第五日目 9月24日(日) 糠平⇒幌鹿峠⇒然別湖⇒新得⇒狩勝峠⇒トマム | ||
糠平から幌鹿峠を通って然別湖に抜ける道は本州の山間部にあるような曲くねった道で、本州と違うところは車がほとんど走っていないこと、それが15kmぐらい続いている事である。 M氏とK氏を前に出す。M氏はここは何度となく走っており待ってましたばかりにペースあげる。K氏もそれに続くが今まで走ってきた高速コーナー中心の道と違い低・中速コーナーに戸惑いギヤダウンが上手くいかず苦労しているようだ。R6のブレーキもペースが上がらない一因のようで、R6のフロントブレーキは食いつき感が無く短時間に減速を要求されるこの道には役不足のようである。 一方前を走るM氏は、一昨年FZR413RR−SPでR1二台を引き連れて走った時よりも快調に走れたようで、YZF750SPスペシャルバージョンのハンドリングに大変満足したようでK氏を待つ余裕をみせていた。この道ではハンドリングが重くセッティングも決まっていないノーマルのYZF750SPでは2台を追いかける気も起きずマイペースで然別湖を目指す。 然別湖に沿って建つ然別畔温泉前のパーキングは車で満杯で道路脇の路側帯にバイクを停めて観光船の桟橋がある湖畔に下りてみる。 ![]() 湖の岸にはオショロコマと言う魚が沢山集まって来ていて、観光客が与える餌を待っているようで、我々の投げる石に反応して魚が集まる。この魚達には学習能力は無く石を何回投げても集まってくる。何回投げても同じなので飽きてやめた。この魚以前刺身で食べてことがあるが、淡白な味で美味しかったのを思い出す。 ![]() 湖の景色に妙に溶け込んでいるレーシングスーツ。新人類体形のなせる業か。旧人類体形ではこうはいかない。 AM11:45然別湖を出発する。鹿追町でガソリンを補給し昼食をどうするか考える。以前ここの近くの新得町に地元特産の蕎麦を使って手打ちの蕎麦を食べさせる所があったのを思い出しそこに向かう。 しかし着いて見てビックリ。広々とした駐車場は車で満杯で店内は順番を待っている客でごった返している。秋田でも蕎麦を食べるために1時間近く待った実績があるFUNKYではあるが、ここで長い間待っている時間は無くあきらめてて先に進む。全国的に蕎麦ブームになっているのか、最近何処でも蕎麦食べるのに長い間待って食べるのが普通になっているような気がする。それにしても腹が減った。こうなれば狩勝峠の高速コーナーの登りで憂さ晴らしと狩勝峠に向かう。 今日の狩勝峠は途中走行車線を塞ぐ車がいて追い抜きが出来ない所もあったが、毎年狩勝峠は短くなっているようで楽しむ暇も無く登坂車線は終わってしまう。こうなれば峠の先の180度は回ろうかという下りの大きな右コーナーを楽しみに峠を登る。前には1台の大型バスがいてこれが邪魔になるが幸いバスは峠のパーキングに消えていく。出来るだけ前との間隔をあけるためスロー走行で進みコーナー手前から急加速して右コーナーに突っ込むが、コーナー出口で前の車に追付いてしまい残念ながら思うような走りは出来なかった。世の中思うように物事が進まないのが当り前。 予定ではここから富良野に行く予定でであったが、時間的に余裕が無くなったため落合からトマムに向かい昼食を取ることにする。 落合からトマムまでの道は以前通った時より整備されていて結構なペースで走れたためアットいう間にトマムに到着。 しかしトマムの町に着いてみると、以前食べたラーメン屋も向かいにあったレストランも営業していないではないか。町はゴーストタウンの様で以前の活気は無く人影も見えない。バブルが弾けてしまった今、この山の中に造られたリゾートタウンも消滅しようとしているようだ。これでまた我々の昼食は遠のいてしまった。それにしても腹が減った。 町外れのレストラン風の建物の前を通過するが奥まっていて営業しているかどうか確認できず、またUターンするのも面倒でそのまま通過する。休憩して今後の予定を考えるためアルファリーゾート・トマムの駐車場に向かう PM1:00、バブルの塔が建つアルファリーゾト・トマムに到着する。バブル崩壊後不良債権の塊になっているとテレビで見たことがあったが営業はしているようでパーキングには結構車が停まっている。 ホテルであれば食事をする所があるはずでここで昼食を取る事も可能と判断したが、問題はプライス。このような高級ホテルで昼食など食べた事の無いFUNKYにとって値段が不安材料である。 私が値段を調べにホテルに向かうと玄関先でホテルマンに遭遇、幾らぐらいから食べられるかとメニューの最低価格を聞くと800円位からあるとの返事であった。下手な所で食べるより800円位から食べられるのならここで昼食にする事を決断、2人の所に戻り3人でホテルに向かう。 高級ホテルにレーシングスーツは似つかわしくは無いが致し方無い。入口の女性に食事の出来る場所を聞くと、ここでは和食しかなく洋食だと別の建物になると言う。和食で結構と場所を聞いて三角と書いてMIーKAーKUと言う食事処に行く。入口を入ると階段があり下った所にテーブルが並んでいて窓からは山々が眺められる高級感溢れる落ち着いた雰囲気の三角であったが、客は我々3人だけで店内は閑散としている。良く教育された男性2人・女性1人の従業員さんが我々を出迎えてくれた。 さすがに注文取りのお嬢さんの言葉使いは上品で丁寧、我々から蕎麦セット1,300円×2、天婦羅定食1、800円×1の注文をもぎ取って去っていった。最低価格のメニューは800円の蕎麦であったが私もK氏もチョッと見栄をはってしまって蕎麦セット、M氏は壊れてしまったのか1,800円の天婦羅定食を注文してしまう。 ゆっくりと昼食を楽しんだ我々は、CASHIERに4,400円+220円の消費税を支払い三角を出る。下手なところで不味い物を食べさせられるよりここでの昼食も有りかと頭に入れておく。今度は洋食を食べてみたいものだ。いつまでも倒産することなく存続される事を願うばかりである。 食事の後はせっかくの高級ホテルであるから高級なトイレを使わせてもらい、パンフレットを貰ってホテルを出る。ホテルのパンフレットがカウンターに並んで無いので尋ねるとマネージャーらしき人が奥から持って来た。有るなら最初から並べて置くべきで、こんな所に甘い経営姿勢を感じてしまう。しかし確かにホテル内を歩く我々は浮いていたのは明らかであったが、他人の目は気にしない、気にしない。 |
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