第3日目 9月22日(土)   宗谷岬→サロベツ→天塩→音威子府→名寄→下川→岩尾内ダム

 年寄りの朝は早い。今日もまた年寄りはAM6:00前に目覚めテレビで天気情報をチェックする。北海道北部は寒気が残るが、今日向かう北見、網走方面は晴れるであろうと言っている。午前中は雨を覚悟しなければいけないが、午後から明日以降は天候は良さそうだ。

 年の順にM氏は起きたがK氏は起きない。朝食の時間になってようやくK氏は目覚める。朝食は特に特色もなく鮭、卵、海苔等であるが他には無いこれは美味しいと言う物が一品欲しいものだ。1泊二食付で8,000円(税別)も払っているのだから。



   洗車されて輝きを取り戻したバイク達                             秋田からここまで554km走って来た

 AM8:00に宿の向かいにある最北のガソリンスタンドが開いたので、ガソリンを給油すると共に泥でパックされたバイクを洗車する事にする。このスタンドでガソリンを入れるのも久しぶりであったが、帆立貝で作った交通安全のお守りは変わっていなかった。

 AM8:50宗谷岬を出発、稚内に向かう。私は稚内市街から西稚内に下る峠から見る利尻島の景色が好きなのだが、今日見る利尻富士は頂上付近が白く雪化粧していて美しい姿を見せていた。昨晩の冷え込みをうかがわせる雪を被った山を観ると、風の冷たさが増して身にしみる。


海岸にはハマナスの花が咲いていた。









 サロベツの海岸線沿いの道を走り、いつものパーキングにバイクを停めて利尻をバックに写真を撮る。ここを初めて走るK氏は雄大な景色と道路に、これが北海道なんだといたく感動していた。

 今日のサロベツは風はあるが強くはなくまだ走りやすい。しかし連休中のせいかいつもより交通量が多い。風を気にしながらもアクセルは開いていきK氏のデジタルメーターは?50km以上を示していたという。


 昨日お風呂で一緒になった人から聞いた風力発電の塔は天塩の少し手前に建っていた。道路に沿って大きな塔が一直線に30基位(多分)並んでいる様は迫力満点で見る者を圧倒する。各地で風力発電の塔を見てきたが、風力発電の塔がこれだけの数一列に並んでいる姿を見たのは初めてである。このような人工物を自然の中に建設する場合、自然との調和というものを考えて欲しい。建てやすいとかコストが安いとか効率が良いとかで無く、その物が美しく見え周りの景色とどう調和するかということを考慮することが大事だと思う。そういう点からいってこの風力発電の形は雑然としていなくて良い形であると思う。

 天塩から国道232号を南下し啓明から国道40号安川三に抜ける道道に左折する。しかし途中の道路表示板の安川三方面が消されているではないか。消されていると言う事は工事中であるか砂利道の可能性が多いと判断、栄橋方向に左折する。結局天塩から真っ直ぐ栄橋に向かえば35km無駄に走ることは無かったのだが、北海道では毎年新しい道が出来ていて突然素晴らしい道に出会う事もあり、新しいルートへのチャレンジは今後も続けられるであろう。

 音威子府で昨日入れたGSの向かいにあるGSでガソリン給油し休憩をとる。今日はトウモロコシは配っていないようだ。

 給油後国道40号を南下する。美深近くまで来ると空が怪しくなってきて雨が落ち始め、様子を見ていたが雨が強くなってきたため雨具を着る。名寄から国道239号に左折し下川に向かい、下川町で岩尾内ダム方面に右折する。空は青空が見え始め路面もドライとなりここでM氏とK氏を先行させる。岩尾内ダムまでの道は中速のコーナーが続く結構走りを楽しめるコースでK氏は満足げであった。




 5年ぶりに岩尾内ダムキャンプ場に立ち寄り休憩する。実はここの近くにあった温泉宿で昼食を取るために来たのだが、宿のあった場所には今は何も無く取り壊されて更地となっていた。キャンプ場の管理棟のおばさんに聞いたら宿が無くなってのは4〜5年だそうで、5年前にFone氏と泊まった次の年には無くなっていた様である。建物は古かったが落ち着いた温泉宿で食事も美味しく結構気に入っていたので残念である。



 5年前に泊まった時、宿には我々の他に数人しか泊まり客は無く広い宿の中は閑散としてしていたのを思い出す。宿の主人とおぼしき人と話した事を思い出した。その人は、冬は雪も多く宿を維持するのが大変な事、年々お客も減っているので来年は建物を新しくする予定である事を話していた。しかしそれはかなわず、廃業してしまったのであろう。これも時代の流れか、古き良き時代の温泉宿が一つ消えてしまっていたようである。
















    5年前には無かった管理棟         昼食の変わりにパン等をお腹に入れる     JEEPミーティング受付テント

 昼食を食べる場所を失った我々は、管理棟の中にあった売店でパンやお菓子を買って空腹を少し満たす。昼を過ぎたが気温は上がらず寒く雨具は着たままである。このキャンプ場ではちょうどJEEPミーティングなるものが行われていて新型のチェロキー等多くの4輪駆動車が集まって来ていた。このキャンプ場も5年前とは変わっていて、オートキャンプ場としても整備が進んでいる様でバンカローらしき建物も建設中であった。白樺の森の中にあるこのキャンプ場は、自然環境も良く設備も整っているのでキャンプする人達に人気は出るであろう。

 PM1:40キャンプ場を出発、上紋峠を越えて滝上に向かう。

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