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 ■ 4日目


お母さんに見つめられて緊張してます!?



朝日が眩しいです。
ここを出発する時グリーンマンが雨具を
着ていないのは初めての事かも?



身長あまり変わりませんね。
●北海道3日目がスタート
今日は月曜日、ポレポーレでは土曜日の夕食から月曜日の朝食まで食事は出ないので朝食は無く、我々はいつもより少しゆっくりとした朝を向かえる。

私は昨夜点灯しなくなったZX−10RのHIDヘッドライト(下向き)の状態を見に車庫に行く。バーナー(球)を外して見てみるとチョッと見異常は無さそうだったが、やはり点灯はしなかった。ZX−10Rのヘッドライトは、左側が下向き、右側が上向きとなっており、上向きで両方点灯する方式になっている。

HIDのバーナーはガソリンスタンドでの購入は難しそうだし、10Rは上向きも下向きも同じH7バルブを使用している事から、私はHIDの配線を外し上向きのバルブを下向きに移して下向きが点灯するようにした。これで差し当たりの走行に問題は無いだろう。


建物の色がピンクになってました。

部屋に戻り出発の支度をして一階に下りて行くと、お母さんがV−MAX嬢と話していた。お休みのお母さんは我々の為にわざわざお化粧をして見送りに出て来てくれたようだ。

お母さんは、いつもお土産を貰ってばかりで申し訳ないと、鹿肉のパックをお土産に持たせてくれた。私は北海道の珍味をありがたく頂戴する事にした。

外に出て出発の準備をする我々をお母さんは温か見守っている。今回はいつもの北海道と違い宿泊日が日曜日になってしまったが、今度来る時は夕食と朝食が食べられる日に訪れたいと私は考えている。

お母さんが作る食事は旅館や民宿等の食事と違い北海道の家庭料理がベースで、私は北海道の家庭料理が食べられるここの食事を大変楽しみにしている。例えばザンギ(鳥のから揚げ)や肉厚なホッケ等秋田では食べられない食材が食卓に並ぶポレポーレの食事、これが美味いんだ。


職場訪問
支度を終えた我々はお母さんと一緒に写真を撮った後、スッカラカンになっているガソリンタンクを満たしにGSに向かった。

今日は休日で穂別のGSが休みではないかと心配していた私は、お母さんに今日GSが営業しているかを聞くと、お父さんが仕事に行ったから今日は営業していると教えてくれる。

最初お母さんが言っている意味が分からなかったが、ホクレンに勤めているお父さんは今穂別のホレンガソリンスタンドで働いていると言うのだ。我々は街中に在るENEOSGSの前を通過、街外れに在るホクレンGSに向かったのであった。


お父さんの働くホクレンGSで給油。









夕張のSeicomartで朝食。


道路の向こうを列車が走って来た。ここで列車を見たのは初めてで、直ぐ横に線路が走っている事を初めて知った。



お父さんとお話。

ホクレンGSに到着するとお父さんともう一人のスタッフが出て来たが、お客が我々である事を知ったお父さん、大変驚いておりました。

私はお父さんに給油してもらっていたのだが、途中から作業を受け継ぎ私が満タンにする。私のGSX−Rには14.8リットルのガソリンが入ってまだ3リットル以上余裕があったのだが、ZX−10Rには17リットルタンクに17.6リットル!?のガソリンが入ってしまった。

これは10Rのタンクの中に殆どガソリンが残っていなかった事を物語っており、いつ10Rが止まってもおかしくない状態であった。もしこのホクレンGSがもう100m先に在ったら辿り着けた保証は無く、昨日の夜Seicomartに買い物に行っていたら、ここにバイクを押して来ていた可能性も有った。

ライトが点かなかった事が結果的にバイクを押さずに済んだ事に繋がった・・・・?


思い出の地 夕張 Seicomart


ハーレーに乗ると言うオジサンに捕まった10R。
秋田にも来た事が有ろとかで、話が長かった。

給油を終えた我々はポレポーレ前を通過して思い出の地 夕張 Seicomart に朝食を食べに向かう。

穂別から国道274号まで穂別川沿いに走る道は、路面状態がそれほど良くない北海道の典型的な田舎道で、そこを我々は一定のスピードで走る。

つまりコーナーも直線も同じようなスピードで走るのだが、SS系のバイクでは可能なその走行も運動性能の違うV−MAXでは難しくV−MAXは次第に離れていく。

それでもV−MAXはコーナーの遅れを直線で挽回しようと集中して走っているようだ。路面状態が良くない道を走る時、シートにどっしり座っていてはいけない事は前にも書いたと思うが、北海道はそんな道だらけだ。

競馬のジョッキーように下半身でしっかりバイクをホールドし腰を浮かして走るその走り方は、北海道の道を走る上では絶対に必要なもので、さもなくばライダーは下からの突き上げに翻弄される事になる。

国道274号に出ると交通量は増えたが、いつもより車の数は少なくスムーズに紅葉山に到着、右折して国道452号に入り夕張高校近くのFUNKY御用達?Seicomartにバイクを停める。

私はここでサンドイッチとお茶を購入して軽い朝食とし、他のメンバーも各自朝食を取ったのだが、グリーンマンは白いクラウン?に乗って現れたオジサンに捕まって色々質問されていた。

ハーレーに乗っていると言うオジサンは同じライダーとして我々に興味が有ったようだが、基本的にハーレーライダーとFUNKYライダーとでは共通の話題が少なく、グリーンマンはもっぱら聞き役に回っていた。

朝食を取ってエネルギーを補給した我々は、いよいよ今日最初のSS桂沢ダムに向かう。




紅葉が綺麗でした。

今日はコラボ無し!?

桂沢ダムのパーキングに到着。
走りで乾いた喉を潤す。
現在国道452号の夕張ダム周辺では、新しく出来るダムの為に道路の付け替え工事が行われているのだが、その工事が昨年より大分先に進んでいて昨年はSSとして使えていた道が、今年は工事関係車両等で使えなくなっていた。

その為SSとして使える部分が短くなり、トンネル手前の区間はあまり楽しめなかった。トンネルから先の区間も昨年の事が有って、周りの状況を探りながらの走りとなってしまった。

今年は何事もなくSSを走り切った我々は、桂沢ダムサイトのパーキングにバイクを止めV−MAXの到着を待つ。V−MAXは私が考えていた時間より大分早く到着、暫しの休憩を取る。

この付近の紅葉は今が盛りのようで、赤や黄色や緑に彩られた山々が我々の目を楽しませてくれる。

パーキングには、走り屋さんらしきツナギを着たライダー(VFR400R?)が一名、ツーリング中のライダー二名が休憩していて、その後VFRの彼は我々が来た夕張方向に出て行った。

我々の到着がもう少し遅ければ彼とのコラボレーションを楽しむ事が出来た可能性が有ったのだが、御一緒出来なかったのは少し残念だった。

休憩後我々は三段滝のパーキングを目指して走り出す。桂竜橋を渡りT字路を右折すると道は札幌から富良野方面に向かう車で混雑して来る。今日は月曜日だが祝日で、紅葉見物の観光客が大勢繰り出しているようである。

いつも休憩する三段滝のパーキングに着いてみると、パーキングは満杯状態で入れない車が路上に溢れ、バイクを止める場所も無さそうだった。ここで時間を取っても何なので、私はここをスルーして神居古潭まで休憩無しで行く事にした。

パーキングには沢山のバイクも停まっており、中には十数台の女性グループもいて我々は彼女らから注目を集めてしまったのだが、それは我々の中にV−MAXに乗る女性を発見した為だったのかも・・・?

三段滝を過ぎ富良野に向かう道が右に分かれると国道452号の交通量は激減、我々は快適に走りを進める。するとヤマハのR1とネイキッドバイク(車種は忘れました)が走っているのに追い着いた。

SS区間でもなく普通に走っていた我々だったが、アベレージスピードが違う為我々は彼らの前に出たのだが、次第にV−MAXが遅れだし前二台と少し間隔が開いてしまう。そのを見たR1はV−MAXに追い越しを掛け前に出たのだが、前の二台を追い駆ける気は無かったようだ。

その時のR1の心境を想像するに、女性がライディングするV−MAXには勝てるが前のGSX−RとZX−10Rには手が出せない状況であったと思われる。ミラーにはR1とV−MAXの姿が小さく映っており、私はこれ以上スピードを上げる訳にも行かずこの状態を維持する。

私は車やバイクを追い越した時、基本的に越した車やバイクとは早く離れるようにしているのだが、今回は追い越したにも係わらずそれが出来なかった。長い車列に追い着きそれを一気に追越が出来ない場合、私は前の車が少なくなって一気に追い越しが出来るまで待つ事にしている。

それは長い車列に割り込みしながら追い越しを掛けるのが嫌い(危険回避の場合は除く)だからで、もし自分の前に行き成りバイクや車が割り込んで来たら感じ悪いでしょ。




神居古潭で休憩。



































待ち合わせ場所を打ち合わせ。

●四年ぶりの神居古潭

お婆さんは元気に働いていたが、太ったなぁー。


一番下の字の右側が西と早
有る事を初めて知った。


この先に廃線になった駅が有るらしく、
そこはミステリーゾーンだとか?

芦別から道道4号で国道12号に出た我々は、神居古潭にバイクを止め休憩とこれからの予定を決める事にする。売店には名物お婆さんの姿が見え、私はゆでとうきびを買いに行く。

名物お婆さんは以前来た時(2004年)より大分メタボになっていたが、元気そうであった。私がゆでとうきびを注文すると名物お婆さんはガラスケースの中からゆでとうきびを1本(250円 前回来た時は百円台ではなかったかな?)取り出し私に渡す。

ガラスケースから取り出した時、私は悪い予感がした。手に取ったゆでとうきびは明らかに茹でてから時間が経っており、とうきびの粒が萎びて表面に張りが無かった。ゆでとうきびは、収穫した日に茹でた物が一番美味しく、茹でてから時間が経ってしまうと粒が萎びて味が落ちてしまうのだ。

時間(午前十時半過ぎ)から言って、私の手にあるゆでとうきびは今日茹でた物ではないと思われ、味はいつもここで食べるゆでとうきびとは違っていた。

以前ウィークデイの雨の日に来た時、
「今日は雨で数が出ないから茹でない。」
とお婆さんに断られたり、

反対に、我々の為にわざわざお湯を沸かして茹でてくれた事もあった。

FUNKYには、 神居古潭 南山商店名物お婆さん&ゆでとうきびに多くの思い出が残っているが、今回は負の思い出を作ってしまったようだ。

私の中で茹でトウモロコシの味の基準は神居古潭のゆでとうきびで、今年の八月訪れた青森県嶽で嶽きみ(1本150円)を食べた時も味の基準となっていた。

その時の嶽きみの味は以前食べたゆでとうきびと同じ位美味しく、嶽きみは私の中で最高ランクにランキングされたのだが、今回のゆでとうきびを八月の
嶽きみと比較すると数段落ちる味だった。

トウモロコシはその年の作によって味が違う事があるが、今回の場合は作と言うよりは品質管理の問題だと考えられ、私が偶々巡り合わせが悪かったと言う事かもしれないがチョッと残念だった。


幌加内の高速ステージへ

連絡先を登録中。

我々のこれからの予定は、旭川で給油した後幌加内から霧立峠に向かう事にしていたのだが、この高速ステージをV−MAXで走る事は辛い事になりそうなので、旭川から別行動で行く事にした。

SS二台は旭川から幌加内に出て添牛内〜霧立峠往復、士別、朝日と走って岩尾内ダムキャンプ場へ、一方V−MAXは旭川から国道40号を北上し岩尾内ダムキャンプ場を目指す事となった。

待ち合わせの岩尾内ダムキャンプ場には2001年以来立ち寄ってはいないが、以前行った時は休憩出来る場所も有ったし毎年のように前を通っていて迷う事は無い場所と考え決定した。

双方が連絡が取れるよう携帯の番号やメールアドレスを交換したのだが、後で考えたら岩尾内ダムキャンプ場で携帯が通じる可能性は低かった。神居古潭を出た我々は旭川のいつものGSでタンクを満タンにして走りに備える。

私は待ち合わせ時間をPM1:30としたのだが、これは今宵の宿の幌加温泉に着く時間(PM4:30を予定)から逆算した時間で、本当にPM1:30に岩尾内ダムキャンプ場に到着出来るかどうかは自信が無かった。

V−MAXは距離から行って問題無く到着すると思われたが、SSグループの走行距離はV−MAXの1.9倍程有りそうで約束の時間に到着できるかどうかは、やって見なくては分からなかった。

PM0:05過ぎ旭川のGSを出た我々は旭川バイパスに入って直ぐ二手に別れ、それぞれ岩尾内ダムキャンプ場を目指したのであった。


















旭川から霧立峠まで結構早かった。
50分掛かってない?






















岩尾内キャンプ場到着PM:30。
白樺の紅葉が綺麗。
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絵になるV−MAX
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江丹別峠を越え幌加内の国道275号に出たSSグループは、高速ステージを走り始める。幌加内から添牛内までの道は、道幅も広くコーナーのアールも大きいアベレージスピードが高い道で、我々は今回の北海道初めての超高速走行を楽しんだ。

道の駅 幌加内 の先の直線で私はうねりを発見、腰を浮かしてそれに備える。バイクは私の股の下で上下してうねりを通過したのだが、そのうねりの先にもう一つうねりが隠れていた事を私は知らなかった。

サスペンションが路面をシッカリ捉える前に二つ目のうねりに入ってしまった私のGSX−Rは、ハンドルが左右に大きく振られ車体が大きくうねった。ステアリングダンパーお陰かハンドルの振れは1−2−3で収まりGSX−Rは何事も無かったようにまた走り始めたのだが、私は一瞬ヤバイと思ってしまった。

心臓の心拍数が平常近くに戻った時、私はある事を思い出してしまった。それは前回(2005年)このステージを走った時、同じ場所で同じような思いをした事を・・・・・。

私は自分のあまりの学習能力の無さに、ホトホト呆れてしまいました。全く記憶に残っていなかったのならまだしも、恐い思いをした後に思い出した自分自身が情けなかったのだ。しかし、直ぐに次のコーナーが迫って来てそんな思いも頭の中から消え、私は前方に神経を集中する。


霧立峠出発PM1:00

添牛内に着いた我々は国道239号に左折、霧立峠に向かうFUNKYの定番SSになりつつある霧立峠は、中高速のコーナーが連続し深いバンク角を味わえる峠で、今日は風も無く快適に走って峠のパーキングに到着する。

この辺は日本海からの影響なのか空は曇っていたが、色鮮やかな紅葉が盛りで綺麗だった。我々が休憩していると苫前方向からバイクの音が聞こえてきて、やがて三台のバイクが連なって姿を現す。

三台のグループかと思ったら何故か一台がパーキングに入って来て二台が添牛内方向に走り去って行く。パーキングに入って来た彼は我々から少し離れた所にバイクを停め話す機会は無かったが、何故彼だけ止まったのかは謎である。

時間を見るとPM1:00を回ろうとしており、待ち合わせ時間まであと30分しかなかった。我々はここから添牛内に戻り士別に出た後岩尾内に向かうのだが、私に岩尾内まで30分で行けるかどうかは分からなかった。霧立峠を発った我々は、岩尾内に向けて走り出しペースを上げる。

暫く走ると先ほど我々の前を通り過ぎて行った二台のバイクに追い着く。NSR250R(’92モデル?)が一生懸命先頭を引っ張っており、それを後ろのバイク(車種は忘れたが400ccネイキッド?)が遅れないよう頑張っている。

先頭のNSRはリーンアウト気味の上体が立ったコーナーリングフォームで走っていて、私は一言アドバイスしてあげたい気持ちだったが、我々にそんな時間的余裕は無くコーナーの外側から一気に彼らの前に出て先を急ぐ。

添牛内〜士別間も車が少なく快調に走った我々は、士別から朝日に向かう。途中三菱のランサーEV\?に追い着いたのだが、ドライバーの若者(20代前半?)は車も走っていない田舎道の直線で完全順法走行を行っていた。前日の国道36号の走り屋達と言い、北海道は車種で走りを決めつけてはいけない事をまた思い知らされた。


北海道の秋を堪能


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彼女との時間差は10分でした。



V−MAXが先発。
愛別に向かう。

そして我々が約束の時間から数分遅れで岩尾内ダムキャンプ場に到着すると、V-MAX嬢がパーキング入口に立って我々を待っていた。

そのパーキングにはV−MAXだけが止まっており、その後ろには紅葉した白樺の森が広がっていた。私は写真撮影の事を考えながら広い駐車場を一周、V−MAXから少し離れた場所にバイクを停める。

三方を白樺の木々に囲まれたここの空間は、何とも言えない不思議な空間で、深い森の中に迷い込んでしまったかのような錯覚をさせる空間だった。

白樺の木々の間から降り注ぐ日の光が我々をきらきらと照らし出し、キーを捻ってエンジンを止めると空からひらひらと舞い落ちる落葉の音が聞こえそうなくらい静かな空間だった。

私はこの静かな時間を感じた後、

彼女に 「大分待ったでしょ。」 

と声を掛ける

しかし、彼女は10分位しか待っていなかったと言う。

彼女としては、国道40号の大分部を車の後で過ごしたとはいえ、コースの距離差から言って30分は待つと考えていたようなのだが、それが10分遅れで我々が到着してしまった事に結構ショックを受けていたようだっだ。

ここを始めて訪れた10Rは、ダム湖やキャンプ場の様子を見に周りを散策していたが、私はこの静かな空間を暫し楽しむ。

これからの予定は、ここから国道39号愛別に出た後自動車専用道を使って上川まで走り、そこで給油と休憩を取る事にした。

先ずは愛別ダムまでのSSを走るのだが、V−MAXに先行してもらいそれを我々が追い掛ける事にした。

ここのSSは最初道幅が狭く曲がりくねった道から始まるが、人家を過ぎ山間部に入ると道幅も広くなり結構な高速ステージへと変わっていく。

V−MAXから五分遅れてパーキングを出発したSSグループは、道道61号から道道101号に入ってV−MAXの姿を探したのだが、なかなか見えて来なかった。

農家の前を通り過ぎ少し走ると先の見通せる場所に出て、V−MAXの姿が遠くに小さく見えてくる。私は直ぐに追い着けると思ったのだが、それは甘かった。

V−MAXは北海道に上陸して以来走りが変わったようで結構なアベレージスピードで走っており、ジリジリとしか近付いてこなかった。天塩岳(1558m)登山口へ向かう道が分かれる所まで来てようやくV−MAXを射程圏内に捕らた我々は、於鬼頭トンネル手前の直線で一気にV−MAXの前に出る。

その後我々は、愛別ダムのパーキングまで北海道の道を楽しんだのでありました。



愛別ダムPA、V−MAX到着です。








重いV−MAXの取り回しが上手になった彼女、
人間慣れるもので、乗り始めた頃はコンビニに真っ直ぐ頭から停める事が出来ず、出し易いよう離れた所に止めいた彼女も、今は我々同様に停める事が出来るようになった。


愛別ダムから上川へ向かいます。

今回、私は初めて愛別ダムのパーキングにバイクを止めたのだが、トイレも有るし休憩場所として使えそうな場所だった。

ここでもV−MAXは我々にゆっくりする時間的余裕を与えずに到着、彼女は殆ど休憩を取らずに愛別ダムを出発する。

愛別で国道39号を横断し自動車専用道(国道450号)に入る時、私はミスを犯してしまった。向こうから走っていた大型トラックが右に入ったのを見て?私はそこを右折してしまったのだが、そこは専用道ではなく一般道だった。

それが分かった私は慌ててUターンしたのだが、後ろの二人は私が間違えた事が最初から分かっていたようで、入口の所で私が引き返して来るのを待っていた。

ここの入口は昨年も通っており間違えるような所ではなかったのだが、私の早合点からお恥ずかしい事になってしまった。年寄りは思い込みが激しく時々こんな事を引き起こしてしまうのだが、自分でも何でそこを曲がったのかハッキリ覚えていないところが怖いです。


上川の昨年も給油したGS。

自動車専用道で時間を稼いだ我々は、上川ICで国道450号と別れ国道39号に入って昨年も給油したGSで給油を行う。

昨年は層雲峡で給油を予定していたGSが無くなっていた為、20km近く戻ってこのスタンドで給油したのだが、今年は確実に給油して層雲峡に向かう事にする。

北見方面に向かう国道39号には、ここから90km近く先の温根湯までGSは無く、上川を通過する時はガソリン残量をチェックする事をお勧めする。

少し長目の休憩を取った我々はPM3:10上川のGSを発って大雪の三国峠を目指す。

層雲峡まで来ると、傾き掛けた日の光が延々と続く岩壁の紅葉した木々を照らし出し、我々の目を楽しませてくれる。長い長い銀河トンネルを抜け大雪ダムに出た我々は、右折して国道273号に右折する。

















V−MAX到着です。
●三国峠を楽しむ
昨年は上川まで給油に戻った為暗くなってしまい楽しむ事が出来なかった三国峠SSだが、今日はまだ充分に明るく楽しめそうである。ダムを渡り、トンネルを抜け、右側に在る建物の前を過ぎるとSSがスタートする。

いつも訪れる九月には、銀泉台に向かう入口に交通規制(紅葉見物の車を規制する為)の為に人がいるのだが、今回はそれも無く私は一気にペースを上げる。私の頭の中にはこのSSのレイアウトは大体入っており、落とす所と上げる所のメリハリを付けて三国峠に上って行く。



三国峠 松美大橋の夕暮れ。
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昔は結構走り応えの有った三国峠までのSS前半部も、バイクがGSX−Rに変わってからはアッと言う間に終了してしまうようになった。

その事が我々に取って良い事なのかどうかは判断しかねるが、時間は短くてもその中身は濃く楽しみの度合いは同じであるように私には思える。

太陽が山の陰に隠れ少し暗くなった道をGSX−RとZX−10Rは大いに楽しみ、今日は三国峠のパーキングではなく、松見大橋が見える橋の手前にバイクを停める。


眼下に見える松見大橋に日の光は無かったが、正面のピリベツ岳やクマネシリ岳の紅葉で赤く染まった山々は夕日に照られより赤く輝いているのが見え、私はその暗と明のコントラストに暫し見入ってしまった。

そこにV−MAXが到着、バイクから降りた彼女もまた、眼の前に広がる大パノラマに暫く見入っていた。

ここまで来れば今宵の宿 幌加温泉 までは10分も掛からないのだが、我々には行かなければならない場所が有った。

それは幌加温泉に泊まる時必ずと言っていいほど立ち寄る糠平の商店で、そこで今宵の飲み物と肴を仕入れなければならないのだ。

そこでSSグループは糠平の商店に買出しに、V−MAXは幌加温泉に直行する事になった。

しかしそれには一つ問題が有った。幌加温泉に泊まる時、我々は玄関先にバイクを置かせてもらっているのだが、その玄関先へのアプローチが急坂でそこに停めるのが結構難しいのだ。

そこで今回は特例処置としてV−MAXの玄関先への格納を私が行う事とし、我々が戻るまでV−MAXは坂の下に停めて置く事にした。

三国峠からの絶景を堪能した我々は、それぞれの目的地に走り出す。松見大橋を渡り切ったところからSS後半が始まり、我々SS二台は高速の深いバンク角から直線に向かって飛び出して行く。

時間的に走りに影響する物が少なく我々は思う存分走りを楽しんだのだが、糠平手前の工事で暫く停止させられた時、私は後に停まった車からの視線が何ともこそばゆかった。特に後ろに止まっていた10Rは、何とも落ち着かない気持ちであったらしい。




糠平に行って買出し。




V−MAXを玄関前に格納します。



●糠平に買出し

商店を切盛りしているお二人もお元気でした。


無事成功。

三国峠から糠平のいつもの商店に到着するまでの時間は、工事で暫く止められたにも係わらず短かった。10Rに組み込まれているストップウォッチの数字によれば、これまで計った中で最小の数字であったらしい。

商店の中に入るといつものご夫婦がいらしゃって我々に対応してくれる。飲み物やツマミを購入した後、氷が無かったので聞いて見ると奥様が奥から持って出て来た。ここの氷はオリジナルの氷のようで包装がシッカリしておらず、水漏れが心配になった。


幌加温泉

我々は氷が解ける前に宿に行く為、急いで買った物をバックに詰め込み幌加温泉に向かって走り出す。

幌加温泉下のパーキングに到着すると、荷物を降ろしたV−MAXが停まっているのが見えたが、我々はそのまま坂を上って玄関先にバイクを停める。

そこにはV−MAX嬢と親父さんがいて、我々を迎えてくれた。私は親父さんと挨拶を交わした後、下のパーキングに戻ってV−MAXの格納に着手する。玄関先の坂は結構な急坂なのだが、毎年凸凹が増えているようだ。

この急坂、軽いバイクだったら問題は少ないのだが、重いバイクの場合急坂を勢いよく登って行くと(ゆっくり行くとエンストする)狭い玄関先で停止するのが難しいのだ。

私もV−MAXでこんな坂を上った事は無かったが、エンストだけには気を付けて一定のスピードで坂を上り、玄関前でブレーキを掛ける。

急制動を掛けられたV−MAXのフロントタイヤは

「キュッ!」  と鳴って止まる。

GSX−RのリヤタイヤとV−MAXのフロントタイヤは50cmも離れたなく結構やばかったが、私は何とか面目を保つ事が出来た。

荷物をバイクから降ろし玄関に行きブーツを脱いだ私は、バイクモードから通常モードにスイッチが切り替わり緊張感から開放される。

親父さんが案内してくれた男二人が泊まる今宵の部屋は、10Rの彼が初めて幌加温泉に泊まった時の部屋で、その時も私と二人で泊まっていた。私は彼と泊まった四年前の事を思い出してしまった。その時の彼は、私と初めて泊まると言う事で大分緊張していたように思う。

その時は部屋食で、運ばれて来た食事を10Rの彼が私の分までテーブルに並べてくれた事が思い出される。年寄りの私に気を使ってくれた彼の気持ちが嬉しかった。

荷物を解いた我々は早速一年ぶりの温泉に向かうと、温泉は以前と何も変わらずにそこに在った。ドアを開け足をそっと床に着いて恐る恐る足を出し掛け湯をして湯船に入ると、

そこは  
「 極楽 極楽 」  の世界だった。

「幌加温泉 最高!!」

じっくり 温泉を堪能して私が部屋に戻ると、今回幌加温泉に入るのが初めてのV−MAX嬢が温泉に行くと言うのでここの温泉の入り方をレクチャーする。

幌加温泉には男湯と女湯が有るのだが、男湯と女湯では泉質が違う為その趣が異なる。私が通常言っている幌加温泉の話は男湯の硫黄泉の事で、硫黄泉は男湯にしかないのだ。

男湯と女湯の間には扉が有って女湯側からは自由に男湯に出入りが出来るようになっており、また男湯と男性脱衣所との間の扉には浴場側から鍵が掛けられるようになっている。

従って男湯に人がいない場合、女性は女湯から男湯に入って内側から脱衣所への扉に鍵を掛ければ、安心して男湯の硫黄泉を楽しむ事が出来るのだ。

男湯の硫黄泉に入って戻って来た彼女の感想は、

私 「幌加温泉が好きになっちゃいました。」 だって。

また一人、幌加温泉ファン が増えたようである。



我々は今日無事に走り終えた事に対しビールで乾杯!

温泉上がりの熱った体にビールが染み入る。

我々はこの一杯のビールを味会う為に何百キロも走って来たようなもので、今日の走りが有ってこそ味わえるビールの味なのである。





夕食を頂きます。



結構出来上がっています。

●ストーブが燃える部屋で・・・


部屋のストーブには火が入ってます。
ここでストーブが炊かれたのは今回が初めて。



外に出て夜空を見上ると、十三夜の月が
明るく見える星の数は少なかった。



お犬様は相変わらずのマイペース。


時間になって我々は一階の部屋に用意された夕食を食べに向かう。食卓の上には定番の食事が並んでいて、私は皆さんと共に食事を楽しむ。

部屋には親父さんが火を入れてくれたストーブが赤く燃えており、我々は暖かい部屋の中で食事を終える。

我々は部屋の戻って引き続き宴を継続、今日の走りや明日の走りの予定、幌加温泉等の話が弾む。ここの星空は綺麗だと言う私の話を聞いた彼女が外に出て空を見たいと言い出す。

我々も彼女と共に外へ出てみると、今日の空は雲が少なく綺麗に星が見えてはいたのだが、十三夜の月が夜空を明るく照らしていて、見える星の数は限られていた。

カシオペヤや北斗七星等明るい星は見えていたが、残念ながら満天の星空と言う訳にはいかなかった。しかし、夜空を見上げているうちに次第に目が慣れてきて、最初は見えていなかった周りの景色が見えてくる。

月明かりに薄っすらと照らし出された紅葉した山々は、昼とは違った幻想的な雰囲気で、私は初めて見る幌加温泉の夜景色に見入ってしまいました。

彼女の幌加温泉満天の星空観賞は来年以降に持ち越しとなってしまったが、その為には幌加温泉に宿泊する日の月齢をチェックしてスケジュールを決める必要がありそうだ。

我々が外から戻るとお犬様がトイレの為に出て来たのだが、お犬様は大分切羽詰っていたようで玄関前のコンクリート上で放尿してしまった。

親父さんは小さな子供を叱るようにお犬様を叱っていたが、顔は笑っていた。スッキリして戻って来たお犬様は、いつもの様に我々に愛嬌を振りまいた後部屋に戻って行った。

お犬様も十歳を越え人間で言ったら私と同じ位の年齢になっていた。子犬の時からお犬様を知っている私だが、お犬様が昨年大病を患った事も有り、いつまでこうして会う事が出来るのか考えさせられてしまった。

部屋に帰った我々はストーブが燃える暖かい部屋で飲み直した後、私は就寝前に温泉に入って布団にもぐり込む。明日も天気が良さそうだし、明日のコースを思い浮かべながら私は眠りに着いた・・・・。


第5日目

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