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 ■ 最終日

荷物を積んで上陸を待つ。


開けゴマ!?


現場監督?
●無事?帰還

若者の朝は遅い。




私か目が覚めるとフェリーはもう秋田県沖を航行していた。カーテンを少し開けて外を見ると、今日も天気は良いようだ。秋田港到着はAM7:45、いま少し時間があり私はモーニング缶コーヒーを飲みながら船内を散歩?、客室に戻ると若者はまだ寝ていたが、彼女はお目覚めだった。

フェリーはやがて秋田港の防波堤の中に入り、北海道に向かう北航行きのフェリーとすれ違う。お互いのフェリーが挨拶代わりの汽笛を鳴らす様は、ライダーがすれ違うライダーに手を揚げて挨拶するのを見ているようで、ライダーとしては何かカッコ良く見えた。

下船時間になって我々は荷物を持ってロビーに出る。そこには車に戻る乗客の列が出来ていた。新日本海フェリーの場合、チケットの半券を下船時に回収するのだが、チケットを回収していたのは昨晩の彼だった。

私が軽く会釈して半券を彼に渡すと、彼はニコッと笑ってそれを受け取る。私は笑顔でお客さんに接する彼の顔にプロの顔を見た。酔っ払いを怒らせないよう柔らかな語り口でサロンに誘う彼の技は、正しくプロの仕事で有ったのである。

我々は車両甲板に下りバイクに荷物を積み、下船を待つ。フェリーは秋田港に接岸、扉が開いてタラップのスロープがフェリーに固定される。その一連の作業を二人のメンバーは興味深く見ていた。

最初に下船するのは車で、我々は車が下り切ってから下船を指示される。降り立った土崎の道は朝のラッシュで混雑していたが、我々は臨港署の前を通り国道7号を横断して横山金足線を目指した。





平行に止めて空中給油の準備。
●最後の最後で
自衛隊前入口の信号に止まった私はミラーで後ろを確認する。するとそこにV−MAXの姿が無かった。

「アレッ 」     V−MAXがガス欠した事は明らかだった。

私は直ぐに来た道を引き返す。V−MAXは奥羽線を越えた先に停まって我々が戻って来るのを待っていた。彼女によると国道7号を渡った辺りからエンジンが息つきを起こし始め何とかここまで来たらしいが、ここでエンジンが息の音を止めたと言う。

何と言うタイミングだろう。

彼女が語った   「フェリー乗り場までは大丈夫です。」

の通りフェリー乗り場までガソリンは持ったが、フェリーから降りて2Kmも走らない内にガソリンタンクは空になってしまったようである。


最後の最後に出番が来たプクプクポンプ。

どうせなら店までもう10km程持ってくれたら良かったのだが、致し方あるまい。むしろフェリーに乗るまでガス欠しなかった事を幸運だったと考えるべきで、もしフェリーに乗るスロープでエンジンが止まったら転倒していた事も考えられる。

私はGSX−RとV−MAXを並べ、積んでいたプクプクポンプを取り出し、GSX−RからV−MAXにガソリンを移す。

こんな時、移したガソリン量が分からず移し過ぎて移した方がガス欠する場合がたまに有る。今回私は2リットル以上のガソリンを移したようなのだが、これ以降GSX−Rのアイドリングが効かなくなってしまった。

北海道で給油しておけばこんな心配は要らなかったのだが、面倒がり屋の私がこのような結果をもたらしてしまった。他人のタンクの中まで読むのは難しいです。






頑張ったV−MAXと共に・・・。

十月の北海道ツーリング無事終了
それでも無事にスタート地点に戻って来る事が出来た我々は、お約束の写真を撮り解散となった。


お疲れさんでした。

今回の北海道は初めて十月に行われるという事で天候が心配されたのだが、初日こそ寒い思いをしたものの後の三日間は天候に恵まれ楽しく走る事が出来た。

今回のコースは例年とは違って道南と道央を周ったり、ネイキッドのV−MAXが参加するという変則的なものとなったが、充分に北海道を堪能し多くの思い出を持ち帰る事が出来た。

私は今回の経験を今後の北海道ツーリングに生かしていけたらと考えている。


            


※長々と私のレポートにお付き合い頂きありがとうございました。
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