第五日目 9月24日(月) 占冠⇒日高⇒紅葉山⇒厚真⇒苫小牧東港 | ||
ようやくお腹も膨れてPM2:00アルファーリゾート・トマムを出発する。トマムを出ると雲行きが怪しくなってきて空が暗くなって来る。ガムテープ仕様の雨具しか持っていない我々の最大に敵は雨である。雨が降らない事を念じて先を急ぐ。トマムから占冠までの道も整備が進み工事中の所は無くハイペースで走り、見覚えのあるトンネルを過ぎて2台を前に出す。この先には川沿いのワインディングが続くと思っていたら、何とトンネルに中に入ってしまう。 結構長いトンネルを抜けると川沿いのワインディングは通り過ぎてしまっていて比較的真っ直ぐな道が続いて占冠に着いてしまった。以前の道の方がズッート楽しかったのに余計な事をしてくれたものだ。トマムから占冠まで所要時間約15分であった。トマムに着くと空が少し明るくなってきて雨の心配は無くなったようである。以後秋田に帰るまでガムテープカッパの出番は無かった。 占冠の国道237号の交差点で信号に止められて道路標示を見ると、ここから直接国道274号の福山に出る道道の標示が出ている。日高を通らず福山に出られれば大分時間の節約が出来ると思ったが全線舗装路とは限らないので信号の傍にあった道の駅で道路状況を聞くことにする。道の駅の隣に有った観光案内所の昔美人であったと思われる女性に聞くと、6割は砂利道であると教えてくれた。我々は素直に日高に出る事にして日高に向かう。直接福山に出る道が全線舗装になるまではまだ数年の歳月が必要なようである。 日高から国道274号に入り、3日前に通った夕張の紅葉山を目指す。日高から3日前に泊まった平取を通って太平洋に出ればフェリー乗り場のある苫小牧東港は近いのだがまだ時間に余裕があり、予定では富良野から夕張を通って帰る事にしていたので夕張の紅葉山にある大きなお土産屋さんに行くことにする。 国道274号は札幌に向かう幹線道路のため相変わらず車が多く車の流れに乗って走行しPM3:35お土産屋に到着する。 この観光客相手のお土産屋さんは以前から良く利用していたが、最近は停まっている車の数もメッキリ減って観光客も少なく店内に並んでいるお土産の種類も以前より少なくなっているようである。此処にしか無いお土産が特に有る訳でもなくここに立ち寄る意味が薄くなってしまったようである。 各自お土産を買ってバックの容量を増やして収納し、苫小牧東港を目指す。紅葉山から国道234号追分に出て南下、早来町から厚真方向に左折する。すると直ぐにスケートの橋本聖子(今や参議院議員)先生の実家の橋本牧場が左に見えて来た。ジンギスカンの看板が出ていたが営業中かどうか分からずそのまま通過してしまう。厚真の街中に入る手前右手坂の上に温泉施設らしき建物を発見し、Uターンして行ってみる。 坂を登って行くと車が沢山停まっていて今流行の温泉施設こぶしの湯あつまであった。今の時間はPM5:10で、ここからフェリー乗り場まで30分、乗船時間は7:30頃なので余裕をみてもここに1時間半は滞在できる勘定になる。フェリー乗り場にはたいした設備が無いためここで温泉に入り出来れば食事などして時間を調整する事にする。 温泉に入って旅の垢を落しロビーで休憩する(日帰り入浴料500円。)ロビーの奥にレストランがあったので夕食を取る事にする。 これほど味が顔にでる男も珍しい。 K氏はみそラーメン550円と焼きおにぎり250円の合わせ技。K氏はこれにプラスしてM氏の食べ切れなかったとんかつ定食を平らげスイーパーの本領発揮。 私は生姜焼き定食980円を注文するが、この肉が硬くシネクテなかなか飲み込めない代物。結構時間が掛かりました。 この温泉は利用しても、この食堂は二度と利用することは無いであろう。 PM6:30、バイクの所に行くと暗闇に中に人影が見える。さてはバイク泥棒かと緊張するがR6を観察していた若者であった。厚真ではR6は珍しいと見えマジマジと眺めていたが、ここでもまたマゼンダツインズには目もくれてくれなかった。 PM6:40厚真を出発し苫小牧東港のフェリーターミナルに向かう。厚真から苫小牧東港までの道はややこしいしいが、西厚真と自動車道のインターを目指して行けば分かりやすいと思う。 予想通りフェリーターミナルにPM7:00に到着しバイク乗船口にバイクを置く。乗船時間はPM7:30頃のようでここで乗船までの時間をつぶす事にする。我々の前には4〜5台のバイクが既に並んでいたがその最後尾に見慣れないバイクを発見する。 それは750SPがタイヤサイズを参考にしたMV AGUSTA F4−S(218万円の高級車)であった。イタリヤ人でなければデザイン出来ないようなテールエンドの4本エキゾーストはどうなんでしょう。エキゾースト・ノートが意外と普通に静かで拍子抜けであったが、後ろに並ぶYZF750SPと比べて見ると非常にコンパクトで見た目400ccと言っても疑われないであろう。 このMVのオーナーは背か高く年齢は30歳代前半、コンピューター関係の仕事していて今回はインターネットで知り合った人達と北海道ツーリングにやって来て新潟に帰る所であった。と言うのが私が描いたシナリオであるが、これが当たっているかどうかは確認してなかった。 予定通りPM7:30過ぎに乗船する。秋田からフェリーに一緒に乗ったオフロードバイクがいたとM氏が言う。年寄りは気がつかなかったが。 秋田行きの2等客室はいつもの様に空いていたが、一区画が秋田市新屋の団体さん専用の紙が下がっていた。 我々は真中の区画の窓側にスペースを確保し着替えてからビールを買った来て乾杯する。フェリーの中で売っているビールの価格が、東日本フェリーと違って普通の価格なのがうれしい。 そうこうしていると新屋の御一行様が入場してくる。年配の男女によって構成される新屋の団体さんは、早速酒盛りを始め秋田弁が客室内を飛び交う。こんな時必ず大声で笑ったり、話したりするオッチャンはいるもので少々うるさい。そのうち女性専用の区画があるのを知った昔女性だったと思われる人達が、団体さんの区画を飛び出して女性専用の区画に進行を開始し、我々の区画からも毛布奪い取っていく。 我々も波乱万丈の今回の北海道を振り返りながら話が弾み、何とかこのフェリーに乗る事が出来たことを素直に喜び合う。PM10:00になって客室の電気が消されたため、場所をロビーの移して講師M氏によるライディング講座が開講し受講生K氏との真剣なやり取りが夜遅くまで続くのであった。 ここでこのアイスを食べるのがお約束のM氏 |
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