|
●ZIP50 2T 大?改造計画 V |
2015.12.19 |
|
|
|
MALOSSIのギヤを組み終える。ノーマルとは違うレーシングパーツらしい迫力を感じる。
MALOSSIのギヤを取付、ようやく本来の目的 LeoVinceチャンバー の取付セッティング作業に取り掛かる。チャンバー取付を考えてからここまで来るのに半年も掛かってしまったが、ようやくZIPをダイノマシンンにセット、キャブレターのセッティング作業を始める。
このLeoVinceチャンバーには、Vベルトバリエーターのウエイトローラー(ノーマルより軽量)と遠心クラッチのスプリング(ノーマルよりバネ強い)が同梱されていて、基本の駆動系セッティングをしなくても良いのはありがたい。
国産のチャンバーメーカーでローラーやスプリングを同梱しているメーカーは少なく、こんな所にヨーロッパのバイクに対する歴史を感じる訳ですよ・・・。もっとも、エンジンのチューン度合いによってローラーの重さやスプリングの重さは違ってくるのだが、ベースセッティングが付いてくるとセッティング作業が大変楽になりますね・・・。
Vベルトを使った駆動系のバイクにチャンバーを取付けた場合、エンジンの低回転時パワーが低下する為(チャンバーは高回転の一定回転でパワーを出す為低回転でトルクが出ない)発進がし辛くなる。それを解消する為クラッチスプリングを強くし、クラッチが繋がる回転を高くして(エンジンがトルクを増した状態)発進を容易にするのだ。
ウエイトローラーを軽くするのは、クラッチスプリングを強くした結果クラッチが繋がる回転数が高くなり、ウエイトがノーマルのままだと繋がった時点で変速が進んでいて(回転数が上がるとローラーが遠心力で外側に移動し変速を行う)2・3速で発進している感じになる為、ウエイトを軽くしてクラッチが繋がってから変速が始まるようにするのである。
サイレンサーの取付ステーは組立式のアルミの厚板製(黒く塗装してあるが・・・)で、取付も良く考えられている。
今回チャンバーを交換してセッティング作業を行うので、この際エアークリーナーBOXとエアーエレメントもチューンする事にした。エレメントはデイトナ製のターボフィルターシートから製作(MALOSSIからも出ているがデイトナの方が抜けが良い?)、BOXの吸入口も大きな物に交換して吸入空気量の増加を図る。
エアーの吸入量を増やすのにパワーフィルターを使用する方法も有るのだが、ZIPの場合スペース的に厳しいのと雨天走行時の水対策を考えると、ノーマルクリーナーBOXの改造で対応する事にした。
ターボフィルターシートをノーマルエレントに合わせ切り抜いて製作。
上のゴムチューブがノーマルの吸入チューブ。ヨーロッパでは50ccに馬力規制が掛けられているので口径は結構小さい。新しく製作したチューブはYAMAHAのJOG用をベースに製作した。
2サイクルエンジンのセッティングで注意する点は、焼付きが怖いので濃いセッティングから始めなければならない事で(4サイクルの場合予想が外れてもエンジンが壊れる事はまず無い)、今回も手持ちのメインジェットの一番大きな物からパワー測定を開始する。
その為交換回数が多くなってしまうのだが、エアークリーナー付きのセッティングの場合はBOXの脱着作業が有りますので面倒で大変です。
ダイノマシンにZIPをセットしてセッティング作業を開始。意外に音が静かで驚いた。
メインジェットの番数を徐々に下げながらパワーを測定していくと、徐々に増えていたパワーが減る時が来る。パワーが減ったジェット番数の手前がベストセッティングとなるのだが、ベストの番数は放物線のピーク点のようにある程度の幅が有る。
2サイクルの場合、焼付きが怖いので同じようなパワーだったら濃い目のセッティングを選択するのだが、4サイクルの場合は高回転の吹け上がりや標高が高い所を走る場合も考え、薄目を選択する事が多い。
ダイノマシンで基本的なセッティングを出した後は実走行で具合を見るのだが、完成したのが12月に入っていた為雪が積もって走れるか私は心配していた。しかし、今冬の暖冬が幸いしテスト走行の日は天気も良く気温も10℃以上有って、問題無くテストする事が出来た。
そしてその実走行テストの結果だが、エンジン回転数が8000回転にバランスしてスピードだけが上がって行くバリエーター特有の加速でスピードは伸びて行き、60km/hまで直ぐに出てまだまだ伸びそうな感じだった。
ファイナルが高くなっている関係で、30km/hまでの加速はトロイ(普通?)感じだが、これは駆動系のセッティング(ローラーウエイトやVベルト等)で改善出来ると思うので、オーナーさんと相談してつめて行きたいと考えている。
しかし、その作業は外気温が5℃近辺まで下がっており雪も降ってきていますので、来春にしたいと思います。
テスト走行を終え軽トラに載せられたZIP。これからオーナーさんの下に届けます。
今日、お休みだったオーナーさんから試乗の感想を聞く事が出来た。オーナーさんはスピードの伸びに驚いていたが、以前手足が痺れるほど有った振動が全くと言って良い程無くなった事に感動していた。
振動が無くなった原因がどこに有るのか定かでないが、チャンバーを交換しエンジン全体の重量が軽くなり固有振動数が変わって(エンジンと車体に間には免振リンクが装備されているが消せる振動数は限られる)振動が少なくなった可能性が有る。
また、オーナーさんは、以前聞こえなかったファイナルギヤの心地良い回転音が聞こえていたと言うから、以前はファイナルギヤBOXから別の音と振動が出ていた(ギヤが壊れるほど振動が有った?)可能性も有る。
オーナーさんは今回のチューニングで思わぬ出費を強いられたのだが(最初の予定はチャンバー取付だけだった)、結果的に満足していただく事が出来たようで本当に良かった。まだ作業は完了していないが、来春オーナーさんの要望に沿ってZIPを仕上げて行きたいと考えている。
おわり
平田隆太郎
|
|
●ZIP50 2T 大?改造計画 U |
2015.12.17 |
|
|
|
そして中古エンジンが送られて来たのだが、そのエンジンは当方の車両と同時期に輸入された車両の物(ZIP50は成川商会の手で一時期輸入されただけ?)のようだった。早速ギヤボックスを開けてギヤを取り出したのだが、ギヤの歯に程度は軽いが壊れたギヤと同じような窪みやシワが出来ていて、このギヤも近い将来歯が欠けそうな状態だった。
日本製品なら明らかにリコールになりそうな状況でメーカーに連絡を入れるところなのだが、外国のメーカー(イタリヤ)ですし10数年前のモデルですから、中古部品を諦め新品ギヤを手配する事にしました。
真中の歯の破壊断面を見ると、破壊は歯に中央に切られた溝から金属疲労でクラックが進行
ある時点で一気に破壊に繋がったのではないかと思われる。
歯の溝が何の為に掘られているのか、その理由を知りたいものだ。
他の歯は相手の歯に一気に削り取られ破断面を確認出来ないが、破壊のメカニズムは同様と思われる。
通常歯の表面は歯と歯で研磨されピカピカになっているものなのだが、歯の表面に刻まれたシワ状の窪み
が気になる。
歯の破壊原因が、歯の溝のせいなのか、材質の問題なのか、製造方法の問題なのか、はたまた焼き入れ方法の問題なのかは分からないが、多分今の部品は対策済み何でしょうね・・・?
最初対策済みであろう?純正部品を注文しようと考えたのだが、MALOSSIからハイギヤードのギヤセットが出ていて、それはロス馬力を8%位低減させる優れものらしかった。しかも純正品より安価である事から、どうするか悩んでしまう。
エンジンの排気量はアップ済みだし、今回チャンバーを入れてパワーアップを図る予定でも有り、ハイギヤにしても公道を走る上では支障が無いと判断、オーナーさんと相談してこの際加速は落ちてもギヤをハイギヤにして燃費の向上を図る事になった。
そんなこんなで、イタリアからMALOSSIのギヤキットが手元に届いたのは11月の末になっていたのだが、届いたギヤセットはレーシングパーツらしくニードルベアリングを多用した素晴らしい作りだった。
MALOSSI の Second Roller Gears Kit 右下がセカンドローラーギヤ(組立式)
右上がドライブシャフトに組み込むMALOSSIのファイナルギヤ。
左上は、イタリアから取り寄せた新品の純正ドライブシャフトファイナルギヤ。
MALOSSIのギヤボックスカバー
チューニングパーツらしい?作りが美しい。
カバー内側 MALOSSIはセカンドローラーギヤとファイナルギヤの軸受がニードルベアリングになっている。
このニードルベアリングで、トータルでロス馬力を8%低減するという。
こちらがノーマルのカバー内側。 軸受はプレンベアリングでMALOSSIと比較すると如何にも抵抗が大きそうだ。
上が新品純正ドライブシャフトのギヤを抜いて、MALOSSIのファイナルギヤを組んだ物
下が純正のドライブシャフトなのだが・・・?
お気付きだろうか? 上の写真のギヤの違いを・・・。純正のギヤは歯が斜めになっているヘリカルギヤ、MALOSSIのギヤは真っ直ぐなスーパーギヤになっている事に・・・。これは純正のドライブシャフトからギヤを抜いてMALOSSIもギヤを入れ直さなければならない事を意味する。
何でこう次から次と問題が出て来るのか・・・。このギヤの組み換え・組立がまた作業を遅くしてしまうのだが、雪が積もる前に作業を終えて走れるのか・・・?
つづく
|
|
●ZIP50 2T 大?改造計画 T |
2015.12.16 |
|
|
|
ZIP50 2Tは、Vespa aprilia MOTO GUZZI DERBI GILERA等を出しているイタリアの二輪メーカー PIAGGIO が1967年?に発売した2サイクルスクーターである。今の外装になったのは1996年頃?なのだが、現在も同じ外装でヨーロッパでは販売されている(エンジンは水冷になっているが・・・)息の長い超ロングセラーモデルでもある。
今年の春頃、当店で販売したZIP50のオーナーさんから、
「チャンバーを装着したいのだが・・・」 と相談を受ける。
そのZIP50には既にMALOSSIのボアーアップKIT(68cc)が組み込まれていて、それに合わせキャブレターセッティングが施され黄色ナンバー登録になっているのだが、オーナーさんは男鹿半島一周ツーリング(140km位)を行ったりする方で、もう少しパワーが欲しかったのかもしれません。
ヨーロッパスクーターのチューニングパーツはヨーロッパでは数多く発売されており、特にZIPの場合ロングセラーモデルと有って多くのメーカーから数多くのパーツが発売されている。チャンバーも多くのメーカーからレース用や公道用が発売しているのだが、その中からオーナーさんがチョイスしたのはレース等でも有名なイタリアのメーカー LeoVince のEU公道仕様チャンバーだった。
しかし、チャンバーの選考や注文から納品までに時間が掛かってしまい、オーナーさんの手元にチャンバーが届いたのは8月のお盆も過ぎた時期だったのである。
ドイツから届いた LeoVince
EU公道仕様チャンバー 音はノーマルより静かな位だ・・・。
作りは丁寧で綺麗。
そして私の手元にチャンバーは届けられたのだが、その時ZIPに問題が起きていた。オーナーさんが男鹿半島をツーリング中、ZIPが突然動かなくなってしまったのだ。エンジンは回っているが後輪に駆動力が伝わらない状態で、私は最初ベルトが切れたと考えていた。
しかし、引き取って来てカバーを外して見たがベルトは切れておらず、、問題はファイナルギヤボックスに有りそうで、ギヤボックスのオイルを抜いて見ると色は真っ黒、金属粉がキラキラと光っていた。
早速ギヤボックスを開けてみたのだが、中のギヤを見て私は驚いてしまった。下の写真がそのギヤを写した物なのだが、Made in JAPAN では考えられない状態だった。
ギヤオイルを交換してから3000km位しか走っていないが、オイルは真っ黒。
ギヤを取り出して見ると・・・!?
アイドルギヤのドライブシャフトギヤと噛み合う歯が見事にが欠けていた。
ドライブシャフトギヤにもダメージが見られる。
幸いにもケース側のダメージは無かった。
この状態ではギヤを交換するしかないのだが、このギヤが結構な価格(2個合わせて3万円以上)で納期もイタリアからの取り寄せとなり3週間近く掛かるらしかった。オークションお見ると、丁度中古のエンジンが出ていて価格も半額の1万円台で落札出来そうだったので、この際そのエンジンを落札する事にしたのだが・・・。
つづく
|
|
|
|
|
12月1日〜3月19日まで、営業時間を AM11:00〜PM6:30 とさせていただきます。
宜しくお願い致します。
|
|
|
|
|
何の気なしにイタリアのEICMAのバイクを見ていたら、スズキからGSX-R1000のコンセプトモデルなる物が展示されていた。発売は2017年になるらしいのだが、メーカーが来年ではなく再来年モデルのコンセプトを発表するのは珍しく私は驚いてしまった。
これでGSX-R1000の2016年モデルを買う人はいなくなった?と思われるのだが、それを覚悟の上でスズキがコンセプトモデルを発表したのはヤマハの2015モデルR1の存在が有った(カワサキの2016モデル10Rも・・・)からだと思われる。
普通に考えて来年SS系のバイクを買うと考えた時、選択肢はR1か10Rの二択?(CBRも・・・?)になるだろうから、スズキが来年を諦め2017モデルのコンセプトモデルを発表したのはある意味賢い選択だったかもしれない。だってコンセプトモデルを見せておけば、2017年モデルが出るまで待つお客さんも出て来るでしょうからね・・・?
スズキは今年からMOTO GPに復帰し只今色々と勉強中ですから、市販車へのフィードバックは時間的に来年は無理なのでしょうね・・・?
最大馬力・最軽量を目指すと云うコンセプトモデルだが、先行メーカーのバイクを調べ上げより良い物を出すスズキが得意?とする後出しジャンケン方式のGSX-R1000の2017年モデルに、私は大いに期待したいと思います。
私がGSX-R1000の2017モデルに期待する最大に要因は、私でも乗れそうなシート形状をしている事で、R1と違って私でも足がとどきそうなのである。
鈴鹿8耐に圧勝したR1は、これまでのバイクとは次元が違う性能を持つのは明らかで、私も一度は乗ってみたいと思わせるバイクなのだが、シート高が850mmを越えシート幅も広い形状をしており、旧人類体形(短足)の私には物理的に無理(走る事は出来てもツーリングには使えない)なバイクなのである。
下の写真を見てもらいたい。
真上から見たシート形状は、先が狭くなっていて、今乗っているK5モデルと同じ形状をしていおり脚付き性がR1と比較すると格段に良さそうなのである。スズキの良い所はサーキット走行には向かないが公道では万人受けするシートやシート高を採用する事で、私は2017年モデルの脚付き性に期待しちゃいますね。
スタイルに新鮮味は無い?のだが、何よりも脚付き性が良くて軽量なのは年寄りには有り難い。パワーは200馬力も要りませんが、装備重量が190kg前半位で出てくれれば御の字なんのですけどね・・・。
私のK5のODOメーターは来年9万kmを越えそうだから、来年お金を貯めて再来年GSX-Rの新型に乗る計画を立てようかな・・・!? お値段も庶民の味方?スズキの事ですから、ヤマハよりお安い価格で出る事を期待したいですね。
しかし、再来年となると私は幾つになるんだっけ・・・?
まだ70歳にはなっていないが、その時新型に乗れる体でいられるかどうかが問題では有ります・・・。
|
|
|
|
|
11月の中旬に今年最後と思われる朝から青空が広がる物凄く天気の良い日が有るのだが、それが昨日だった。その天気の良い日は何故かたいていはウィークデイで土日に当る事はまず無いのだが、私の場合ある程度勤務時間に自由が効くので、開店時間を遅らせ秋田市の仁別国民の森までスーパーシェルパを走らせて来た。
紅葉の時期はとっくに終わっていて山々は灰色の世界に支配されていはいましたが、杉の緑や紅葉したカラマツの黄色が陽に照らされて綺麗でした。
仁別国民の森まで行っって帰って来たのですが、途中旭川ダムや砥沢林道・大竹沢林道、大荒沢林道に寄り道してオフロードを楽しんで来ました。以前この林道を走ったのはもう10年以上前で、道は以前と比べて大分荒れていましたね。
砥沢林道・大竹沢林道は奥の部分の整備がされておらず、大荒沢林道終点少し手前には倒木が有り突破するかどうか悩んだのですが、その先も大分崩れている様子でしたので、そこで引き返して来ました。
荒れた道を頑張り過ぎたのか、大分良くなっていた右肘がまた痛くなってしまったのですが、久しぶりの荒れた林道に燃えてしまいました。先日の河北林道ではスーパーシェルパのハイスピードレンジの走破性を確認出来たのですが、今回荒れた道を走ってみてスーパーシェルパがセロー(225cc)と同程度の走破性を持っている事を確認出来ました。
仁別国民の森で持って行ったおにぎりで昼食を取って帰って来たのですが、流石にこの時期国民の森には人っ子一人いませんでしたね・・・。
沢の音を遠くに聞きながら暖かい陽の光を感じながら静かに葉の落ちた木々を眺めていたのですが、木の枝に少し残っていた黄色い葉が風に吹かれキラキラと陽の光をはじき返し輝く様は本当に綺麗でした。
3時間程のミニツーリングでしたが、今年最後の走りを充分楽しむ事が出来ました。GSX−Rはバッテリーを外しましたし、秋田はもう直ぐ霙が降り長い冬に入ります。2016シーズンが始まるまで約5ヶ月間の冬眠は入るわけですが、来年の春目覚められるかどうかが問題ではありますね・・・?
旭川ダム 車・バイク共に乗り入れ禁止なので押して入って写真撮影。
奥に観える山は太平山中岳、右に少し下ったピークが前岳。
旭川ダムは大きなダムではないが、このダムのおかげて旭川が秋田市街で氾濫するする
事は無くなった。
カラマツの紅葉が綺麗でした。
大竹沢林道終点 この先で道が崩壊している。遠くに秋田市街が観える。
国民の森へ向かう道で見付けた紫の実。
赤い実はよく見掛けるが紫の実は初めて見た。何の実なのでしょうか・・・?
倒木地点の直ぐ先から観る太平山奥岳(尖ったピーク)とその右下の弟子還り(鎖場が有る)
太平山はブナの木で覆われているので紅葉が本当に綺麗なのだが、その時期は例年
10月20日頃が見頃かな・・・。
奥岳の三吉神社奥宮が観えている。奥岳を高い位置から真近に観られるのは大荒沢林道
だけである。
倒木地点から少し下った所の奥岳のビューポイント
少し残った黄色い葉が晩秋の陽の光に照らされキラキラ光って綺麗だった。
|
|
|
|
|
先日10年ぶり?にOFFロードバイクに乗って河北林道を走って来たのだが、10年も走っていないわりには普通に走る事が出来て安心した。人間一度身に着いた物はそう簡単には忘れないようである。
バイクは以前乗っていたセロー(セル無し)ではなくカワサキのスーパーシェルパだったのだが、乗った感じはセローと殆ど同じ感覚で乗れましたね。私にとって初めてのセル付きであった事もあって、快適に走る事が出来ました。
私はこれまでOFF車のセル付に乗った事が無かったのですが、何か有った時ボタンを押すだけでエンジンが掛かるのは最高でした。最近はエンデューロマシンにもセル付きが出てきているようですから、今の時代OFF車にはセルこれは必須条件だと思いますね・・・。
スーパーシェルパはセローを研究して作った事を感じさせるバイクで、エンジン特性、直進安定性、ライディングポジション等、長年セローに乗ってきた私にとって何の違和感も無く、セローに乗っている感じで安心して走る事が出来ました。
今回、河北林道を越えて阿仁の比立内に出て安の滝に行って来たのですが、河北林道は思ったより荒れてなくて以前とそんなに変わっていない印象でした。(車は無理ですが・・・)
河北林道、秋田市と北秋田市の境の峠。ブナの落葉で地面はフカフカでした。
比立内の道の駅到着 阿仁 にはチェーンソー・アーティストがいらっしゃるようです。
正面に小さく安の滝が見えて来る。入口パーキングまではもう直ぐ。
10年ぶりの安の滝は、相変わらず優美な姿で我々を迎えてくれました。紅葉の時期は既に終わっていて色的には華やかさは無かったのですが、我々以外に人は皆無で(帰り道三人に出会ったが・・・)ゆっくりと安の滝を楽しむ事が出来ました。
安の滝入口の駐車場にはトイレが有るのですが、ちょうど冬囲いの真っ最中で山は冬支度が始まっていました。
滝まで沢沿いを40分程歩きます。
駐車場から安の滝までは3km程あって歩いて40分程なのですが、久しぶりの山歩きに私は膝を心配(以前山に出掛けていた頃は次の日膝が痛くなった)していたのですが、多少の筋肉痛は有ったものの膝は何とも無く、意外と山歩きはいけるかも・・・と思ってしまいました。
山歩きは久しぶりでしたが、沢に沿った道なので登りは緩く足の負担も少ない。
安の滝が近づいてきましたが、まだ大きさは分かりません。
安の滝は上下二つの滝で構成されているのですが、ここは下の滝前の撮影ポイント。
安の滝の素晴らしさは上の滝の迫力と云うか大きさで、滝壺の前に立つと圧倒されます。
安の滝は水が幅広い面積で流れ落ちているのですが、滝の真下まで近付けるところが他の滝
には無い特徴で、大迫力で見る者に迫って来ます。
水量は少ないですが、安の滝の横には滝が二つ並んでいます。
下の滝から上の滝に行く巻道が有るのですが、ここから見る上の滝の姿が私は好きですね。
秋田市から安の滝まで往復すると180km位の距離が有り、OFF車の小さなタンクではガソリンが心配(日曜日は比立内のGSが営業していない可能性が高い?)で携行缶に5Lのガソリンを積んで行ったのですが、予定を変更して土曜日に出掛けましたのでGSは普通に営業していましね・・・。
河北林道から見る太平山より高い 白子森 (1179m) どっしりとした山容が私は好きです。
井出舞沢出合のパーキングに到着。 今の時期でも清水を汲みに車が結構来ていました。
これから先は舗装路でOFFツーリングは終了なのですが、最後に温泉に入って秋田に帰って来たのは5時頃でした。
久しぶりだったOFFロードと山歩き、本当に楽しい1日となりました。来シーズンは山を絡めてOFFロードも楽しむとしますか・・・?
平田隆太郎
|