2011 FUNKY プチ北海道 初日 2日目 3日目 4日目 5日目 最終日
















宗谷丘陵

もうプチとは呼べないプチ北海道


 例年7月に行われているプチ北海道は、2005年に道内1泊で始まったのだが、それが道内2泊となり今回は道内3泊で開催される事になった。もうプチとは呼べない道内4日、走行距離2000kmを超えるツーリングで、9月に行われる北海道ツーリングと何ら変わらないものとなってしまった。


このK5で北海道に渡るのは今回で12回目です。

 これをプチと呼んで良いのか私も判断に迷ったのだが、ここでは7月に行われる北海道ツーリングをプチと呼ぶ事にした。今回のプチの参加者は3名なのだが、1名が道内2日目からの参加となった為、秋田を出発するのは2台のGSX−Rとなった。


夜の出発は北海道へのモチベーションが上がる!?


 天気予報では雨も心配された金曜日の夜、我々は雨具を着る事無くFUNKYメンバーの見送りを受けながら秋田市を9時半に出発、2台のGSX−Rは青森市のフェリーターミナルを目指して走り出す。

 秋田を出発したのは、GSX−R750 K9(以後K9)と私のGSX−R1000 K5で、昨年の北海道と同じメンバーとなったが、明後日の朝ZX−10Rが合流する予定になっている。

 今年の6月までだったら秋田道(高速)を使って青森に向かうところなのだが、高速道路無料化社会実験が廃止(FUNKYは基本的に有料高速道は使わない)になり、我々は久しぶりに広域農道と国道285号使って大舘を目指す。

 下新城から広域農道に入ると霧が出てきて、私は見通しの悪い霧の中を慎重に走りを進める。この辺は雨が上がったばかりようで路面が黒い個所も残っており、湿度が高く蒸し蒸した空気が漂っていた。街灯が灯る信号機に止まった時、無数の霧の粒が街灯の光を反射して浮遊しているの見えた。

 空気より重い水の粒が空気中を浮遊している様は不思議な感じて暫し見惚れていた私だが、信号が赤に変わり再び霧の中を走り出す。国道285号に出た私は、最初の休憩場所を何処にするかを考える。これまでは米内沢の先の北欧の杜公園入口のローソンで休憩する事が多かったのだが、今年になってそのローソンが閉鎖になっており何処のコンビニにするか迷っていた。


米内沢のローソン

 閉鎖されたローソンの手前にも先もコンビニは有るのだが、私は手前の米内沢の街外れに在るローソンで休憩する事に決める。先のコンビニでも良かったのだが、Pontaカードを持っている自分としてはローソンを選んでしまう事が多いのかな?



この虫の体当たりは結構効く。

 ローソンで休憩していると、K9が急に声を上げる。何かに襲われたようで、それが上着を脱いでいた体に当って地面に落ちたようだった。地面を良く見ると、それはカナブンのように硬い甲羅で覆われた虫で、当れば結構痛そうな虫だった。

 この手の虫は走行中ヘルメットに当たると頭を持っていかれ程の衝撃力を持っており侮れず出来れば当りたくない虫なのだが、見えた時は当っている事が多く、ライダーがその攻撃?から逃れる事は難しい虫でもある。

 休憩を終えた我々は、国道285号で比内に出た後国道103号で大舘に向かう。大舘バイパスで国道7号に入った我々は、県境を越えて青森県に入り青森フェリーターミナルを目指す。今回は時間が充分有るので東北道は使わずにそのまま国道7号を走った我々は、大鰐IC入口近くのいつも立ち寄るコンビニで休憩とした。

 このコンビニの向かいにはラーメン屋さんが有ったように記憶するが、今回行ってみると建物がきれいに無くなっていて駐車スペースになっていた。先ほどのコンビニではないが、世の中の移り変わりは早く、一年経つと状況が一変している事が最近多いような気がする。

 今回のツーリングでは、年月の流れを強く感じる出来事が多く有ったのだが、そのお話は追々お話ししたいと思います。

 大鰐を発って弘前を抜け青森市に近づくと、心配していた雨が降って来てしまった。雨は次第に強くなってきたが、ここで止まって雨具を着るのも面倒なので給油予定のGSまでそのまま走る事にする。幸いGSに着く頃には雨は上がり、私はいつも給油する宇佐美系の出光GS(道路右側に在る)にバイクを入れようとしたのだが、何とGSの在る場所の道路に以前は無かった中央分離帯が出来ていた。

 我々は直接GSに入る事が出来ず、GSを行き過ぎて分離帯が切れた所でUターンをし何とかGSにバイクを入れたのだが、今後はUターンを不得意とするメンバーもいる事だし道路左側にあるコスモ?GSで給油した方がよさそうである。



思い出多きビル


乗船口一番乗りでした。
 北海道に備えてガソリンタンクを満たした我々は、予定通りに青森港フェリーターミナルに到着し、津軽海峡フェリーのターミナルビルへ乗船手続きに向かう。津軽海峡フェリーでインターネット予約した場合、乗船手続きはプリントアウトした紙(二次元バーコード)を機械に読み取らせれば完了するのだが、私のやり方が悪いのかなかなか機械が読み取ってくれなかった。

 バーコードの紙を読み取り用窓にピッタリと密着させると機械は乗船券を吐き出して無事乗船手続きは終了する。


以前のターミナルビルは解体中!

 津軽海峡フェリーのターミナルビルはフェリーの乗場から離れた所に建っていて、大抵の乗船客はアナウンスが有るまで津軽海峡フェリーのターミナルビルで過ごす事が多いのだが、我々はフェリーが接岸している乗り口に向かう。

 我々は乗船するフェリーの乗船口にバイクを止め、青函フェリーが入るターミナルに向かうとフェリーターミナルは幕に覆われ工事中のようだった。壁に描かれた看板を見ると、フェリーターミナルは奥に移転したと書かれており、我々が地図に書かれた通路を通って奥に向かうと真新しい立派なターミナルビルが建っていた。

 よく見ると以前のターミナルビルは解体中だったのだが、私が初めてバイクで北海道に渡った時(1969年夏)もこの建物だったような気がする?から、結構古い建物で有る事は確かで建て替えられても不思議ではない。しかし、何十回と利用させてもらった解体中のターミナルビルに私は沢山の思い出が有って、ここでも時代の流れを感じてしまいました。


青函フェリー等が入る新しいターミナルビル。
初めてここを訪れる津軽海峡フェリーの利用者は、
この建物に行っちゃうでしょうね?

二階待合室

二階レストランは以前のラーメン屋さん?

 新しいターミナルビルは、当然ながら新しく綺麗で気持ちが良かった。一階には依然のビルと同じく青函フェリーの受付窓口が有って、二階も依然と同じく待合室と食事処が有るレイアウトになっていた。二階の食事処のメニューを見ると、以前のビル二階に在ったラーメン屋さんの物と似ており、以前のラーメン屋さんがそのまま入っている?ようである。

、以前と同じく缶ビール(500ml缶)を350円で売っていましたので、青函フェリーに乗る場合(船内でアルコール類は販売していない)は、ここで缶ビールを調達したら良いと思います。




連休初日とあって、さすがに今日は満車の様です。


 バイクの乗船アナウンスが有って(AM1:50頃)我々がバイクの所に戻ると、我々のGSX−Rの周りはバイクで埋め尽くされていた。青森ナンバーや関東ナンバーが並び、皆さん北海道の話題で盛り上がっておりました。

 乗船を待っていると雨がパラパラと降って来て、次第に強くなってくる。ここで雨具を着るのも面倒で、我々は雨に打たれながらジッと乗船を待ち何とかずぶ濡れになる前に乗船出来たのだが、私は北海道の天気が気になったおりました。

 秋田を出発する前に見た北海道の天気予報は雨で、私は雨を覚悟しておりましたが、晴れる希望も捨ててはおりませんでした。しかし、この雨では、青森港 AM2:40発 函館行き 津軽海峡フェリーが、3時間40分後に北海道に接岸した時、雨が上がっている可能性は無いのかな・・・?



今一番元気のいい人達は?


着替えてこれから寝る体勢に入るのだが、
空いている客室はこの後結構混雑してくる。

 先頭を切って乗船した我々が二等客室に行ってみると、まだ客室に人は殆ど入っておらず自由に場所を選択出来たのだが、その後どんどんお客さんが増えてきて、確保したスペースは次第に浸食されていく事になる。

 船内で買って来た発泡酒(津軽海峡フェリーは船内でアルコールを販売している)を寝酒に私はアイマスクと耳栓を装着し万全の態勢で横になったのだが、K9は耳栓も無しで横になったようだった。

 我々の隣には登山の格好をした年配のお嬢さん達が陣取っていのだが、そのお嬢さん達の元気がいい事・・・。我々は三時間も無い睡眠時間を少しでも多く取ろうと努力していたのだが、K9の話によるとお嬢さん達は寝る時間が惜しいように動き回っていたようです。

 彼女らはお互いの体をマッサージし合ったり、コンビニ袋から何かを取り出してガサガサ音を発したり、絶え間なく動いていたようである。私は一瞬目が覚めた時マッサージをしているお嬢さん達の姿を見ていたが、耳栓をしていたのでコンビニ袋のガサガサ音は気にならなかった。

 しかし、耳栓をしていなかったK9は、音が気になって殆ど寝る事は出来なかったらしく、その寝不足の影響が後にK9が最も?楽しみとしていた時間に出てしまう事になるのだが、そのお話は後ほどいたします。

 私は熟睡したという程でもなかったが、途中何度か意識を失って朝を迎えるのでありました。
 

by Ryuta

2日目
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