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 September 2015  Hokkaido Part 32 Touring
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               あさ寝坊の玄関    隣にバイクが停められる小屋が在る。




      コスモスの花を撮っていると、突然奥の建物の間から北キツネが出て来て目の前を通り過ぎて行く。



 私は宿と小屋の間にコスモスの花を見付けカメラで接写撮影をしていたのだが、突然奥の建物の間から北キツネが出て来て、私の脇(70〜80cmの所)を何事も無かったように通り過ぎて行く。

 北キツネは私を見ても驚きもしなかった(此処では北キツネにとって人間は怖い存在では無い?)のだが、私は予期せぬ北キツネの登場にパニック状態に・・・・!

 私は北キツネの写真を撮ろうと急いでカメラの接写モードを通常のモードに切り替えようとしたのだが、慌ててしまい上手く出来なかった・・・。

 そんなこんなで私が北キツネにカメラを向けて時、北キツネは遠くに行っておりました。

 私は 北の国から ののように 「ルールルルル・・・・」 と呼んでみたのだが、振り向いてはくれたもののそのまま行ってしまいました。北キツネさんは、日課としている朝のお散歩中のようでしたね・・・。




あさ寝坊の朝食



 朝食を頂いた後、我々は出発の準備をして外に出る。我々のこれからの予定は、川湯を出て国道391号を北上、野上峠を越えて清里・斜里と走り国道244号に出て根北包峠を越え羅臼を目指す。

 その後、知床峠を越え昨年訪れたものの観る事が出来なかった知床五湖を観光、そして昨年雨で立ち寄る事を断念した神の子池に向かう事にしているのだが、今年は天気も良く私は昨年のリベンジを果す事が出来そうでモチベーションが上がっていた。




あさ寝坊のお隣は牧場とゴルフ場になっていましたね。



 我々はオーナーさんの見送りも無く宿を出発、根北峠に向かって走り始める。先ずは最初の峠野上峠に差し掛かったのだが、珍しく峠下から峠まで我々の前に車は現れず、クリアーな状態で峠を楽しむ事が出来た。

 この峠は屈斜路湖(カルデラ湖)の外輪山を越える峠道で、交通量も多く中央に黄線が引かれたヘアーピンカーブが連続する道で、普段は車の後ろが我々の定位置となっていた。しかし今回、走れど走れど我々の前に車は現れず、峠の少し手前でバスに追い着くまでクリアーな状態で走る事が出来た。

 私はこれまでこの峠をクリーンな状況で走った経験が無く、我々は今回大変運に恵まれていたのだが、この幸運の女神が夕方また我々に微笑んでくれる事になるのである。

 清里から国道244号に出た我々は、根北峠に向かう。越川温泉前を通過、中央線が白線に変わった所で我々はスタートを切った。今日の根北峠は交通量が多く思うようには楽しめなかったが、それなりに根北峠を楽しんだ後、我々は古多糠経由で羅臼へ向かう。

 根室海峡沿いを走る国道335号に出ると交通量が更に多くなり、我々は車の後に着いて羅臼の道の駅に到着したのだが、道の駅は車で満杯状態で停める場所を探すのに苦労する。シルバーウィーク期間中観光地は何処もこんな状況だったのだが、車と違いどうにか停められるのはバイクの良いところですかね・・・。




          羅臼の道の駅 いつも混雑しているの道の駅だが、今回は特に混み合っていた。



 休憩を終えた我々は、羅臼を発って知床峠を上がって行く。ここもまた車の行列が出来て、我々は車の後ろに着いて知床峠に到着する。バイクを止めた私が視線上げると・・・そこには大迫力の羅臼岳の姿が・・・。

 知床峠の最大の見所はこの羅臼岳の姿で、今日の羅臼岳には雲が掛かっておらず威圧感の有る山容が際立っていましたね・・・。




知床峠到着     羅臼岳が綺麗に見えていた。




     羅臼岳の後ろに雲が見えていて、反対側(知床五湖側)から見ると雲が掛かって見える?




知床峠から見る国後島   近いです!



 羅臼岳をバックに写真を撮った我々は早々に知床峠を出発、リベンジの地 知床五湖 へ向かう。知床五湖のベースとなっている知床五湖フィールドセンターへの道は昨年走っており、私は見覚えの有る道を車の後ろに着いて走って行く。

 知床五湖フィールドセンターの駐車場は、昨年も入場待ちの車が長い列(100m位)を作っていたが、今年は昨年の数倍の長さの列が出来ていて、入場を諦め駐車場の暫く手前に車を止め歩いてフィールドセンターに向かう人の姿も見られた。

 我々は昨年バイクは別腹で入場出来る事を知っていて、車の後ろに少しスペースを空けてバイクを止め(着き過ぎるとバックしないと出られない)係員が来るのを待った。やって来た係員が無線で連絡を取り対向車線を止めた後、我々は対向車線を走って駐車場に向かい駐車料金 100円/台 を支払って二輪スペースにバイクを停める。

 知床五湖フィールドセンターからは、昨年は見られなかった知床連山がクッキリと見えていて、私は初めて景色に暫し見入っておりましたね・・・。

 何はともあれ、我々は一湖に向かう高架木道を歩き出す。




  知床五湖フィールドハウスから観る知床連山  昨年も此処に立っていた我々だがその時は何も見えなかった。




一湖へ続く高架木道の道、往復で40分掛かります。  奥に見えるのがオホーツク海




 下の笹藪にシカやヒグマが時折姿を現すらしい。 そのため木道の両側には獣避けの電気柵が設けられている。



 高架木道を歩き出して直ぐ目の前が開け、笹藪の上を高架木道が蛇のようにうねって続いているのが見えた。最初何処まで歩くのか心配になった私だが、一湖までは片道800mだそうでブラブラ歩いても、往復で40分もあれば行って来れるコースになっている。




終点 一湖で知床連山(一番右が羅臼岳)をバックに記念撮影。




右で傘を差している御婦人は中国語を話していた。 観光客の半分は中国語圏の方々?




一湖の奥の森に四つの湖が在り、そちらは別ルートで散策出来るようになっている。



 一湖の奥(上の写真)に見える森の中に二湖・三湖・四湖・五湖が点在していて地上遊歩道が整備されているのだが、そこを歩くには季節によって色々と規制が設けられているらしい。

 終点の一湖は多くの観光客で賑わっていたのだが、聞こえて来る会話は中国語ばかり?(中国の人は声が大きい)、見かけは日本人と変わらないが観光客の半数?は中国語圏から来た方々のようでした・・・?

 北海道を訪れるアジアからの観光客が増えたのはこの10年位の事だと思うが、暫くはこの傾向は続くでしょうね・・・?

 ニセコはこれまでオーストラリヤからの白人系の人が多かったのだが、最近はニセコでも中国系の人が別荘を建てていると聞いた。中国本土ではバブルが弾けたような話も聞くが、北海道の中国語圏からの観光客はまだまだ増えそうではある・・・?




やはり羅臼岳には雲が・・・。




奥に見える山並の右端が斜里岳




中央の尖った頂きが斜里岳  我々はこの後反対側から望む事になる。




池塘が映す雲や青空 これまた美しい・・・。




私が最初に知床を訪れたのは30年位前だが、世界遺産に登録されてから知床の環境が大きく変わりましたね・・・。




蛇のようにうねって高架木道は続いている。




一湖まで 往復1.6km 時間にして40分もあればゆっくり往復出来ます。




残念ながら今回は動物の姿は見られませんでした。




昨年は全く見えなかった景色をカメラに収める。



 我々が知床五湖フィールドセンターに戻ったのが12時少し前、ランチの時間になっていた。しかし、フィールドセンターにはファストフード的な物(シカ肉カレーが有名?)しかなく、カウンターには長蛇の列が出来ていた。

 結局我々はもう少し先で昼食を取る事にしたのだが、コケモモ・ハマナスミックスソフトなるご当地ソウトの看板が私の眼に留まる。私が再びこの地を訪れる事は無いと思われ、この機会を逃すとコケモモ・ハマナスミックスソフトを食する事は無いと思われた。

 私は300円を支払ってコケモモ・ハマナスミックスソフトを手にしたのだが、淡いピンク色をしたそのソフトがどんな味なのか、私の期待は高まっていく・・・。

 コーンのグレードとそのソフトクリームの量からして300円は妥当(有名観光地としては安い?)と思われたが、味は普通のバニラソフトで特にコケモモ&ハマナス味を感じる事は無かったですね・・・。

 そもそもコケモモ&ハマナス味を知らない私ですから、普通のバニラソフトの味しか感じ取れなったのかもしれません。

 ランク B−


 知床五湖フィールドハウスで売っているご当地ソフト  コケモモ&ハマナスミックスソフトクリーム 300円 だが B−




バイクの所に戻って来たらバイクの数が倍増していました。


 バイクの所に戻るとバイクの数が倍に増えていて、バイクを止めるスペースも増やされていた。我々はパーキングを出てウトロへ向かったのだが、駐車場の入場待ちの列は更に長くなっていて、バイクも次々に到着していた。

 我々が出た事も有り二輪の空きが有ってかバイクは優先的に案内されていたのだが、四輪はこの列の長さからして2時間以上は待たされると考えられる。私だったら待ち切れずに引き返していたと思うのだが、日本人の我慢強さには本当に感心します。

 我々はウトロの道の駅まで来たが、駐車場は満杯で人で溢れていた。昨年の事を考えるとここでランチを取るのは得策とは思えず、私は先に進む事にした。

 昨年立ち寄ったオシンコシンの滝の横を通過、我々は国道344号で斜里に向かったのだが、この道もまた車の後ろで時間を過ごす事になる。

 斜里の街の手前から国道244号(斜里国道)へ抜ける近道に左折(畑の中の脇道で分かり難いが朱円環状土籬の小さな看板が目印)し国道244号をそのまま横断、今朝走った道道827号に出て右折し清里に向かう。

 道道1115号に入って清里の街手前まで来た時、我々は3台の車の後ろに着いて走っていた。先ほどから我々の後ろには2台のバイクが着いていたのだが、そのバイク2台が我々3台と車3台の合計6台に追い越しを掛けた。

 私はその状況を見ていたのだが、前から対向車が迫っていて結構ギリギリの追い越しになっていた。乗っていたバイクの加速力はあんなものではない筈だから、この場合もっとアクセルを開けて追い越しをするか、もしくは追い越しを掛けないかだが、あの状況だったら私は後者を選択しますね・・・。

 彼らとは清里のGSで一緒になったのだが、アメリカン系ビックバイクに乗る60歳代?男性ライダーとスポーツ系ビックバイクに乗る30歳代?男性ライダーだった。地元(北海道)のライダーだったが、彼らは大きな音を奏でながら出て行きましたね・・・。

 私は清里の先に在る札弦の道の駅で遅い昼食を取る事にしたのだが、私は11年前この道の駅の場所に在った温泉施設?で昼食を食べた事が有った。その後幾度となくその前を通過していた私だが、此処が道の駅になっていた事を知りませんでしたね・・・。




     清里町札弦に在る 道の駅 パパスランド さっつる   建物が新しくなって道の駅になっていた。



 道の駅の中に人は少なかったが、何故かレストランの待ち時間は20分となっていた。これから向かう先に食事が出来る場所は暫く無く、我々は此処で食事を取る事にしたのだが・・・待たされる理由が良く分らなかった。

 暫く待って我々はテーブルに着きメニューを開いたのだが、札弦は地元産の小麦粉を使ったウドンが名物だそうで、我々はそのウドンを注文する事にした。



   

この地域で採れる小麦粉を使ったうどんが名物のようです。 強いコシが特徴で美味しいうどんでした。



 そして結構な時間を掛けて出て来たウドンは美味かった。北海道の地でこんなに美味しいウドンが食べられるとは私的には驚きだったのだが、本当にコシが強い美味しいウドンでした。お勧めです。




               正面に見える山が斜里岳   知床から見るのとはまた違った印象



 レストランから外に出ると正面に斜里岳が見えていた。数時間前知床から見た斜里岳とはまた違った印象だったが、深田久弥の日本百名山にも名を連ねる有名な山である。山の向こう側には根北峠が通っていて、根北峠へアプローチする度に見ている斜里岳、私には親しみの有る山でもあるのです。

 我々は札弦を発って、もう一つのリベンジの地 神の子池 へ向かった。



 札弦の道の駅を出た我々は、走り慣れた裏摩周への道に走り出す。この道道1115号はJR緑駅を過ぎると広い畑の中を走るようになるのだが、それが森の中を走るワインディングロードに変わると神の子池は近い。

 私は今までこの道を数え切れないほど走っているのだが、これまで一度も神の子池に立寄った事が無かった。その最大の理由は、道道から神の子池までは結構長い砂利道となっていて、SS系バイクで砂利道を走るのは出来るだけ避けたかったからだ。

 老い先短い身としては、有名観光地の神の子池を一度は見ておくべきだろうとの判断で、昨年訪れる計画を立てたのだが、雨で断念(泥道は走りたくない)せざるを得なかった。

 今年は天候も良く、我々は神の子池に向かう砂利道へバイクを乗り入れたのだが、この砂利道が結構大変だった。車の交通量が多い為か道路の痛みが激しく路面は穴凹だらけ、砂利も浮いているしバイクを走らせるラインを見付けるのに苦労する。

 それと私が考えていたより神の子池へのアプローチが長く、狭い道に対向車も多くSS系バイクで凸凹道を走るのは大変でした。

 やっとの思いで神の子池のパーキングに到着したのだが、砂利の駐車スーペースは結構混雑していて、我々はバイクを停めるスペースを探すのに苦労する。何とかバイクを停めた我々は、早速神の子池に向かう道を歩き始める。

 道の入口には看板(下の写真)が立っていて、神の子池の説明が書かれていたのだが、神秘的な水の色をしている云う神の子池に私の期待は高まる。




     木道を整備中であったが、それが完成すれば池をより上から見られ水の綺麗さが際立ちと思われる。



 神の子池に向かう道の横では木道を設置する工事が行われていたが、完成はもう少し先のようであった。我々は神の子池に5分ほどで到着、池の周りには細い小道が有ってそこから神の子池を見るようになっていた。池の周りは雑然としていて(自然のまま・・・)、私の神の子池の第一印象はただのって感じでしたね・・・?!

 池の周りは観光客でごった返しており、池の中を覗く場所を確保するもの大変だったのだが、確かに池は神秘的な色をしておりました。池を取り巻くように木道が完成すれば、狭い道から見なくても良くなりますから、木道の完成(出来れば視点を上げ池を見下ろせるように知床五湖のような高架木道が良いと思います)が待たれます。

 我々は写真を撮って早々に神の子池を後にしたのだが、多くの観光客が訪れる神の子池ですから、早急にアプローチの砂利道と駐車場の舗装をお願いしたいと思います。

 道道1115号に戻った我々は、裏摩周展望台までのワインディングロードを楽しんだ後、終点の裏摩周展望台パーキングにバイクを止める。此処はシルバーウィークにも関わらず何故かパーキングに車は少なく、バイク置場も空き空きでしたね・・・。




      裏摩周のパーキング       シルバーウィーク中にも関わらず車の数は少ない




    天気は良かったが逆光で景色が見づらかった。 裏摩周を訪れるのは午前中が良いと思います。




奥に見える雲が掛かった山が斜里岳




 今日の裏摩周展望台からは綺麗に摩周湖が見えていたのだが、逆光で景色に陰影が無く残念な景色になっていた。裏摩周展望台を訪れるのは午前中(順光)が良いかもしれません。

 パーキングに戻った我々は、道道150号で弟子屈を目指す。パーキングから清里峠のシェルターまでは下りのワインディング、シェルターから先はゆっくりとした下りの直線で養老牛へ向うのだが、今回養老牛の手前まで奇跡的に我々の前に車は現れませんでしたね・・・。

 こんな事は初めてで私は大いに驚いたのだが、私は道路脇に広がる笹藪がどうしても気になってしまうんですよねぇ・・・!?

 我々は昨年迂回路に使った道に右折し道道885号に出て右折、そのまま道なりに走り国道234号に出て右折、弟子屈へ向かう。国道243号は車が多く我々は長い車列の後ろに着いて走っていたのだが、突然1台のバイク(SS系リッターバイク?)が我々の横を追い越して行く。

 道は緩い上りの直線路で、直線の先は右にカーブしていた。我々を追い越した時点で対向車線に車はいなかったのだが、車列の半分を追い越した当たりで直線の先の右コーナーから車が顔を出す。

 < ヤバいかも・・・? > 私は一瞬そう思ったのだが・・・。

 バイクは ギリギリ 車列の前に滑り込んだ・・・!

 清里での2台にも言える事だが、道が混雑している時に追い越しをしても大して先に行けませんので、私はリスキーな追い越しをするメリットは無いと思うのだが・・・何が彼らを追い越しに駆り立てるのか?是非知りたいものである。

 弟子屈の街に入った私は、久しぶりに 道の駅 摩周温泉 にバイクを停め休憩を取る事にした。




弟子屈の道の駅はライダーで大混雑




     この道の駅は、屈斜路湖や摩周湖、知床半島を訪れる観光基地となっているようです。




      摩周温泉となっているが、有るのは足湯だけ・・・。   温泉には入れませんのでご注意下さい。




     今日2ソフト目はジェラード店で売っていたソフトクリームで価格は350円位? お味は まぁまぁ A-



 
 私が此処にバイクを停めたのはもう15年以上前(まだ道の駅では無く閑散としていた)だったと思うが、久しぶりに立ち寄ってみるとバイクや車が引切り無しに出入りする場所になっていた。その混雑ぶりは羅臼や宇登呂の道の駅並みで、人気の道の駅のようである。

 足湯が有って皆さん足湯を楽しんでいましたが、我々が今晩泊まる宿は温泉ですので足湯はパスする。この道の駅の名称は 摩周温泉 となっていますが温泉施設は 足湯だけ となっていますのでご注意下さい。

 ご当地ソフトの幟を見付けてしまった私が店内の売場へ行くと、ソフトクリームはジェラード屋さんの一角で売っていてた。本業はジェラードのようだったがソフトクリームも結構売れていて、食べてみると まぁまぁの味で美味かったです。 評価は A- とさせて頂きます。




陽も傾いてきたが、宿はまだ1時間以上先



我々はこれから阿寒横断道路を通って阿寒湖へ行きオンネトーに向うのだが、その阿寒横断道路が問題だった。阿寒横断道路の核心部は中央線が黄色で、私はこの道路に良い思い出は無かった。

 大体がバスかトラックの後ろで黒煙を浴びながら走った思い出しか無く、バイクで初めて北海道を訪れた1974年はまだ砂利道で埃まみれになったし、昔は双湖台のパーキングでよく休憩したものだが白バイもよく止まっていた事を思い出す。

 休憩を終えた我々は道の駅を出て阿寒湖に向かったのだが、次の信号で止められる。我々は信号が青になるのを先頭で待っていたのだが、信号の向こう側にも長い車列が出来ていて信号が変わるのを待っていた。

 私はそんな車列を見ていたのだが、その車列の横から突然ビックバイクが湧いて出て来た。それも両側から何台も何台も出て来て、先頭の車の横に並び始めたではないですか・・・? 

 都会では信号で止まった時、車の横を通ってバイクが先頭に出る事が有ると聞きますが、

 「集団でそれは無いだろう・・・。」  と思ってしまいましたね・・・。

 信号が変わりバイク集団は我々とすれ違い走り去って行ったが、彼らがそんなに急ぐ理由を知りたいものである。

 我々は国道241号を車列の後ろに着いて走っていたのだが、我々の数台前を大型トラックが1台走っていて、私は阿寒横断道路の黄線が始まる前に出来ればトラックの前に出たいと考えていた。

 トラックの前が少し空いて追い越しが出来る環境になったのだが、前にいる車全部を一気に追い越すには無理が有り、私は前の車がトラックを抜くのを待つ事にした。そして前にいた車が順々にトラックを追い越して行き、いよいよ我々の順番が回ってきたその時・・・ はみ出し禁止 の標識が現れ黄線が始まってしまったのである・・・。

 最悪の状況に、私はガックリと肩を落としトラックの後ろで登り坂を上がって行ったのだが、私ははみ出し禁止区間で対向車線に出る事はしない(当り前ですが・・・)ので、トラックの後ろに着いて走って行く。

 阿寒横断道路の登り始めは登りがきつく道も曲がりくねっており、重い荷物を積んだトラックのペースは上がらず排ガスもMAX状態になっていたのだが、今時のディーゼルは極端な黒煙を吐く事も無く、私は結構トラックに接近して走っていた。

 トラックの荷台には金属製のバケットコンテナが満載されていて、そのカゴ中にはカブのような形をした白い作物が入っていた。最初私はそれが何なのか分らなかったのだが、それは多分ビート(砂糖大根)に違いなかった。

 北海道はビートの栽培が盛んに行われおり秋は収穫の時期、それは収穫されたビートを製糖工場に運んで行く途中だったと思わる。そんな事を考えながら私はまったりと走っていのだが、短い直線に出たところでトラックがウインカーを左に挙げ道の左側に寄って行く。

 トラックと黄色の中央線の間にバイクが通れる(車は無理)スペースが出現、トラックの運転手さんは我々が前に出られるようトラックを左に寄せてくれたようです。

 私は 「 えぇ・・・ まじぃ・・・ 」 

って感じだったが、我々はそのご好意に甘え運転手さんに何回も頭を下げ感謝の気持ちを表しながらトラックの横をすり抜け前に出る。

 ビートを運んでいた運転手さんはきっとライダーさんでも有って、後ろに着いて走っている我々の姿をミラーで見て左に寄ってくれたのだと思います。

 我々がトラックの前に出ると当然その前に車の姿は皆無、これを見越してトラックはゆっくり走っていた・・・? そんな事は無いでしょうけど、結果我々はクリアーな阿寒横断道路を大いに楽しむ事が出来たのでした。

 こんなに楽しい阿寒横断道路は初めてで、トラックの運転手さんに 感謝 感謝 感謝 でした。

  本当にありがとうございました。

 今朝の野上峠と云い、今日我々は本当に運に恵まれておりました。シルバーウィークという厳しい環境下で我々は思い掛けず走りを楽しむ事が出来ました。これは我々の日頃の行いを見て、神様からのご褒美?だったかもしれませんね・・・。

 国道241号から国道240号に出て右折、我々は阿寒湖の国道沿いに在るセイコーマートにバイクを止め休憩と今宵の飲み物を仕入れる事にする。




         阿寒湖に到着    夜の飲物を仕入れて宿へ向かう。 宿はもう目と鼻の先に在る。




阿寒横断道路で楽しんだ痕。 運転手さんに感謝・・・。




 我々は阿寒湖を発って国道240号から国道241号に左折、オンネトーを目指す。




雌阿寒温泉  野中温泉別館 に無事到着。



 午後5時前、我々は 雌阿寒温泉 野中温泉別館 前にバイクを停める。雌阿寒温泉には以前泊まった オンネトー温泉 景福 も有って奥に見えていたのだが、現在は事情により休業中であった。

 私がこの野中温泉別館に泊まるのは初めてだっだが、11年前に一度立ち寄り湯をした事があって赤蝦夷松で造られた内湯が印象的(露天風呂も有った)だったのを覚えている。

 我々は荷物を下ろし玄関へ向い靴を脱いでカウンターへ行くと、感じの良いお姉さんが出て来て応対してくれた。私は予約を確認、お姉さんから館内の説明を受けたのだが、話し方や対応がしっかりしていて好印象でしたね。




野中温泉別館 夕食



 我々が案内された部屋は、2階の床の間付きの15畳以上は有りそうな立派な広い部屋でびっくりでした。我々は着替えて早速温泉に向かったのだが、シルバーウィークとあって結構混み合っておりまして、以前来た時の静かな雰囲気が無かったのは少し残念でしたね・・・。

 夕食はこの手の宿(1泊2食付き7000円位)では珍しく部屋食で、仲居さん(男性)がお膳を重ねて運んで来ていたのだが、慣れているとはいえそのテクニックには感心してしまいました。

 お膳を引上げに来たのはお姉さんもお膳を高々と積み上げて運んでいて、私は

 「大変ですねぇ・・。重いでしょ 」 と声を掛ける。

 「慣れていますから・・・」 とお姉さんは笑っていたが、結構な重労働だと思いますよ・・・。

 私は寝る前にまた温泉に入りに行ったのだが、時間が遅く誰もおらずゆっくりと温泉を楽しむ事が出来た。露天風呂にも入ってみたのだが、ふと見上げた夜空には満天の星が広がっていてキラキラと星が瞬いていました。

 残念だったのは周りの明かりが邪魔をして星が見え難かった事で、折角の星空ですから星が奇麗に見えるように照明を工夫すべきだと思いますね・・・。

 明日は北海道最終日、雨の心配はなさそうで一安心なのだが、明日で北海道を離れると思うと一抹の寂しさも・・・・。



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by Ryuta
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