コース

秋田⇒広域農道⇒五城目⇒上小阿仁⇒阿仁前田⇒太平湖⇒鹿角⇒小坂⇒

十和田樹海ライン⇒発荷峠⇒十和田湖子ノ口⇒銚子大滝⇒子ノ口⇒宇樽部⇒

迷ケ平⇒
田子昼食 池田ファーム 焼肉⇒堂前⇒広域農道⇒淨法寺⇒安代⇒

安比⇒安家⇒松尾⇒松川温泉⇒八幡平樹海ライン⇒藤七温泉 入浴

八幡平アスピーデライン
⇒国道341号⇒玉川ダム⇒田沢⇒角館⇒協和⇒

広域農道⇒モト ワークス ヒラタ  走行距離 490km



久しぶりのバライティに富んだ車種構成・・・


雨の心配は無さそうだが、暑くなりそうです。



 お盆が過ぎた8月末に行われた今回のツーリングだったが、今年の秋田ははお盆が過ぎても暑い日が続いており(例年秋田ではお盆が過ぎると涼しくなる)、今日のツーリングも暑さを覚悟しての出発となった。

 今回の 2012 FUNKY 5th.ツーリング の参加台数は6台、FUNKYとしては多目の台数となったのだが、今回は2台の2サイクル250cc(NSR250&RZ250R改)が参加していて、8年前まではTZR250R(3XV)で走っていた私としては昔を思い出すツーリングとなった。

 2台の2サイクルマシンを除いた4台の内訳は、私のGSX-R1000(K5)、ZX-10R('10)、FZ1-S('07)、GSX-R750(K9)でパワーは2サイクル250の3倍近く違うのだが、2サイクルライダーのポテンシャルは高く、走る上では何ら問題は無い(多少排気煙の問題は有るが・・・)だろう。


道の駅 上小阿仁 で休憩 
 今回のツーリング目的の一つが青森県田子町で田子牛焼肉を食べる事なのだが、森吉のくまげらエコーライン十和田樹海ライン八幡平樹海ライン宝仙湖沿いの国道341号等走り処も多々有り、立ち寄る藤七温泉もまた楽しみなコース設定になっている。

 いつものように定刻のAM6:00に秋田市を出発した我々は、先ずは下新城から広域農道を使って国道285号に出て上小阿仁の道の駅を目指す。1時間程で道の駅に到着した我々は、休憩を取ってこれから始まるくまげらエコーラインに向けて体調を整える。

 休憩を終えた我々は 道の駅 上小阿仁 を発ち、くまげらエコーライン上小阿仁〜阿仁前田間の高速ステージを駆け抜けて国道105号を横断、太平湖グリーンハウスを目指す。

 阿仁前田から大葛を結ぶ県道309号(くまげらエコーライン)は森吉山ダムから森吉山荘までは二車線の道で楽しめるのだが、森吉山荘から大葛までの区間は中央線が無い1.5車線の狭く曲がりくねった道で、走行には充分な注意が必要である。

 特に太平湖グリーンハウスから大葛までの区間は沢沿いに走る為高低差が少なく、スピードを出して走る車もおりますのでキープレフトを徹底する事をお勧めします。

 私は苦手な森吉山ダムから森吉山荘間を何とか走り切り、太平湖グリーハウス前のパーキングにバイクを止め休憩を取る。時間はまだ8時前でグリーハウスに人影は無く、我々は上昇し始めた気温を感じながら休憩を取った後、グリーハウスを出発,して大葛、鹿角経由で小坂町のGSを目指す。

太平湖グリーンハウス到着
ここまで来ると気温も上がってきた。

朝が早いのでパーキングには誰もいない。

YAMAHA RZ250R 改
フロントフォーク・スイングアーム・ホィール等
他車パーツを使用して組み上げたスペシャルMC
 狭い峠道を越えて大葛で県道22号に出た我々は、右折して峠のトンネルを抜けて鹿角市に入る。我々は国道282号には出ず、その手前から282号と並行している県道191号で花輪の街に出てから国道282号に入る。

 以前は花輪から県道66号で大湯環状列石遺跡経由で小坂に向かう事が多かったのだが、国道282号が改修され毛馬内までのバイパスが出来てからは、毛馬内経由で小坂に向かう事が多くなった。

 我々は今回も毛馬内経由で小坂に向かったのだが、近年大湯環状列石遺跡(大湯ストーンサークル)も整備され色々な施設が出来ていますので、お時間の有る方は見学されるのも一興かと思います。
 
十和田樹海ラインから奥入瀬 銚子大滝へ
  AM9:00 我々は小坂のいつも立ち寄る ENEOS GS に到着、給油と休憩を取り十和田樹海ラインに備える。このGSには代々看板犬がいるのだが、以前立ち寄った時は事務所内にマーキング中だった看板犬は、今日は定位置で睡眠中でしたね。

 私はこのGSが休業しているのを見た事が無く、日曜日(田舎では日曜日休業のGSは結構多い)でも安心して立ち寄れるのGSなのだが、年中無休なのかどうかは定かでは無い。最近消防法の改正(H25年2月1日〜)で全国で2000店余のGSが営業出来なくなるとニュースになっていたが、2013年はツーリング先で当てにしていたGSが無くなっている可能性が有るかもしれません・・・!?

小坂町のいつもの ENEOS GS 到着


GSの看板犬は、定位置で寝ておりました。

  社外のカウルを纏ったNSR250R
今の時代、色々なカラーリングのカウリングが販売されており、その殆どがChina製だが、取付には穴が合わなかったりして苦労する事が多いようです。
 給油を終えた我々は、廃線になった小坂鉄道の踏切を渡り(一時停止無し)十和田樹海ラインに走り出す。今日の樹海ラインは結構交通量が有って道の駅 こさか七滝 を過ぎた序盤の低速区間は楽しめなかったが、中盤の高速区間から後半はそれなりに走る事が出来た。



1台足りない!?



3.11で破壊されたガラス窓は綺麗に修復されていた。

 十和田樹海ラインを走り終えた我々は、十和田湖の展望台が在る発荷峠のパーキングにバイクを止める。今日(八月末)のパーキングに車の数は多くなく、3.11以前の賑わいは無く観光客が減少しているのは確かなようである。

 我々のこれからの予定は、奥入瀬バイパスで撮影会を行った後宇樽部から国道454号と県道21号を使って田子の池田ファームに向かう予定になっていて、予定通りいけば池田ファームの開店時間AM11:00に間に合う筈である。

 休憩を終え我々は発荷峠を下り十和田湖畔の和井内に出て右折、休屋に向かう。十和田湖畔の道は木々に覆われて陽射しも当らず涼しく大変気持ちが良い・・・。

 我々は休屋からトンネルを抜けて宇樽部から子ノ口に向かったのだが、道路脇に何やら看板が出ていて、走りながら見たのでハッキリとは分からなかったが、通行止の文字が有ったような・・・?

 通気止といえば思い出すのは2nd.ツーリングの時に通行止だった奥入瀬バイパス〜子ノ口間なのだが、あれから3カ月も経っているのでまさかと思ったのだが、そのまさかだった。

 子ノ口手前の電光掲示板には奥入瀬バイパス方面が通行止である事が表示されていて、奥入瀬側から奥入瀬バイパスを上がって子ノ口に戻って来る予定にしていた私は焦ってしまいました。

久しぶりに奥入瀬観光
 子ノ口で奥入瀬沿いの道に右折した私は、これから先の予定を考える為直ぐ先の銚子大滝のパーキングにバイクを止めた。折角なので銚子大滝を観光する事にしたのだが、FUNKYが奥入瀬にバイクを止めたのは久しぶりで、観光となるとそれは20年以上前の石ヶ戸以来(銚子大滝は初めて・・・?)だったかもしれません?

 奥入瀬は十和田湖の水が唯一流れ出ている川で、その水が外輪山を深く削り現在は高い崖の底を奥入瀬は流れている。陽射しが届き難く森に覆われた奥入瀬は夏でも涼しいのだが、今日の銚子大滝は2〜3日前に降った大雨の為か水量が多く、マイナスイオン満載で気持ちの良い一時を過ごす事が出来ました。
 

  今日の銚子大滝は水量が豊富で大迫力だった。



 奥入瀬は崖に囲まれ深い森の中を通っている。

ここでの写真はFUNKY初めて・・・?
 ところで問題は奥入瀬バイパスで行う予定の撮影会だった。奥入瀬バイパス〜子ノ口間は、2nd.ツーリングの時も通行止(奥入瀬バイパスの冬期閉鎖開け直後は、通行止になっているケースが結構多い)になっていたのだが、あれから3カ月経っているので通行止は解除されているだろうと私は考えていたが甘かったです。

 予定通りに奥入瀬バイパスで撮影会を行い、奥入瀬バイパスを引き返し奥入瀬に戻って田子に向かうとすると、当初予定から30分以上遅れると考えられる。一方撮影会を取り止めこのまま田子に向かうと、池田ファーム開店時間の大分前に到着する可能性も有り私は悩んだのだが、暑い事も有り予定を前倒しして早く涼しい八幡平に上がりたいとの思いも有って、私は撮影会を取り止めここから田子に向かう事を選択する。

 我々は銚子大滝を発って子ノ口に戻り、宇樽部から国道454号に入って十和田湖外輪山を上り、峠で一瞬青森県から秋田県に入る。国道104号に出る県道128号を右に見ながら国道454号を直進した我々は、再び青森県に戻り迷ヶ平で国道454号と別れ県道21号に右折する。

 県道21号は狭いながらも舗装された森の中の道で、やがて牛が放牧された牧場の中を走るようになり道幅も少し広くなる。ところが県道21号が高原地帯から沢筋に下り始めると、道は狭く曲りくねったものへ変わっていく。

 県道21号を少し下って行くと、左ヘアーピンコーナーの右側に新しい広い道が現れそちらを県道21号と見間違いそうになるが、間違ったとしても最終的には県道21号に合流するので問題は無い。右側の道の方が道幅が広く走り易い?(私は通った事が無い)よう見えるので、右側へ入る道を使っても良いかもしれません。

 曲がりくねった下り坂を抜けて道が平になってからも暫く人家も無い寂しい道が続くが、やがて道の両側に大蒜畑が広がるようになり集落も現れて田子の街が近い事を知る。昼食場所の池田ファームは田子の街の少し手前に在って、道の左側に大きな看板が出ていますので間違う事は無いと思います。

田子牛焼肉 池田ファーム

ここでも一台足りない。


開店したばかりとあって貸切り状態の店内。

 我々が池田ファームに到着したのは開店10分前で開店時間まで待つ事になったのだが、到着して初めて私は最後尾を走っていたGSX−R750が居ない事を知る。暫く待ったが来ない為、私が探しに戻る事にした。

 私が1km程引き返した時、前からGSX−R750がやって来た。私はすれ違い様にカウル損傷の有無を確認したのだが、変わった様子は見られず先ずはひと安心。急いでUターンした私が共に池田ファームに戻ると、開店時間を過ぎていて我々は揃って池田ファームの店内へ向かう。

 私がGSX−R750に遅れた原因を聞くと、私の心配していた通り右に入る広い道が原因だったが、真相は私の予想とは異なったものだった。左コーナーの右側に広い道を確認しながらも道なりに細い道(県道21号)を下って行ったGSX−R750だったが、道が平になって暫く走っても我々の姿が見えず不安になっていったようだ。

 そこで気になったのが先ほど右側に見えた広い道で、正しい道はあの道ではなかったのか・・・? 今走っている道に確信が持てなくなったGSX−R750は、あの広い道まで引き返す事を決断し広い道へと入ったのだが、前に書きました様に結局先ほどまで走っていた見覚えの有る県道21号へ戻ってしまうのであった。

 こうなればGSX−R750に選択肢は無く、県道21号を田子へ向かって走り出し私とすれ違う事になるのであった。

 通常私は迷いそうな分岐が有る場合は後続が揃うまで待つのだが、今回の場合一時停止でも無く間違いそうだと気付いた時既に分岐を過ぎていて、間違っても同じ場所に出る事もあって、私は止まらずに走ってしまったのでした。

 そんな事でGSX−R750迷子事件は起きてしまったのだが、そもそも特に飛ばして走っていた状況でもなかったのに、前と離れてしまったGSX−R750(狭く曲がりくねった道が苦手)が問題で、一段のレベルアップをお願いしたいと思います。

 池田ファームの店内は開店直後とあって誰も居なかったが、スタッフさんの姿も無かった。このお店は入口の左側に在る商店の人がスタッフさんで、私は隣の商店に行き注文取りをお願いする。

 我々は上カルビ定食、ヒレ定食、サーロイン定食等を注文、暫くしてお肉が運ばれて来る。ここのお肉の霜降り状態は写真をご覧頂きたいが、決してお安いとは言えないが大変美味しいお肉で、このお値段ではなかなか食べられないお肉だと思います。

 我々は田子特産の大蒜の擦りおろしと共に田子牛の焼肉を頂き、大満足して食事を終えました。



新しい道を通って浄法寺へ
 満足して池田ファームを後にした我々は、田子の街中で国道104号に出て秋田県方面に向かい、道前の信号で県道181号に左折する。FUNKYではこれまでこの県道181号を使って浄法寺に出ていたのだが、今回は以前BBSで教えて頂いた広域農道?を使って浄法寺に向かう事にした。

 信号を左折して橋を渡ると県道181号は突き当って左に曲がるのだが、今回我々は突き当りを右折して川沿いに進む。暫く行くと走っている道と同じ位の道と交わる交差点に出て、そこを右折して橋を渡る道が浄法寺に抜ける広域農道である。

 先ほどの交差点の右から来ている道は、国道104号からの山越えの道なのだが、狭く曲がりくねっていて走って楽しくは無いので私はお勧めしません。この広域農道は青森と岩手との県境に広がっている放牧場(和牛の飼育?)を開発する為に作られたと考えられるが、しっかりした二車線舗装路で景色も良く、車も殆ど走っておらず楽しく走れる道でした。

 しかし今回に限って言えば、数日前に降った大雨の影響で道路上に泥や木々の枝が散乱している道路状況(特にコーナーに多かった)の為、探りながらの走りになってしまい楽しむまではいかなかったのが非常に残念でした。

 この広域農道は浄法寺の街の少し手前で県道181号に合流、どちらのルートでも浄法寺に出られますので時間に余裕が有れば広域農道を楽しんでもらいたいと思います。但し、雨が降っている場合山の上はガスに包まれるようですので、県道を行った方が良いかもしれません。

山の上を走る広域農道?
国道104号道前と県道6号浄法寺を結ぶ。


道の両側は放牧場になっていて沢山の和牛が我々を見ていた。




 天気は良いのだが暑かった ⇒
アクシデント発生
 浄法寺で県道6号に出た所で後続を待ち、我々は安代方面に走り始めた?のだが、少し走ったところで私は後が居ない事に気が付いた。止まって後続を待っていると、ZX−10Rのエンジンが掛らないと後続が知らせに来る。

 ZX−10Rは遅れていた後続を待つ間、キルスイッチを切ってエンジンを止めていたらしいのだが、後続が来てセルボタンを押した時、カッチと音がするだけでエンジンは掛らなかったと言う。何とかエンジンを掛けようと色々やったらしいのだが、エンジンは掛らなかった。

 私がUターンしてZX−10Rの所に戻った時、この暑い中何故かZX−10Rを押すライダーの姿が見えた・・・? 押し掛けをしてい訳でも無く、ライダーはただバイクを押して移動しているだけでした・・・? 何のためにバイクを押していたのか聞いたのだが、その理由は聞いた筈だが忘れてしまいました。

 私はZX−10Rを道路脇の交通の邪魔にならない場所に移動し、ZX−10Rの点検を始める。

●メインスイッチを入れると、メーターは正常に作動しウインカーもライトも点灯する。
●メーターにエラーコード(ZX−10Rはインジェクション)は出ていない。
●セルボタンを押してもカッチと音がするだけで、エンジンは回らない。

 ここまでの点検でエンジンが回らない原因として考えられるのはバッテリー電圧の低下(バッテリー上がり)で、私は押し掛けでエンジンが掛る可能性が高い(エラーコードは出ていない)と判断、押し掛けを試みる。

 リッターバイクの押し掛けは通常2速か3速で行うのだが、10Rは止まった状態ではニュートラルから1速にしか入らず(Kawasaki特有の機構)1速で押し掛けを行う。1速で押し掛けをした場合、エンジンブレーキが強く掛る為リヤタイヤがスリップしやすく、暫く押したがエンジンは掛らなかった。

 ある程度押したところ方向を転換、体で車体に体重を掛けながらバイクを押してエンジンは何とか掛ったのだが、私は息は上がり汗がドッと吹きたしておりました。エンジンが掛かって直ぐさまクラッチを切った私は、ギヤをニュートラルに戻しエンジンが止まらないようスロットルで回転を保つ。

 エンジンは止まらずに回っており、私は走行出来ると判断してそのまま秋田に向かう事にしたのだが、エンジン始動は押し掛けでするとしても秋田まで辿り着けるかは天に祈るしかなかったのでした。


 結局ZX−10Rは秋田まで帰って来る事が出来たのだが、バッテリーが上がった原因は分からないままだった。バッテリーが上がった状態でエンジンのジェネレター(発電機)が発電していなければ、電気が無くなりエンジンは止まる(ZX−10Rはインジェクションの為電気が無ければエンジンにガソリンが供給出来ない)筈だが、エンジンは回っているので発電していない訳では無さそうである。

 後日故障したバッテリーを充電してみると導通が無くバッテリーは完全に死んでいて、私はバッテリーの劣化が今回の始動不良の原因と判断したのだが、それだけでは不十分だった事を私は北海道の地で知る事になるのである。


 浄法寺から安代に出た我々は国道282号を南下して安比に向かい、安比高原スキー場方面に右折して裏道を使って松尾八幡平インターチェンジ入口近くのいつものGSを目指す。

 PM2:00前、我々は松尾のGSへ無事到着、ZX−10Rは問題無く走っているが時々ヘッドライト(HIDライト)がチカチカしているようだ。我々は給油を行って、これから向かう本日二つ目の樹海ライン、八幡平樹海ラインに備える。

八幡平樹海ラインを楽しんで藤七温泉へ
 岩手側から八幡平を越える場合八幡平アスピーデラインと八幡平樹海ラインの二つのルートが有るのだが、FUNKYでは基本的に八幡平樹海ラインを上がる事にしていて、反対に八幡平から下る時は八幡平アスピーデラインを下る事が多い。

 理由は八幡平樹海ラインはアスピーデラインより交通量が少なく路面状態も良いのと、登りの左側が山側となるので右車線を保険として使える事が有る。反対に八幡平樹海ラインを下る場合、道路左側がガードレールの所が多々有って(ガードレールの外は崖?)ガードレールの外が気になり楽しく走れない状況になるのである。

 GSを出発した我々は、いつものように八幡平樹海ラインにに向かい、松川温泉までの狭い登りの道をゆっくりと走って行く。松川温泉を過ぎた所のT字路を右折した我々は、一気にペースを上げて藤七温泉を目指す。基本的にはここの上りが苦手な私だが、道のレイアウトは頭に入っていて結構頑張って走り切りましたね。

 今回温泉は三年ぶりの藤七温泉だったが、藤七温泉は立ち寄る度に何かしら変わっていて、今回も露天風呂のレイアウトが以前と変わっていた。藤七温泉の露天風呂は、基本的にお湯が湧き出ている場所に湯船を造っている事が多く、雪解けと共に地形が変わる為か露天風呂の場所も変わるものと思われます?

 我々は爽やかな青空の下温泉を楽しんだのだが、藤七温泉の良い所は八月の暑い時期でも標高が高い(標高1400m位)為、温泉から上がっても汗が比較的早く治まる事にある。夏場の温泉は入った後が大変で、温まった体のままでウエアーを着るのは汗で体にへばり付き着るのも大変だし、汗がなかなか治まらずこれまた大変なのだが、夏に我々が標高の高い温泉(藤七温泉や須川温泉等・・・)を選ぶ理由がそこに有る。

ここで入浴券を購入して温泉に・・・。

白濁というよりは泥湯の露天風呂。
底から温泉が湧いています。
山の斜面には、沢山の露天風呂が点在しています。

レザースーツのファスナーを上げ、モチベーションのスイッチ入れて イザ!! 出発!

 PM4:00前、温泉でリフレッシュした我々が峠を越えて岩手県から秋田県に入り八幡平アスピーデラインを下り始めると、次第に雨が落ちて来て後生掛温泉近くまで来ると本降りになって来た。雨は直ぐに止みそうも無く、私は後生掛温泉入口近くのパーキングにバイクを入れ雨宿りする事にした。


新玉川温泉入口から茶立ての清水まで一気走り!!

藤七温泉を出て後生掛温泉手前で雨が強くなるパターンは、私に2008年の4th.ツーリングの事を思い出させていた。私のFUNKYレポートを以前からお読みの方はお分かりかと思いますが、2008年の4th.ツーリングで私は雨水の流れに乗ってリヤタイヤがスリップして転倒、救急車で花輪まで運ばれる事になったのでした。

 今回パーキングにバイクを入れ雨宿りするところまでは4年前と全く同じ流れになっていて、私はこれからどう行動すべきかで悩んだ。4年前はパーキングの東屋で雨具を着て直ぐに走り始め、国道341号大場谷地への登りで事故を起こしてしまうのだが、その時の事故現場は雨が上がっていた。

 雨は降っていなかったが、それまでに降った雨が側溝から路上に溢れ出し、それに乗った私はスリップダウンしてしまったのだが、その時の教訓は雨が上がった直後は結構危険(雨が降っていないのでペースが少し上がる)が危ないという事だった。


この時間になるとエレルギーが切れて集中力が落ちて来るので、エネルギーをこまめにチャージ 
    
 その教訓から私は今雨を降らしている雨雲が(土砂降りの通り雨?)通過するのを待ち、雨が上がってから走り出す事を選択したのだが、雨は20分?程で上がって我々はウエット宣言が出されたアスピーデラインを慎重に下って行く。

 国道341号が近づくとアスピーデラインの路面は次第に乾いて来て、左折した国道341号の路面は殆どドライ(道路脇は黒い所も有ったが・・・)となり、我々は4年前の事故現場を一瞬で通過して玉川温泉に向かって走りを楽しむ。

 新玉川温泉入口で小休止した後、我々は宝仙湖玉川ダム秋扇湖鎧畑ダムと一気に走って茶立ての清水のパーキングにバイクを止めた。今日の国道341号は時間が少し早かった(PM5:00前)為か交通量が多く、それなりにしか走れなかったが、バイクから降り緊張感から解放されたメンバーからは笑顔がこぼれておりましたね。

 ここまで来ればもう一気に秋田市に戻るだけなのだが、気掛かりなのはバッテリー上がりを起こしているZX−10Rだった。茶立ての清水を出発する時も私はZX−10Rの後ろを押してエンジンを掛けたのだが、このまま秋田市まで帰れるのかどうか・・・? まだ分からない・・・?

暑かった1日は終了 全車帰還・・・
 我々は国道341号から国道46号に入り角館を経由し協和から広域農道を使って秋田市に帰って来たのだが、ZX−10Rの状況は徐々に悪化していて、ヘッドライト(HIDライトなので電圧が下がるとライトが消える)が消えたり、メーターパネルにエラーが表示が出て高回転が回らなくなったりしていたようだ。

 10Rを走らせているライダーは気がきではなかったようだが、エンジンが止まらずに秋田市に戻って来られたのは本当に幸運だった。北海道を経験した後だから言える事だが、ヘッドライトの配線を外してライトを消せば問題無く走れたと思われます。しかし、あの時点で私の頭はそこまで回りませんでしたね・・・。

 8月の暑さの中で行われた今回のツーリングは、9月の北海道ツーリングで起きるドラマの伏線(ZX−10Rの故障原因はレギュレターレクチファイヤーのオーバーヒートで、気温が高いと特に電圧をコントーロール出来なくなる)となったのだが、思い出に残るツーリングとなったのは確かである。

 焼肉の昼食は美味しかったし、温泉も良かったし、何よりも走りを充分楽しむ事が出来たツーリングだった。今回のツーリングが、次回の29回目の北海道ツーリングに繋がっていたわけで、私としては色々と勉強させられたツーリングでもありました。

 

YAMAHA RA250R改 中速ステージまでは、リッターバイクと互角の走りを見せた。 (この写真はFUNKY4th.ツーリングの時に撮影したものです。)

                                                     END
by Ryuta
MONDEY 11 FEBRUARY 2013
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