くなってきた。今回のツーリングは暑い時は涼しい所(標高が高い)に限ると、十和田樹海ラインと八幡平樹海ラインを走る高原を巡るツーリングを計画した。

ツーリング前日の予報では、秋田県内は一時的に雨が降る予報になっており、その雨をどう避けるかが課題となった。ツーリング当日の朝、起きて空を見上げると曇ってはいたが雨は落ちておらず、差し当たり雨に降られる心配はなさそうである。

出発時間の20分前に店に到着した私は、バイクを外に出しライディングウェアーに着替えて他のメンバーの到着を待つ。今回の参加メンバーは期せずして昨年の5th.ツーリングと全く同じメンバーで、バイクはFZR400RR−SP、GSX−R750、そして私のGSX−R1000の3台となった。

出発時間前に全員が揃い、我々は出発予定時間のAM6:00少し前秋田市を出発、先ずは上小阿仁の道の駅を目指す。FUNKYの上小阿仁に向かう定番コースは、広域農道を使って五城目に出て国道285号で向かうものだが、今回は無料高速道路を利用して琴丘森岳ICまで走り、そこから県道37号を使って上小阿仁に向かうルートを使ってみる事にした。

FUNKYではお金が掛かる高速道は使わないのが基本なのだが、今回民主党の政策で秋田道の秋田中央IC以北が無料になったのを機会に使ってみる事に致しました。無料の期間は来年3月末までで、今の情勢からして今年中に使っておかないと来年使える(FUNKYツーリングは4月から)保証は無く、FUNKYとして使えるうちに無料高速を使う事にしたのある。


●無料高速道路
いつもは秋田中央IC入口手前から左に入って出羽グリーンロードや角館に向かう我々だが、今日はIC入口へ直進しゲートの発券機で券を取る。ETCが装着されていればそんな面倒な事は必要無いのだろうが、民主党政権になったら高速道は全て無料化されETCは無用の長物になる信じていた私は、今までETCを取り付ける事はしていなかった。

もっとも、高速道を使う機会が殆ど無いFUNKYでは、高価な二輪用ETCの元を取るのは難しいと言う事情もあったのだが、これから先の事を考えるとETCがもっと安価で簡単な手続きで取り付けられるとしたら有って良いのかも?

券を取った私はゲートの先に停まって各人が取った券を受け取る。これはゲートを出る際、出来るだけ手間を省く為のもので、バイクの場合ゲートで券を取り出すのが結構手間が掛かる作業で、その作業を1台だけで済ませる方策なのである。

その際気を付けなくてはいけない事は、ゲートから出る時後続のバイクは先頭に付いて通過するのではなく1台1台係員が券を通すのに合わせてゲートを通過しなければいけない。そうしないと係りのオジサンに叱られます。

今日の秋田道は、早朝にも係わらず結構交通量が有ったのだが、これも無料高速道効果なのかもしれない。国道7号の飯田川バイパスと秋田道が平行して走る場所が在るのだが、国道を走っている車の数が高速道を走っている車より少ないように見えたから、無料高速の利用率は高いようである。

この区間の秋田道(秋田中央IC以北)は、最高速が70km/hに制限された片側一車線道路で、一部追い越し車線も有るがその数は少なく国道を走る場合と所要時間は大きく違わないような気がする。しかし、高速道は信号や脇道に気を使う事がなく、リラックスして走れるから疲れは少なく楽ではある。

この道をお金を払ってまで使うかと聞かれたら、私は考えてしまうだろう。実際問題として無料になるまで私はこの高速道を殆ど使った事がなかったわけで、走って楽しい道でもなく時間短縮効果も少ない道にお金は払わないかな?


琴丘森岳ICで高速を下りた我々は県道37号に出て右折、上岩川に向かう。上岩川までの道は広くはないがちゃんとした対向二車線路で、適度なワインディングロードを楽しむ事が出来た。

上岩川から上小阿仁に抜ける峠道は一応道路中央に白線が引かれてはいたが、峠から先の上小阿仁側は狭く曲りくねった急な下りで、走行には十分な注意が必要であった。しかし峠までの上りは、勾配も緩く途中に房住山の登山口が在ったりする結構整備された道で走り易かった。

我々は秋田市を出発して1時間ほどで上小阿仁の道の駅に到着する。広域農道と国道285号を使った場合の所要時間は1時間も掛からなかったと思うから、今回のルートは距離が長い事もあり時間的にはあまりメリットはなさそうである。

しかし、一般道を走る煩わしさを考えると、帰り道で疲れている時など神経を使わずに走れるから利用価値は有ると思う。

今回のルートが使える事が分かり、秋田市と上小阿仁を結ぶルートの選択肢が一つ増えた事にはなるのだが、来年の四月以降も使えるかが問題である。




上小阿仁の道の駅に到着AM7:00
































































太平湖グリーンハウス前到着

●今どきのCBR250RR
上小阿仁の道の駅では、ミニスイカやメロンを売る人が我々の横で店のセッティング中で、忙しく動き回っていた。そんな状況の中で我々は休憩を取ったのだが、作業の邪魔になっていそうで申し訳ない感じだった。

我々が休憩しているとバイクが1台やって来て我々の横にバイクを止める。そのバイクは何とも懐かしい20年ほど前の ホンダCBR250RR (ホワイト/レッド) で、ナンバーは東北以南?(思い出せない)が付いており、ツーリングバックと振り分けバックを装備してツーリング中のようであった。

今どきレーサーレプリカ(表現が古い!?)でツーリングとは珍しく私はライダーの顔を見たのだが、年齢は30歳前後?の男性で1990年代から乗っているとは考えられず、CBRは中古で手に入れたと思われるが、新車のように綺麗なバイクだった。

最近ツーリング中に見るバイクは、ハーレーを筆頭としたアメリカンバイクやBMWのようなをツアーラーが多いが、250や400のカウル付きは珍しい。最近カワサキからカウル付きのバイクが発売され少し目に付くようになってきたスポーツ系バイクたが、今のご時世これが主流になる事はなさそうである。

ライダーは自分の使用目的に合せてバイクを選ぶのが順番だと思うが、最近はバイクを見た目で買って、後からどう使うかを考えるライダーが多いようの思う。昔は、高校生からバイクに乗り始め(当然お金が無いから小さなバイクから)、様々なバイク経験を積みながら自分に合ったバイクを選んでいくプロセスが有ったように思う。

初めて乗ったバイクがリッターバイクで、パワーの半分も使っていないのにわざわざ重いバイクに乗っている人が沢山いる。重いバイクを動かすだけで精一杯で、コーナーリングを楽しむ余裕も無い状態で走っているのだから、楽しくはない筈だ。

楽しくない物は長続きしないから、結果的にバイクへの興味を失いバイクを降りる事になる。バイクは基本的に軽くパワーの無いバイクから乗り始めるのが良いと私は考えるが、パワーは有っても使わなければ問題ないから、とにかく初めて乗るバイクは軽いバイクから始めるのが良いと思う。

そう言う意味でホンダ CBR250RRは、最初に乗るバイクとして良いバイクなのかもしれない。私も一時期 FZ250 PHAZER や FZR250 に乗っていた時があったが、比較的軽い車体でコーナリングの楽しさを知る事が出来るバイクだった。

私は今、GSX−R1000 K5に乗っているが、これまで多くの種類のバイクに乗ってきた。バイクにはそれぞれの乗り方が有ってそれぞれの楽しみ方が有る。楽しみ方に合わせてバイクが出来ていると言った方が良いのかもしれない。

人はバイクのある姿に憧れてバイクに乗り始めると思うが、バイクは色々な顔を持っているから、沢山のバイクと付き合ってみる事をお勧めする。スーパースポーツ系、アメリカン系、ツーリング系、オフロード系等それぞれが奥行きを持っており、我々に多くの楽しみを与えてくれるのがバイクだ。

私が16歳の時生まれて初めて乗ったバイク(私の傍には幼い時から常にバイクは有ったが、16歳になって軽免許を取るまで一度もバイクを走らせた事は無かった)がホンダC105(55ccOHVエンジンのカブ)だった。それは私の自宅が在った大町から飯島の学校に通う為偶々店に有ったC105を親父に言って使わせてもらったものだった。

その後何台か店のバイクに乗った後、私は初めての新車に乗る事になる。それはホンダ50cc初(多分?)の5速ミッションを搭載したベンリイSS50だった。C65から始まったホンダカブ系エンジンのOHC化(高出力化)はこのSS50で頂点に達し、50ccで6PSという当時としては驚異的な高性能モデルだった。

またウイングマークが付いたシルバータンクに赤いTボーンフレーム、レーサーの様なシングルシートと低いハンドルという当時としては斬新なデザインは、若者の間で大人気のモデルだった。

このSS50が私が乗った初めてのスポーツ系バイクで、私はこのSS50でバイクでスポーツする楽しさを知ったと云っても良いと思う。50ccといはいえ、それまで乗ったスーパーカブ等の実用車とは明らかに違う動きのバイクで、私がコーナーリングする楽しさを初めて知ったバイクだった。

当時はまだナナハンが無かった時代で、250ccのホンダCB72等が今のナナハンの位置づけだったが、50ccから始まった私のスポーツバイク遍歴は、90cc、125cc、250ccと段階的に大きな排気量に移っていく。それが良かったのか、当時私はバイクによる大きな怪我をしなかったように思う。


●くまげらエコーライン
休憩を終えた我々は、上小阿仁の道の駅を発って国道105号の阿仁前田に向かう。この峠越えの県道214号は、結構な高速ステージで此処はリッターバイクの私が先行する。朝が早いにも係わらず車が多く後半はそんなに楽しめなかったが、夏休み明けの走りで久しぶりの緊張感を味わった私だった。

阿仁前田で国道105号を横断、次は県道309号に入って先ずは森吉山荘を目指す。数週間前の豪雨で森吉山荘への道が一時不通になったが、現在はそれも解消され我々はこれから太平湖を経て大葛から花輪に出る予定にしている。

道路沿いで行われていた森吉山ダム工事は終了し、現在森吉山ダムでは水を貯める試験が行われているようだ。ダムの水位は半分位だったが、その昔あの水の底を走っていたと思うと考え深いものがある。

ダムを横断する長い橋を渡ると道は以前の道に繋がっていくのだが、私はこの道がどうも苦手でどうしてもコーナーの大分手前からブレーキを掛けてしまう傾向がある。

それともう一つ、今回私がコーナー手前からブレーキを掛けなければならない理由があって、それは今履いているフロンタイヤのスリップサインが出ている事だった。ここで頑張ってしまうと、帰る頃にはタイヤのゴムが無くなってしまう可能性が有ったのだ。

森吉山荘から先は中央線の無い狭い1.5車線の峠道で、我々は慎重に走りを進める。

この道は舗装はされているのだが、コーナーに土が浮いている事が多く、またブラインドコーナーも多いから走行には充分な注意が必要である。此処を走るコツはリズムカルに走るの事かな・・・。

峠を少し下った所に在る太平湖グリーハウス前に到着した我々は、暫しの休憩を取る。時間は8時前で秋田市から約2時間で来た事になる。見上げる空には陽射しも出てきて、気温が上がり汗ばむようになってきた。

休憩を終えた我々は、大葛に向かって走り始める。この大葛に向かう道は、途中まで泊滝の在る夜明島渓谷に向かう道を走るのだが、大葛へ行くには途中のT字路を左折する事になる。

直進すれば夜明島渓谷に向かうのだが、道はそこから砂利道になりそれは峠を越えて夜明島川沿いの集落が有る所まで続く。夜明島渓谷の泊滝は林道から歩いて直ぐ(5分位)の所に在りますので、立ち寄ってみる事をお勧めする。

泊滝はそんなに落差は大きくはないが、滝壺が良い感じに広くて清楚な滝と相まって雰囲気が良く、暫く眺めていたくなる滝である。

勿論、OFFロードの奥に在りますのでオンロードバイクで行くのはお勧めしませんが、OFFロードバイクだったら結構楽しめる林道コースだと思います。

















小坂のENEOS GS は日曜日も営業しています。










































































国道104号沿い田子手前のパーキング到着



●太平湖⇒大葛⇒花輪⇒小坂
峠を越え曲りくねった道を頑張って下ると、道幅が広くなって大葛に出る。大葛から鹿角方面に県道22号を右折した我々は、金山黒沢トンネルに向かう。今日の金山黒沢トンネル内は、路面が濡れて霧が掛かっており照明も少ない事もあって見通しが悪かった。

夏場のトンネル内は路面が濡れている場合が多く、トンネルに進入する時は十分に減速する事をお勧めする。トンネル内の濡れたコンクリート路面は滑りますから・・・。

この時期、花輪の街では日本三大ばやしの一つ花輪ばやしが行われ、FUNKYツーリングでも今まで何回か遭遇した事があった。今回、もしかしたら花輪ばやしを見られるかもしれないと私は密かに期待していたのだが、花輪の街は静まりかえっていた。

調べてみたら花輪ばやしは毎年8月19日と20日に行われており、その日は既に過ぎておりました。静かな花輪の街を抜け国道282号を北上した我々は、毛馬内に向かう。毛馬内では秋田の三大盆踊りの一つ毛馬内盆踊りがちゅうど期間中だったのですが、盆踊りは夜に行われる為街の中は通常と変わらず静かで、我々はそのまま毛馬内の街を抜け小坂に向かった。


この座布団の主は天国に召されたようです。

小坂町のいつものENEOSスタンドにバイクを止めた我々は給油を行う。このGSにはお犬様がいつも我々を出迎えてくれるのだが、今日はその姿が見えなかった。

いつも店の奥の棚に寝ていた目の無いお犬様や店内中にマーキングしまくりのお犬様の姿が無かったのだ。他のメンバーがGSスタッフに聞いたところによると、目の無い犬は天国に召されてしまったようだが、マーキング犬は元気でいるとの事だった。

これから我々は、十和田樹海ラインを上って発荷峠に出た後、十和田湖畔に下って最近戦時中に墜落した飛行機が発見された中湖を見下ろす瞰湖台に行く予定なのだが、問題は山の上の天候である。

十和田樹海ラインは霧が発生しやすい場所で、下で晴れていても上では雨が降っていたり霧が出ている場合がある。給油を終えた我々は七滝前を通過、すると私が清水国明や国井律子相手に一世一代の演技をした建物の横に新しいトイレが建てられ 道の駅 こさか七滝 が出来ていた。

道の駅になってもトイレ以外の施設は変わっていないように見えたが、トイレが大きく広くなった事で大型バスが止まり易くなったようで、以前は見なかった大型バスを含め今日の駐車場には多くの車が止まっていた。


●予定変更

七滝前を通過して私はペースを上げたのだが、少し走ると路面が徐々に濡れてきてしまった。濡れた路面で無理は出来ず私はそれなりに走っていたのだが、途中に在るシェルター付近まで行くと霧が出てきて前が見えない状況になってきた。

シェルター付近から上で霧が出る(ここから上に雲が掛かる)のはよくある事なのだが、小雨も降ってきて私はこれから先の予定をどうするか考えてしまった。

この状況では十和田湖の外輪山に雲が掛かって雨が降っている事が予想される。走る予定になっている奥入瀬バイパスは、雨でウエット路面である可能性が高く行っても走りを楽しむ事は出来なそうである。

そこで私は、昨日の天気予報で雨マークが出ていなかった岩手の田代高原や八幡平樹海ラインを重点的に走る事を決断する。

樹海ラインの終点に着いた私は、ウインカーを発荷峠と反対の右に揚げ国道103号を大湯方向に下って行く。暫く下って行くと以前よく給油したガソリンスタンドが在って、我々はそこから左に折れて国道104号に入る。

私がそのGSの前を通るのは久ぶり(四年ぶり?)だったが、そのGSが閉鎖されているのが見えた。田舎のGSが無くなるのは今時珍しくはないが、そのGSには多くの思い出が有って私は昔の事を思い出してしまった。

3XV TZR250R が発売された年だから1991年のFUNKYツーリングでだったと思うが、メーカーから借りた試乗車(TZR250R 3XV)に乗って先頭を走っていた私は、国道285号の湯ノ岱温泉近くの左コーナーを真っ直ぐと読み違えて路肩の畑に転落した事があった。

体もTZRのダメージも大した事が無くそのままツーリングを続けたのだが、TZRは土だらけになってしまいこのGSで給油した際、ついでに洗車し土を落とした事があった。

また、2001年のFUNKYツーリングでは、十和田樹海ラインの例のシェルターの手前で私のTZR(3XV)がガス欠、他のメンバーがこのGSからガソリンを運んでくれて救出された事もあった。その後樹海ライン手前の小坂で給油するようになった為、このGSで給油する事は無くなったのだが、また一つ思い出のGSが消えてしまったようである。

国道104号に入り青森県田子方向に向かって走り始めると、我々の前には乗用車2台と大型トラック2台が走っていた。この国道104号は、前に車がいなければそこそこのワインディングを楽しめる道で、私は早目に車の前に出たいと考えていた。

乗用車二台のパスは問題無かったが、直線が短い道で大型トラック二台を追い越すのはそう簡単ではなかった。
何とか一台はパスする事に成功したが、二台目は難しくトラックの後で時間を潰していたら、前のトラックが左の脇道に消えて行く。

私、忘れておりました。国道104号を走る大型トラックの殆どは青森県の八戸に向かうトラックで、国道104号から田代森を通って国道454号に出た後広域農道を使って八戸に向かう事を・・・。

その話は秋田のトラック運転手さんから聞いた話なのだが、それを覚えていればトラックを追い越さずに田代森入口でトラックが消えて行くのを待っていれば良かったのだが・・・。

前に車がいなくなった我々は、のびのびと走りを進める。国道104号が青森県に入りシェルターが連続するようになると、道は急激に標高を下げヘアピンカーブが連続するようになる。

大型トラックはこのヘアピンカーブを嫌って国道454号を使っていると思われるのだが、バイクにとっても厳しい道で対向車に気を付けてながら慎重に下った我々は、田子手前のパーキングにバイクを停める。


天気は良くなったが、暑くなってきた。

田子まで来ると陽が差してきて、標高が下がった事もあり額から汗が落ちるほど暑くなってきた。雨の心配は無くなったが、今度は暑さの心配をしなくてはいけなくなった。

田子と言ったら私のイメージだと大蒜(ニンニク)なのだが、メンバーの話だと田子牛というブランド牛が有るらしく田子の焼肉屋で食べたら美味しかったらしい。

今日の昼食予定は小坂の幸楽園でホルモンを食べる事にしていたのだが、予定を変更した為食べられなくなってしまった。時間がもう少し遅かったら田子で焼肉でも良かったのだが、今の時間はまだ10時になったばかりで、昼食には早く今回は諦める事にした。

我々はこれからこの先の信号を右折して浄法寺に向かうのだが、この道は中央線の無い箇所や砂が浮いた路面も有って、私は初めて走る二人のメンバーに気を付けるよう指示を出してから田子を出発する。























これから昼食です。
入口横には懐かしい縦置きVツインOHVエンジンの
HONDA GL400(or500)カスタムが置かれていた。



●久しぶりの七時雨山荘
青森県から岩手県に入った我々は無事に浄法寺に到着、県道6号を安代に向かって走っていると道路左側にパトカーが止まっているのが見えた。車の後ろで走っていた私は別に驚きもしなかったが、パトカーは屋根の上のレーダーで対向車の取り締りを行っていたようだ。

北海道ではスピード違反の取り締まりをレーダーパト単独で行う傾向にあったが、東北でも同じ傾向にあるようで、最近人数を掛けた大がかりな取り締まりをあまり見なくなった気がする。

安代の手前で県道6号から県道30号に入った我々は、高速道(八戸道)の高架を潜って田代高原を目指す。私はこの田代高原への道を走るのも久しぶりだったが、道路状況は以前と殆ど変わっていなかった。

今回は車の数が少なく私はそれなりに楽しむ事が出来たのだが、この道には何箇所かトラップが仕掛けられていますから、皆さん頑張り過ぎないよう走りましょう。

峠を越えると一気に視界が開け、目の前に田代高原の緑の草原と遠くに七時雨山が見えて来る。県道30号から右に折れ砂利道に入った我々は、草原の中に建つ七時雨山荘前にバイクを停める。この七時雨山荘は、イーハトーブトライアルのゴール地点となっている所で、ハングライダースクールも行われている場所だ。

いつもはハングライダーのレッスンが行われている七時雨山荘奥の斜面だが、今日は何も行われておらず、緑の絨毯の上は閑散としていた。

我々のバイクの横には先客がいて、ZZR1400と綺麗に改造されGPZ900(又は750?)の二台のカワサキ車が止まっているのが見えた。

我々が昼食を食べに、喫茶店? 花居茶 に行くと、入口横にGL400カスタム(多分400)が置かれていた。1979年に発売された縦置きVツインOHVエンジンのGL400カスタムに私は、当時乗った事が有ったが、重い車体にトルクの細い高回転エンジンのGL400は、回転は上がるが前に進まないバイクだった。

しかし、当時の400ccバイクは、輸出モデルの500ccクラスと車体やエンジンを共用するモデルが多く、国内向けの400ccはそんな傾向のバイクばかりでしたね。

花居茶の中入ると、外に停めてあったカワサキのライダーと思われる男性1名・女性2名が休んでいた。

彼らは我々と入れ替わりに席を立って出て行ったのだが、バイク二台に三人だったので私はZZR1400に男女のタンデム、GPZに女性ライダーの組み合わせを考えていたら、予想は見事に外れてZZR1400に男性ライダー、GPZに女性二人でタンデムの組み合わせだった。

GPZに女性二人のタンデムとは恐れ入った。非力な女性(普通の体格に見えたが・・・)で大型バイクにタンデムする心意気に私は感心してしまったのだが、今の時代女性の方が男性より根性が入っているのかもしれませんね!?


冷風麺という冷やし中華

私がここで食事をするのも久しぶりで、以前に食べて美味しかった岩手冷麺と同じような硬い麺を使用した冷麺風の麺(岩手冷麺とは少し違っていたように思う?)をメニューの中に探したのだが、冷と付く麺メニューは冷風麺だけだった。

そこで私はその冷風麺を注文、他のメンバーも私と同じく冷風麺を注文したのだが、暫く待たされた後運ばれて来た麺は普通の中華麺を使った冷し中華だった。

私はその麺を見て少なからず落胆してしまったのだが、私が勝手に冷風麺を冷麺風と勘違いしたのだから致し方あるまい。少々薄味の冷風麺だったが、せめてスイカか梨が載っていて欲しかったかな・・・!?

昼食を終えた我々は、今日一回目の八幡平樹海ラインに向かう。いつも沼宮内方面から松尾八幡平ICに向かう時に使う道に入った我々は、いつも通りに走って八幡平温泉郷入口の信号を右折、松川温泉に向かう。一回目の八幡平樹海ラインは、三台揃って走る事にした私は先頭で後続に合わせたスピードで走る。

今日の樹海ラインは車も少なく走り易かったが、藤七温泉から上が雲の中で数台先のテールランプも見え難い状況だった。八幡平樹海ラインを終点まで走った我々は、八幡平アスピーデラインを岩手県側に下って行く。ガスは下り始めて直ぐに取れ、視界は回復する。

私がこの方向に下るのは久しぶりだったが、相変わらず交通量が多く我々は車の後ろでゆっくりとを下って行くと、八幡平アスピーデラインを自転車で登るチャリダー軍団に遭遇する。

幾つかのグループに分かれ大きな荷物(キャンプ道具等)を積んだチャリーダー軍団(大学生のグループ?総数20台以上)は、時々立ち止まりながら喘ぐようにアスピーデラインを登っている。

アスピーデライン入口の標高は450m位、秋田と岩手の県境見返り峠下の標高は1550m位だから、彼ら(彼女ら)は1100m分のポテンシャルエネルギーを人力で稼いでいる最中だった。バイクや車等他に使える物が有るにも拘らず、わざわざ自転車で登る彼らの心意気に感服したと同時に若さの素晴らしさを感じてしまいました。


御在所温泉前のPAに到着。
奥に見えるチャリダー達は軍団のほんの一部。

我々が以前アスピーデラインの料金所が在った御在所温泉のパーキングにバイクを停めて休憩を取っていると、先ほどのチャリダー軍団のお仲間が次々と上がって来て、パーキングの奥で休憩を取っていた。

私は彼らを見ていて一つ思う事があった。それは彼らが八幡平に上った後、何処に行こうとしているかという事だった。

彼らには3つの選択肢が有って、
1.秋田県側にアスピーデラインを下る。
2.樹海ラインを松川温泉方向に下る。
3.上ったアスピーデラインを引き返す。

普通に考えたら秋田県側に下るコースなのだろうが、どれも可能性は有る。どのコースにしても、もうペダルを踏む必要は殆ど無いから目的地には直ぐに到着しそうなのだが、私だったら大深温泉の宿泊棟に泊まり温泉に入って汗を流した後宴会かな・・・?

私は休憩を取りながらこれから先の予定を考える。今の時間はPM1:30だが、今日の予定では新鳩の湯温泉にPM4:30までに到着すればよい事にしていた。これから下ってガソリンを給油、そしてまた樹海ラインを上って秋田県側に下って新鳩の湯温泉に行くのに2時間は掛かるまい。そうすると1時間早く温泉に着いてしまう事になる。

そこで私は時間調整の為のオプションを考える事にした。そのオプションとは安比スキー場を往復するコースで、30分は時間を潰せる筈である。

御在所温泉を発った我々は、シェルターが連続するアスピーデラインを慎重に下った後、安比スキー場に向かう。松尾と安比スキー場間の道は適度なコーナーが連続する楽しい道なのだが、問題は車が入るタイミングでコーナー手間で車に着いてしまうのが最悪の展開で、その最悪が結構起きてしまった。

安比のペンション村近くのパーキングでUターンした我々は、取って返して松尾八幡平IC近くのいつものGSに向かう。





松尾八幡平IC前のGS到着
川崎W3軍団の先客がいて、暫く待たされる事に・・・。



































































八幡平 大沼PA 到着

● 川崎 W軍団
我々が給油スタンドの前にバイクを止めると、その前方に沢山のバイクが停まっているのが見えた。それは名称にWが付く新旧の川崎製650ccバイク達で、40年前のW1から現代のW650まで揃ったWファミリーのツーリンググループだった。

その中で数が多いのはフロントがダブルディスクのW650RSだったが、W1の姿も有ったような気がする。このスタンドのスタッフはいつものオバサン1人で、彼女は果敢にW軍団に立ち向かっていた。

これだけの数のバイクを一人で給油するとなると時間が掛かるのは当然で、オバサンは我々に

「お待たせして申し訳ない。」 と言いながら孤軍奮闘の働きをしておりました。

我々は時間的にはまだ余裕が有ったのでオバサンの働きぶりを横で見ていたのですが、給油作業が終わるのを待つ我々を悩ませるものがあった。それはW達が発するバーチカルツインエンジンの大きな排気音だった。

スロットルをあおる度に 「バリバ バリバリ」 とW独特の排気音が辺りに響き渡るのだ。

とにかく彼らはエンジンを切ると言う事を知らないようで、他のバイクの給油を待つ間中エンジンの空ぶかしを繰り返していた。それが1台だけでなく2〜4台のW達が合奏する訳で、とにかく煩かった。

ご本人達は、大好きな愛車の音だから気になる事は無いのだろうが、バイク好きの私からしてもあれは騒音でしかなかった。空ぶかしをしている原因の1つは、アイドリングが安定しないからだと思われるが、ツーリングに出る時はちゃんとアイドリングするように点火時期の調整とキャブレター調整をお願いしたいものである。

W系のエンジンは、ポイントのギャップと点火時期をしっかり合わせ、キャブレターのエアースクリューを調整すれば安定したアイドリングをするエンジンで、始動性も悪くは無い。


これから今日二回目の八幡平樹海ラインへ向かいます。

中にはエンジンを止めてしまったライダーが再始動に手間取っている姿も見られ、古いバイクを走らせるにはそれなりの苦労が伴うようである。

私もその昔W650RSに乗った事が有ったが、とにかく振動が物凄くて高速を走った後は必ず?何かが無くなっているバイクだった。

止まったらエアークリーナーが無くなっていた(音が煩くて落ちたのも分からない)事もよく有る事で、キャブレター内の盲栓が脱落してアイドリングが効かなくなる事も結構あった。

しかし、そんな事にも負けない魅力がW650RSには有るのだろう、昔から川崎のW系に嵌るライダーは多く、今回のW軍団もW系バイクをこよなく愛するグループなのだろうと思う。

W軍団の給油が終わって我々の給油が終わる頃、静けさが戻ったGSは少し涼しくなった様に感じた私だが、結局我々はこのGSで40分の時間を消費する事になったのである。

充分過ぎる休憩を取った我々は、本日二回目の八幡平樹海ラインへと向かう。二回目の樹海ラインは、私が先頭で自由に走らせてもらう事にした。二回目の樹海ラインは一回目より車の数が少なく、私は走りを充分楽しむ出来たのだった。

頂上近くになると一回目同様に霧が出ていたが、一回目より視界が良くある程度周りを見渡せる状況だった。樹海ライン終点のT字路に着いた時、岩手県側の駐車場に例のチャリダー軍団の姿が有って、彼らもようやく頂上に辿り着いたようである。

彼らがこれからどの方面に下るか確認出来なかったが、私は彼らの横を走り抜けながら

「お疲れさんでした。」 と声を掛けてやりたい気持だった。

樹海ライン終点のT字路を今度は左折した我々は、秋田県に入って大沼のパーキングを目指す。県境から後生掛温泉までの下りは、ヘアーピンカーブが連続する道で以前は黄線がビッタシ引かれていたのたが、最近は追越が出来る所が増え大分走り易くなった。

我々は下りの走りをゆっくりとしたペースで楽しみ、大沼のパーキングにバイクを停める。お盆も過ぎたというのに大沼PAには結構な数の車が停まっていて、大沼周辺の散策を楽しむ人で賑わっていた。

最近テレビ番組で大沼の周遊コースが取り上げられる事が多く、またこのパーキングが整備された事もあってか観光客が増えているようである。ここが最も賑わうのは紅葉の季節で、もう1ヶ月もすれば紅葉見物の観光客で車を停めるのに苦労する位の賑わいを見せる事だろう。


GSX−Rの弱点

停めていたGSX−Rのホィールに水が滴り落ちている?


削れて溝になってしまったアルミ製カラー。
写真は2.9万`以上走行した前回の物です。

右の写真はメンバーが私のGSX−Rのフロントディスクを撮った写真なのだが、このレポートの為に写真を編集している時、私は大変な事に気付いてしまった。

ホィールのリム部分に何やら液体みたいな物が写っており、ディスクにも液体が滴り落ちた跡が有ったのだ。

現車を確認して見るとリムとディスクに液体が滴り落ちた跡が残っていて、調べてみると液体の正体は、アクスルシャフトのオイルシールから出てきた水だった。

そういえば最近丸二日間雨の中を走った事があって、その時に水が入ったものと考えられる。しかし、アクスルシャフトには水が浸入しないようオイルシールが取り付けられているのだが、そのシールが効いていないようだ。

GSX−Rの場合シールリップが当たる部分(カラー)がアルミ製で柔らかく、走行距離が進むとシールリップでカラーが削れ隙間が出来、水が入ってしまうのだ。

私のGSX−Rは以前(2.9万`走行時)にも一度シールとカラーとホィールベアリングをセットで交換していたのだが、今回は1万キロ走行程度で水が入ってしまった。

ホィールベアリングを点検すると少しガタが出ていて、今回も三点セットで交換が必要のようなのだが、カラーの材質をもう少し硬い物するかシールの圧力を減らす方策を取らない限り、近い将来また水が入る事になりそうである。

SUZUKIさんには何か対策を取ってもらいたいと思います。


茶立ての清水到着




























●幻の温泉 新鳩の湯温泉
休憩を終えた我々は、今日の温泉に予定している新鳩の湯温泉に向かう。アスピーデラインを下り国道341号に出た我々は、左折して温泉を目指す。新鳩の湯温泉は宝仙湖の少し手前に在って、吊橋を渡って行く温泉である。

FUNKYではこれまで幾度となく訪れている新鳩の湯温泉だが、ハッキリ覚えていないが少なくても五年以上は行っていなかったような気がする。四時半頃までに新鳩の湯温泉に到着し、五時に温泉を出れば七時前には秋田市に帰れると私は考えていた。

アスピーデラインの分岐から玉川温泉までの区間は私の大好物区間で、私は先頭でそれを楽しんむ。玉川温泉から先は路面状況が悪くなり、それなりに走って新鳩の湯温泉の吊橋の前にバイクを止めたのだが・・・!?

吊橋を見た私の目は点に・・・・!!

目の前の吊橋に踏み板は無く、新鳩の湯温泉に渡れないようになっていたのだ。これでは新鳩の湯温泉が営業していないのは明らかで、此処での温泉入浴は諦めざるをえなかった。渡れない吊橋を見ていても何も始まらないので、私は気持ちを切り替え宝仙湖スペシャルステージへと走り出す。

温泉の事は、茶立ての清水まで走った後に考える事にする。

ツーリングから帰って新鳩の湯温泉の事を調べたら、営業を止めたのは昨年からのようだった。私は6月のFUNKYツーリングでも新鳩の湯の前を通っていたのだが、吊橋が落ちている事に全く気付かなかった。

もっとも新鳩の湯の前を通過する時の私の頭の中は、その先の宝仙湖スペシャルステージの事でいっぱいになっているから、吊橋の踏み板が無い事に気付かなかったとしても無理は無かった。

そして宝仙湖スペシャルステージが始まった。予定していた時間より少し早い事もあって走っている車の数は少し多目だったが、走行に支障が出る程でもなく私は走りを充分楽しむ事が出来た。

勿論フロントタイヤのゴムが少なくなっていたから早目のブレーキングを心掛け、加速重視の走りで宝仙湖沿いの道を走り抜けた私だが、今回私のGSX−Rはドライブチェーンを新しい物に交換して来たせいか、加速がスムーズでスピードの乗りが良いように感じた。

新車から4万`弱使用したドライブチェーンはリヤタイヤを回すと張が変わるようになっていて、今回チェーンとスプロケットをセットで交換したのだが、取り外したチェーンは一箇所リンクが固着している所が有った。

今回スピードの乗りが良いと感じたのはくたびれたチェーンがパワーロスをしていた証拠で、やはり新品は良いですね。

走りに集中して走っていたら後ろ(400cc)が見えなくなっていて、私はペースを落とし後ろが追いつくのを待った後、玉川ダムの先に在るトンネルから橋に繋がる直線からまたペースを上げてみる。

私が茶立ての清水にバイクを止めると、そこにはポリタンやペットボトルを手に水を汲む人達が大勢いて、茶立ての清水は大人気だった。連日の猛暑で水の需要が増えてる為か、此処でこの時間にこれだけの人を見たのは私は初めてだった。


フロントサスのイニシャルを調整



タイラップでストロークを見ながらセッティング中。

西日が暑く差し込む中、私は汗を拭き拭き休憩を取る。暑い時はこまめに水分補給をするのは当然だが、夕方になるとエネルギーが足りなくなって集中力が続かなくなってくる場合が有る。

そんな時は固形物を胃袋に入れると結構復活するもので、FUNKYではそんな時の為に粒あんグッディなる伝説の食べ物が有る。


サスペンション・セッティング
今回のツーリングではGSX−R750のサスセッティングをしていて、夕方になって大分煮詰まって来たのだが、この作業は当分続きそうな気がする。

サスのセッティングは、ライダーの技量や走る場所によって違ってくるが、同じ所をグルグル回るサーキットと違い、500km以上一般道を走る我々場合は道路状況が千差万別で、全ての状況にセッティングを合わせる事は難しい。

その為基本的には危険度が高い高速域にセッティングを合わせるのだが、走行する殆どが中低速域な訳でそれを無視するわけにもいかず、難しい作業になる。

とにかく色々試してみてその中から自分に合ったセッティングを見つけ出していくしかないのだが、セッティングの基本として、変更する要素は一つだけにしないと何が何だか分からなくなりますからお気を付け下さい。


ところで今日の温泉だが、此処から先には乳頭温泉郷をはじめ多くの温泉が有って私は何処にするか迷ってしまった。この時間から乳頭温泉に行くのも時間が掛かるので、私は出羽グリーンロードの近くに在り他のメンバーが初めてだという強首温泉に行く事にした。

しかし、私が強首温泉を訪れるのは久しぶりで道を覚えているか心配ではある。
















強首温泉 樅峰苑 は日本秘湯を守る会会員の宿です。





強首温泉 樅峰苑
田沢から国道46号に出て角館に出た我々は、角館バイパスに入る。すると以前は途中から街中に入っていたバイパスが、国道46号の安藤醸造元北浦本舘近くまで伸びていた。バイパスは更に先まで伸びるようだが、これで春の花見の季節に起こる渋滞が少しは緩和されるかも・・・?

しかし、結局バイパスまで車が溢れて渋滞は解消する事は無い・・・?

我々はバイパスを下りた所の信号を角館の街方向に左折、県道10号に入ってキバちゃん(柳葉敏郎)の故郷 刈和野 を目指す。私がこの県道10号を走るのは久しぶりで、以前は集落の中を通っていた狭い道が広いパイバスになっていたりしていた。

刈和野から雄物川を渡って強首温泉 樅峰苑に向かって行くと、樅峰苑の在る集落にバイパスが出来ていて少し戸惑ってしまった。先ほどの県道10号もそうだが、公共事業が削減されているとはいえ秋田の田舎道も着々と整備が進められているようである。


浴場が新しくなっていた。

私の予想では田沢から強首(こわくびと読む)まで40分位と予想していたのだが、実際は1時間近く掛かってしまい陽も大分傾いて来てしまった。

強首温泉 樅峰苑 は、昔豪農だった建物(登録有形文化財)を使った温泉宿で、日本秘湯を守る会会員の温泉である。

建物が在る場所が田んぼが広がる仙北平野の集落の中で、秘湯のイメージは薄い 強首温泉 樅峰苑 だが、建物は大きく立派でその造形は一見の価値が有る。

以前訪れた時は少し離れた所から引いた温泉だったが、二年程前敷地内でボーリングしたところ温泉が自噴したそうで、現在は100%源泉の掛け流しの温泉になっていた。

泉質はナトリウムー塩化物強塩泉で泉温度は約49度、舐めると塩っぱい典型的な強塩泉である。塩泉の特徴は体が温まるというか冷め難いのが特徴で、宿の人も言っておりましたが猛暑が続いている今年は、冷めない温泉が仇になっているようです。

温泉から上がった我々がいつものようにアイスを食べて体を冷やそうとしたのだが、強塩泉の保温効果は強力で汗が引かず往生致しました。

浴場も新しくなっていて、綺麗な浴場に変わっておりました。我々が入った内湯の他に宿泊客専用の露天風呂も有るようですが、日帰り入浴専門の我々には関係無いかな・・・。






今日の全走行距離 556.5km

猛暑の中の556km
我々が強首温泉を出発する時、時間は日没時間の六時半近くになっていた。辺りは薄暗くなって来ていたが、まだヘッドライトの光は必要としない明るさだった。樅峰苑を発って雄物川を渡り秋田空港を目指した私は、昔の記憶を辿りながら何とかグリーンロードの信号に出る。

その頃にはもうヘッドライトの光がなくては走れない状態になっていたが、我々は出羽グリーンロード最終ステージに向かって信号を右折する。

そしてスペシャルステージが始まった。年寄りの目は暗い夜道に向かない為、いつものようなペースで走る事は出来なかったが、何とか無事にスペシャルステージを走り切る事が出来た。

そしてすっかり暗くなった七時過ぎ、我々は無事秋田市に帰還する。猛暑の中の556kmだったが、標高が高い八幡平や十和田湖周辺では暑さを感じずに走る事が出来たツーリングだった。

次回のFUNKYツーリングは10月になりますが、それまでには異常気象と云われた今年の夏も終わり、秋空の下での爽やかなツーリングレポートをお送り出来ると思います。


                       おわり



                                           by Ryuta
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